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坂出港

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坂出港
坂出港・番の州工業地帯
坂出港の位置(日本内)
坂出港
坂出港
坂出港の位置
所在地
日本の旗 日本
所在地 香川県坂出市
座標 北緯34度19分50秒 東経133度51分12秒 / 北緯34.33056度 東経133.85333度 / 34.33056; 133.85333座標: 北緯34度19分50秒 東経133度51分12秒 / 北緯34.33056度 東経133.85333度 / 34.33056; 133.85333
詳細
管理者 坂出市
種類 重要港湾、特定港
統計
公式サイト 坂出市みなと課

坂出港(さかいでこう)は、香川県坂出市にある重要港湾。港湾管理は坂出市。関税法による開港場、港湾法上の重要港湾港則法上の特定港に指定されている。また、香川県によって防災機能強化港に指定されている[1]

概要

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坂出港は、備讃瀬戸香川県のほぼ中央に位置し、江戸時代よりの積出港として栄えた。昭和初期には岸壁も整備されて近代的な商港として繁栄し、1948年昭和23年)1月1日関税法による開港場に指定、1951年(昭和26年)9月22日重要港湾に指定、港則法上の特定港にも指定されている。

その後、番の州埋め立てに伴う大規模臨海工場の誘致、塩田跡地を活用した港湾開発などにより、香川県の工業と坂出市の発展に大きく貢献し、現在、四国北東部における流通拠点として重要な役割を果たしている。

施設状況

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港湾区域

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沙弥島北端から小瀬居島南端及び大屋冨町字鼻甲3095 番地の2 を順次結んだ線並びに陸岸により囲まれた海面、綾川河口の江尻町字本条1番地の1の東南端角及び林田町字与北4233番地の丙の西南端角を結ぶ線、青海川松山橋及び大屋冨川新興橋、満の尻運河満の尻橋下流の河川水面。ただし、漁港漁場整備法により指定された御供所漁港、東浦漁港及び西浦漁港の区域を除く。

港湾区域面積 1631ha

  • 1953年(昭和28年)港湾区域が決まる。
  • 1968年(昭和43年)港湾区域を変更し、番の州地先海面が含まれる。
  • 1969年(昭和44年)港湾区域を変更し、松ヶ浦港が含まれる。

主な公共岸壁

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  • 中央埠頭1号岸壁(-10m) 1バース
  • 中央埠頭2号岸壁(-8m) 1バース
  • 中央埠頭3号岸壁(-6m) 1バース
  • 中央埠頭4号岸壁(-4.5m) 1バース
  • 西岸壁(-7m)バース 2バース
  • 東運河岸壁(-4.5m)
  • 林田A号岸壁(-12m) 1バース 定期RORO船が就航(東京港まで(上りのみ))[2]、クルーズ客船入港岸壁[3]
  • 林田B号岸壁(-7.5m) 2バース
  • 林田C号岸壁(-5.5m) 3バース
  • 林田D号岸壁(-4.5m) 2バース
  • 松ヶ浦岸壁(-5m) 3バース

港勢

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入港船舶(2006年実績)

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  • 総計:15246隻、2036万総トン
    • 内航商船:14713隻、799万総トン
    • 外航商船:533隻、1,237万総トン

取扱貨物量(2006年実績)

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  • 総計:25,235,008トン
    • 外貿計:13,127,060トン
      • 輸出:1,661,776トン(45.4%)
      • 輸入:11,465,284トン(6.6%)
    • 内貿計:12,107,948トン
      • 移出:8,492,706トン(33.7%)
      • 移入:3,615,242トン(14.3%)

歴史

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要約

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坂出港は、文政7年1824年~文政12年1829年に行われた塩田の築造によって精製された塩の積み出し、石炭の荷揚げ等のために、天保2年(1831年)帆船錨地として、船だまり(現在の沖湛甫)を築造したことから始まる。

明治時代に入り塩田の築造、製塩が盛んになり塩の輸送が増大するとともに、讃岐平野で栽培された麦を加工した製麦・麦粉等の移出も盛んとなり、昭和2年から7年にかけて、西岸壁、東埋立地、西埋立地が築造された。これにより商圏も朝鮮半島、台湾、北海道、樺太までに達した。

昭和12年1937年から中央突堤の建設が開始されたが、第二次世界大戦のため中断し、昭和38年1963年2月に完成した。

昭和21年1946年12月の南海地震により、当時の主岸壁であった西岸壁が崩壊し、港湾の機能は停止状態になったが、約3箇年で復旧させた。

昭和40年1965年から昭和47年1972年にかけて、番の州(坂出港沖合いに広がっていた浅瀬)に番の州臨海工業団地が造成され、川崎重工業、三菱化成(現三菱化学)、四国電力、アジア共石(現コスモ石油)、吉田工業(現YKK AP)、ライオンオレオケミカル等が立地し、香川県における工業の中核となっている。

坂出市沿岸部に広がっていた塩田は、製塩技術の近代化(工業化)により昭和46年末には全面的に廃止された。塩田跡地の埋立等により、林田、阿河浜、松ヶ浦等に岸壁、工業用地が整備され、物流の拠点となっている。

年表

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  • 1831年(天保2年)  帆船錨地として沖湛甫築造
  • 1912年(大正元年) 築港期成同盟会生まれる
  • 1916年(大正5年) 5ヶ年計画を以って内港運河の浚渫工事施工
  • 1928年(昭和3年) 西運河、東西埋立地等第1期改修工事に着手、昭和8年まで実施
  • 1937年(昭和12年) 中央突堤の築造を県営工事として、第2期改修工事に着手(第2次世界大戦のため中断し、昭和38年2月完成)
  • 1945年(昭和20年)10月 坂出港振興協会発会式
  • 1946年(昭和21年)12月 南海大震災により西岸壁が被害を受ける
  • 1947年(昭和22年)3月 震災復旧工事、臨港鉄道敷設工事に着手
  • 1948年(昭和23年)1月 関税法による開港となる
  • 1948年(昭和23年)7月 港則法による港域を指定
  • 1949年(昭和24年)11月 輸入食糧第1船(石狩川丸)入港
  • 1949年(昭和24年)12月 臨港鉄道中央岸壁線開通
  • 1951年(昭和26年)6月 港湾運送事業法により指定港となる
  • 1951年(昭和26年)9月 港則法施行令により重要港湾となる
  • 1952年(昭和27年)7月 出入国管理令(現:出入国管理及び難民認定法)により出入国港となる
  • 1953年(昭和28年)7月 港湾区域が決まり坂出市が港湾管理者となる
  • 1954年(昭和29年)12月 植物防疫法により穀類、木材の輸入港に指定
  • 1958年(昭和33年)7月 検疫法により検疫区域を指定
  • 1960年(昭和35年)11月 港湾審議会第11回計画部会(港湾計画策定)
  • 1962年(昭和37年)1月 江尻地区臨港道路新設工事着手(昭和38年3月完成)
  • 1962年(昭和37年)1月 金山新塩田埋立工事着手(昭和38年10月完成)
  • 1964年(昭和39年)11月 港湾審議会第24回計画部会(港湾計画改訂)
  • 1965年(昭和40年)3月 臨港地区を指定
  • 1965年(昭和40年)4月 県営番の州地区第1期公有水面埋立工事に着手(昭和48年6月完成、4,589,219m2
  • 1968年(昭和43年)12月 港湾区域を変更し番の州地先海面が含まれる
  • 1969年(昭和44年)1月 県営番の州地区第2期公有水面埋立工事着手(昭和47年12月完成、1,439,989m2
  • 1969年(昭和44年)3月 林田地区改修事業に着手
  • 1969年(昭和44年)11月 港湾区域を変更し松ヶ浦港が含まれる
  • 1970年(昭和45年)3月 西浜地区公有水面埋立工事着手(昭和47年8月完成、59,452m2
  • 1970年(昭和45年)5月 臨港地区の指定を変更し、番の州地区等を追加
  • 1971年(昭和46年)4月 港湾合同庁舎完成
  • 1972年(昭和47年)10月 県営番の州瀬居南公有水面埋立工事着手(昭和50年10月完成、161,558m2
  • 1976年(昭和51年 )11月 林田、阿河浜地区公有水面埋立工事着手(林田地区 昭和56年11月完成、209,873m2)(阿河浜地区 昭和58年3月完成、80,162m2
  • 1978年(昭和53年)10月 瀬戸大橋が着工された(昭和63年4月完成)
  • 1980年(昭和55年)3月 港湾審議会第89回計画部会(港湾計画改訂)
  • 1980年(昭和55年)9月 坂出清港会設立
  • 1982年(昭和57年)4月 林田地区-12m岸壁が完成
  • 1983年(昭和58年)3月 沿岸環境監視船「おおはし」建造
  • 1984年(昭和59年)6月 港湾環境整備事業により、みなと林田緑地が完成
  • 1985年(昭和60年)7月 西運河船客待合所が完成
  • 1986年(昭和61年)10月 臨港線が廃止される
  • 1986年(昭和61年)12月 港湾審議会第117回計画部会(港湾計画改訂)
  • 1986年(昭和61年)12月 松ヶ浦地区公有水面埋立工事着手(平成3年12月完成、32,157m2
  • 1987年(昭和62年)4月 松ヶ浦地区-5m岸壁工事着手(平成4年3月完成)
  • 1989年(平成元年)6月 阿河浜地区-7m岸壁工事着手(平成3年3月完成)
  • 1992年(平成4年)4月 総社地区小型船だまり工事着手(平成6年3月完成)
  • 1997年(平成9年)11月 港湾審議会第164回計画部会(港湾計画改訂)
  • 1998年(平成10年)1月 坂出港開港50周年
  • 1998年(平成10年)12月 坂出市港務所改築完成
  • 2000年(平成12年)5月 臨港道路 林田・阿河浜線供用開始
  • 2004年(平成16年)8月 港湾保安対策開始
  • 2006年(平成18年)1月 港湾EDIシステム開始
  • 2006年(平成18年)11月 沿岸環境監視船「しらみね」建造
  • 2007年(平成19年)3月 輸入食糧船(本船)1500隻入港
  • 2010年(平成22年)8月 臨港地区を変更
  • 2021年(令和3年)8月 定期RORO船が就航(東京港まで(上りのみ))[2]

外部リンク

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脚注

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  1. ^ 南海トラフ地震に対応した四国の広域的な海上輸送の継続計画”. 国土交通省. 2023年11月10日閲覧。
  2. ^ a b 坂出港林田地区における定期RORO船の運航状況”. 坂出市. 2023年11月6日閲覧。
  3. ^ 坂出港/CRUISE PORT GUIDE OF JAPAN”. www.mlit.go.jp. 2023年11月6日閲覧。