コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

坂口眞人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
坂口 眞人
(さかぐち まさと)
生誕 1948年3月
居住 日本の旗 日本
ベルギーの旗 ベルギー
研究分野 化学
研究機関 市邨学園短期大学
名古屋経済大学短期大学部
静岡県立大学
出身校 室蘭工業大学工学部卒業
北海道大学大学院
工学研究科修士課程修了
北海道大学大学院
工学研究科博士課程修了
主な業績 固相メカノケミカル反応による
木質セルロース新規機能性材料
創製に関する研究
高分子鎖の分子運動解析に基づく
高分子固体表面の分子環境
関する研究
主な受賞歴 高分子若手奨励金(1982年
プロジェクト:人物伝
テンプレートを表示

坂口 眞人(さかぐち まさと、1948年3月 - )は、日本化学者高分子化学高分子物理化学)。学位工学博士北海道大学1977年)。新字体坂口 真人(さかぐち まさと)とも表記される。

市邨学園短期大学生活文化学科教授名古屋経済大学短期大学部生活文化学科教授、静岡県立大学環境科学研究所教授などを歴任した。

来歴

[編集]

生い立ち

[編集]

1948年3月に生まれた[1]北海道室蘭市室蘭工業大学に進学し、工学部の化学工学科にて化学工学を学んだ[2]1970年に室蘭工業大学を卒業し[2][3]工学士称号を得た。その後、同じく北海道の国立大学である北海道大学の大学院に進み、工学研究科の合成化学工学専攻にて学んだ[2]1973年修士課程を修了し[3]工学修士の学位を得た。1975年ベルギーの政府給費留学生に選抜され、ブリュッセル自由大学に留学し、化学科にて一年を過ごした[3]1977年博士課程を修了し[2][3]、工学博士の学位を得た[4]

研究者として

[編集]

北海道大学の大学院修了後、愛知県にある市邨学園短期大学に採用され、講師に就任した[5][3]。その後、長年にわたり市邨学園短期大学で教鞭を執った。1980年には、市邨学園短期大学の家政科助教授に昇任した[5][3]。その傍ら、北海道大学工学部附属石炭系資源実験施設の客員研究員を三度にわたって務めた[5][3]。また、アメリカ合衆国のヒューストン大学の客員研究員も二度務めている[5][3]。さらに、名古屋大学の工学部でも、講師として教鞭を執った[5][3]

1990年、市邨学園短期大学は組織改編を行い、家政科を廃止して新たに生活文化学科を設置した。同年、市邨学園短期大学の教授に昇任した[5][3]2002年、市邨学園短期大学は名古屋経済大学短期大学部に改組されたが[6]、引き続き教授を務めた[5][3]2005年、静岡県立大学に転じ[5][3]、環境科学研究所の教授に就任し、反応化学研究室を担当した[1]。同時に、静岡県立大学の大学院にて、生活健康科学研究科の環境物資科学専攻の教授も務めた。退職後も静岡県立大学に再雇用され、大学院の食品栄養環境科学研究院にて特任教授として教鞭を執っていたが、2015年3月31日に退任した[7]

研究

[編集]
セルロース

専門は化学であり、大学では化学工学科、大学院では合成化学工学専攻に在籍したことからもわかるように、化学工学に関する分野を中心とする。具体的には、高分子化学や高分子物理化学に関する領域を中心としており[8]、化学、工学、さらには環境学にも関連するやや学際的な領域も含んでいる。

具体的には、固相メカノケミカル反応を用いて、木質セルロースの新たな機能性材料の創生を目指している[9]。また、高分子に関する研究も多く、高分子鎖の分子運動を解析し、高分子固体の表面について調査したり、摩擦による高分子材料帯電について調査したり、といった研究を行っている[9]。なお、これらの研究においては、「再生可能資源を用い、持続可能な社会の構築に資する新規機能性材料の創製」[10]を目標として掲げている。

略歴

[編集]

賞歴

[編集]
  • 1982年 - 高分子若手奨励金。

著作

[編集]

共著

[編集]

脚注

[編集]

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]
学職
先代
桑原厚和
下位香代子
静岡県立大学大学院
生活健康科学研究科環境物質科学専攻専攻長

第10代:2007年 - 2008年
第12代:2010年 - 2011年
次代
下位香代子
国包章一