堺市博物館
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堺市博物館 Sakai City Museum | |
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堺市博物館(正面) | |
施設情報 | |
館長 | 須藤健一 |
事業主体 | 堺市 |
建物設計 | 日建設計[1] |
開館 | 1980年(昭和55年) |
所在地 |
〒590-0802 大阪府堺市堺区百舌鳥夕雲町2丁 大仙公園内 |
外部リンク | 堺市博物館 |
プロジェクト:GLAM |
堺市博物館(さかいしはくぶつかん、英: Sakai City Museum[注釈 1])は、大阪府堺市堺区の大仙公園内にある人文科学系の博物館。市制90周年記念事業として1980年に開館した。
概要
[編集]博物館の展示構成は、常設展と特別展・企画展に大別される。常設展の展示コンセプトは「百舌鳥古墳群と堺の歴史・文化」で、大仙陵古墳(仁徳天皇陵古墳)に代表される百舌鳥古墳群(2019年7月、世界遺産に登録)からの出土品、近世の自由都市「堺」の都市史資料や鉄砲などの交易品、行基や千利休をはじめとする堺出身の著名人の資料のほか、堺の寺社に伝わる文化財や堺ゆかりの絵画・工芸品などを展示し、古代から近代に至るまでの堺の歴史と文化を紹介している。
2011年10月、ユネスコが賛助する「アジア太平洋無形文化遺産研究センター(IRCI)」が館内に開設された。2013年には、堺名誉大使で彫刻家の籔内佐斗司による公式キャラクター「サカイタケルくん」が誕生した。
施設
[編集]- 展示室1 - 古代~古墳の時代~
- 展示室2 - 中世~中世の堺~
- 展示室3 - 近世・近代~堺の産業・文化~
- 展示室4 - 堺の宗教文化、堺市博物館の収蔵庫から
- 茶室 「伸庵」 (登録有形文化財)
- 茶室 「黄梅庵」 (登録有形文化財)
- 2014年3月、博物館休憩コーナーに「百舌鳥古墳群展示コーナー」を、ロビーには約200インチの大型スクリーンを有する「百舌鳥古墳群シアター」を設置した。
主な収蔵品
[編集]重要文化財
[編集]- 木造観音菩薩立像[2] 白檀製、飛鳥時代、堺市・円通寺旧蔵
- 漆塗太鼓形酒筒 文明5年(1473)[3]
- 大阪府陶邑窯跡群出土品[4]
- 須恵器 2,572点
- 窯道具類 3点
- 瓦塼類 10点
- 大阪府大野寺跡(土塔)出土品[5]
- 刻書瓦 780点
- 軒丸瓦残欠 2点 神亀四年の型押銘がある
- 刻書須恵器残欠 4点
- 銭貨残欠 2点
- 附 刻書瓦残欠 294点
- 旧浄土寺九重塔(石塔)[6] 嘉元二二(四)年(1306年)銘 大阪府千早赤阪村浄土寺(廃寺)旧所在
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木造観音菩薩立像
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陶邑窯跡群出土品(一部)
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大野寺跡(土塔)出土品
常設展示中の資料
[編集]- 仁徳天皇陵古墳石室石棺図(複製)
- 仁徳天皇陵古墳甲冑図(仁徳天皇陵大仙陵石郭之中ヨリ出シ甲冑之図)(複製)
- 仁徳天皇陵古墳出土人物埴輪・馬形埴輪(複製)
- 大塚山古墳出土鉄製品
- 陵南赤山古墳出土埴輪
- 堺環濠都市遺跡出土資料
- 南蛮船(カラック)模型
- 住吉祭礼図屏風(複製)
- 堺鉄砲、慶長大火縄銃(大阪府指定文化財)
- 堺市図(「モンタヌス日本誌」挿絵)
- 菱垣廻船模型
- 堺緞通織機
- ふとん太鼓
その他
[編集]周辺
[編集]大仙公園内には堺市立中央図書館、日本庭園、堺市都市緑化センターなどの施設が点在する。自転車博物館もあったが新築移転し、2022年3月にシマノ自転車博物館となった。
交通アクセス
[編集]歴代館長
[編集]- 岡本良一(初代、大阪城天守閣主任。1980年 - 1982年)
- 井上薫(第2代、大阪大学名誉教授。1982年 - 1993年)
- 角山栄(第3代、和歌山大学名誉教授。1993年 - 2008年)
- 中西進(第4代、国際日本文化研究センター名誉教授。2008年 - 2013年)
- 笠谷実(第5代、堺市文化観光局長兼務。2013年 - 2017年)
- 須藤健一(第6代、国立民族学博物館名誉教授・元館長。2017年 - 現職)
建築概要
[編集]- 竣工 - 1980年
- 設立 - 1980年
- 設計 - 日建設計
- 所在地 - 〒590-0802 堺市堺区百舌鳥夕雲町2 大仙公園内
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]外部リンク
[編集]座標: 北緯34度33分31.9秒 東経135度29分3.3秒 / 北緯34.558861度 東経135.484250度