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塩化鉛

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
塩化鉛(II)
塩化鉛(II)
塩化鉛(II)結晶構造
組成式 PbCl2
式量 278.10 g/mol
形状 白色固体
結晶構造 斜方晶系
CAS登録番号 [7758-95-4]
密度 5.85 g/cm3, 固体
水への溶解度 3.34 g/100 mL (100 °C)
融点 501 °C
沸点 950 °C

塩化鉛(えんかなまり、lead chloride)は塩化物。鉛の酸化数の違いで塩化鉛(II) と塩化鉛(IV) が存在する。

塩化鉛(II)

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白色の固体。組成式 PbCl2、式量 278.10、鉛イオン水溶液に塩酸を加えると白色絹糸状の結晶として得られる。温水に溶ける。鉱物としては火山の昇華生成物として産出し、塩化鉛鉱英語版(コチュン石、コツナイト)と呼ばれるが希産である。

フラックス法の融剤として利用される。

塩化鉛(IV)

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化学式 PbCl4、式量349.0、沸点約150°C、融点-15°C、比重3.18(0°C)、黄色の油状物質、固体は黄色の結晶。塩化鉛酸アンモニウム濃硫酸で分解すると、黄色の重い液体として器底に沈む。熱には不安定で、105°Cで爆発する。空気中で発煙し、一部は不均化により塩化鉛(II)と塩素になる。四塩化炭素の重いアナログであるが、鉛原子が炭素原子よりも大きいためと反応し、二酸化鉛塩化水素を生じる。