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大久保治男

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
大久保 治男
人物情報
生誕 (1934-05-09) 1934年5月9日(90歳)
日本の旗 日本 東京府東京市小石川区(現・東京都文京区)
出身校 中央大学法学部卒業
中央大学大学院法学研究科修了
学問
研究分野 日本法制史
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大久保 治男(おおくぼ はるお、1934年昭和9年〉5月9日[1] - )は、日本法制史学者井伊氏および彦根藩研究者駒澤大学名誉教授[2]武蔵野学院大学名誉学長である。

来歴

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1934年に東京都小石川に生まれる。1947年東京高等師範学校附属国民学校(現・筑波大学附属小学校)を卒業。その後1953年には東京教育大学附属中学校・高等学校(現・筑波大学附属中学校・高等学校)を卒業する。1954年学習院大学政経学部中退。1958年中央大学法学部を卒業。1960年、中央大学大学院法学研究科修了。1962年東京大学教育学部研究生を経て東京大学法学部研究員となる。[3]

職歴

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学外における役職

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その他、上智大学中央大学[6]創価大学帝京大学川村学園女子大学国士舘大学山梨学院大学山梨大学武蔵野短期大学等で非常勤講師を兼任した。[7]

研究領域

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喧嘩両成敗など日本法制史が専門。また、法律学だけでなく彦根藩重臣・大久保家文書の研究、文化人としての井伊直弼の研究など、日本史も手がけている。

家系

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祖先は藤原氏の末流で、大久保忠正大久保忠世大久保忠教の従兄弟に当たる)が初代。井伊直政に仕えて以来、代々、彦根藩家老などを務める家柄であった。五代前の大久保小膳の尽力により埋木舎が取り壊されずに済み、その功績によって代々当主を務めることになる。埋木舎当主として、彦根藩、井伊家に歴史的価値を持つ「彦根藩大久保家文書」を彦根市2023年に寄贈している[8][9]

著書

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  • 『日本法制史概説』(芦書房 、1985年)
  • 『大江戸刑事録』(六法出版社 、1985年)
  • 『日本法制史』(共著、高文堂出版社 、1988年)
  • 『江戸の犯罪と刑罰』(高文堂出版社 、1988年)
  • 『井伊直弼の青春「埋木舎」』(高文堂出版社 、1991年)
  • 『法学概説(改訂版)』(芦書房 、1995年)
  • 『日本法制史史料60選』(芦書房 、1998年)
  • 『埋木舎と井伊直弼』(サンライズ出版 淡海文庫 41、2008年)
  • 『江戸の刑罰 拷問大全』(講談社+α文庫、2008年)
  • 『幕末彦根藩の側役 大久保小膳』(サンライズ出版 淡海文庫 60、2018年)
  • 『埋木舎で培われた井伊直弼の茶の湯』(サンライズ出版 、2022年)
  • など。

脚注

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出典

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  1. ^ 日外アソシエーツ編『新訂現在日本人名録2002』1巻(紀伊国屋書店、2002年)。
  2. ^ 駒澤大学学園通信No.315”. p. 5 (2015年1月15日). 2023年5月15日閲覧。 “大久保治男名誉教授が秋の叙勲を受章 大久保治男本学名誉教授(元苫小牧駒澤大学学長)が、秋の叙勲「瑞宝中綬章」を受章しました。大久保先生は彦根藩重役の家系であり、明治4年に藩庁より大久保家に贈られた埋木舎(井伊直弼学問所)を保存、公開しました。彦根藩公文書約2万点をマイクロフィルムなどで公開し、井伊直弼の文化人的側面等の研究をしたことによる功績の大きさが認められたものです。また、大学教員として私立大学の設立に尽力し、50年以上の教員生活で教育研究に貢献したことも評価されました。”
  3. ^ 以上につき「大久保治男教授略歴」『苫小牧駒澤大学紀要 9巻』(苫小牧駒澤大学, 2003年)p3以下。
  4. ^ 以上につき「大久保治男教授略歴」『苫小牧駒澤大学紀要 9巻』(苫小牧駒澤大学, 2003年)p3以下
  5. ^ 平成26年秋の叙勲 瑞宝中綬章受章者”. 内閣府. p. 4 (2014年11月3日). 2017年1月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月18日閲覧。
  6. ^ 学部のみならず、中央大学法学部通信教育課程のゼミも担当。
  7. ^ 以上につき「大久保治男教授略歴」『苫小牧駒澤大学紀要 9巻』(苫小牧駒澤大学, 2003年)p6。
  8. ^ 「彦根藩大久保家文書」寄贈 「埋木舎」の当主から市に:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2023年1月24日). 2024年5月6日閲覧。
  9. ^ 1月16日プレスリリース:大久保治男氏から 「彦根藩大久保家文書」が寄贈されました。市長より感謝状の贈呈式を行います。|彦根市”. www.city.hikone.lg.jp. 2024年6月30日閲覧。

関連項目

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その他の役職
先代
創設
苫小牧駒澤大学学長
初代: 1998年2002年
次代
近藤良一