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大倉山駅 (神奈川県)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
大倉山駅
駅出入口(2022年8月)
おおくらやま
Ōkurayama[1]
TY14 綱島 (1.7 km)
(1.3 km) 菊名 TY16
地図
所在地 横浜市港北区大倉山一丁目1-1
北緯35度31分19.3秒 東経139度37分47.7秒 / 北緯35.522028度 東経139.629917度 / 35.522028; 139.629917 (大倉山駅)座標: 北緯35度31分19.3秒 東経139度37分47.7秒 / 北緯35.522028度 東経139.629917度 / 35.522028; 139.629917 (大倉山駅)
駅番号 TY15
所属事業者 東急電鉄
所属路線 東横線
キロ程 17.5 km(渋谷起点)
駅構造 高架駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
[東急 1]48,587人/日
-2023年-
開業年月日 1926年大正15年)2月14日[2]
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大倉山駅(おおくらやまえき)は、神奈川県横浜市港北区大倉山一丁目にある、東急電鉄東横線である。駅番号TY15

歴史

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神奈川東部方面線

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1980年代、東急が当駅から新横浜駅まで、新横浜駅から相模鉄道(相鉄)が鶴ヶ峰駅を経由して二俣川駅まで連絡線を建設して両社を相互直通運転させる計画が持ち上がっていた。

この計画はバブル崩壊など様々な要因により事実上頓挫した状態であったが、2006年5月に再び計画が発表された際、新線建設区間は西谷駅 - 新横浜駅 - 日吉駅に変更された。

この計画に基づき建設された東急新横浜線は、地下トンネルで新横浜駅から当駅直下を通過し、以北は東横線とほぼ並走する線形となっているが、付近に東急新横浜線の駅は設置されていない。事業者側は「大倉山駅周辺の地盤が軟弱である上、工事車両を搬入して駅を建設するのは難しい」と2008年12月に本駅付近で開催された地元住民向け説明会で回答している。

関連して、2000年運輸政策審議会答申第18号では東横線多摩川園駅(当時) - 当駅間の複々線化(目黒線に相当)も位置付けられていたが、神奈川東部方面線の接続駅が日吉駅に変更されたため、日吉駅 - 当駅間は未着手となっている。

駅名の由来

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「大倉山」は、近隣の丘の上にある、実業家である大倉邦彦が設立した「大倉精神文化研究所」に由来する[2]。その後、研究所は敷地を横浜市に売却し、建物のほとんどは現・横浜市大倉山記念館となったものの活動を続けている。

駅所在地の地名は、かつては太尾町(ふとおちょう)であり、駅開業時も「太尾」駅と称していた。改称の理由は当時東京横浜電鉄が経営していた梅園(現在の市営大倉山公園)の観光開発と大倉精神文化研究所の建設に伴うものである。

なお、太尾町は2007年11月に一部で住居表示が実施され、新町名「大倉山一丁目・二丁目・三丁目」が登場し、大倉山駅の所在地は大倉山一丁目1番1号となった。さらに、2008年10月にも一部で住居表示が実施され「大倉山四丁目・五丁目」が登場した。そして、2009年11月にも住居表示が実施され「大倉山六丁目・七丁目」が登場し、これと同時に太尾町という町名は消滅した。

駅構造

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ホーム(2020年12月)

相対式ホーム2面2線を有する高架駅である[5]。ただし傾斜地に立地するため、渋谷側は地上と同じ高さとなっている。改札口はホーム下に立地している。

トイレは1階改札内と改札外の2か所。いずれも多機能トイレを併設している(改札外は後年改修された)。改札内のトイレは2005年に設置され、このトイレのみオストメイトの利用に対応した設備を設けている。

現在ではエスカレーターやホームドアも設置されている。

のりば

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番線 路線 方向 行先
1 TY 東横線 下り 菊名横浜元町・中華街方面[6]
2 上り 渋谷池袋川越市所沢方面[7]

利用状況

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2023年度の1日平均乗降人員48,587人である [東急 1]

  • 東横線の各駅停車のみが停車する駅の中では最も多い乗降人員である。

近年の1日平均乗降・乗車人員は下記の通り。

年度別1日平均乗降・乗車人員[* 1]
年度 1日平均
乗降人員[* 2]
1日平均
乗車人員[* 3]
出典
1980年(昭和55年) 24,323
1981年(昭和56年) 24,688
1982年(昭和57年) 24,770
1983年(昭和58年) 25,057
1984年(昭和59年) 25,874
1985年(昭和60年) 26,762
1986年(昭和61年) 27,101
1987年(昭和62年) 27,770
1988年(昭和63年) 28,981
1989年(平成元年) 29,795
1990年(平成02年) 30,677
1991年(平成03年) 30,948
1992年(平成04年) 30,266
1993年(平成05年) 28,614
1994年(平成06年) 27,986
1995年(平成07年) 27,306 [神奈川県統計 1]
1996年(平成08年) 26,720
1997年(平成09年) 26,355
1998年(平成10年) 25,677 [神奈川県統計 2]
1999年(平成11年) 25,088 [神奈川県統計 3]
2000年(平成12年) 24,668 [神奈川県統計 3]
2001年(平成13年) 24,358 [神奈川県統計 4]
2002年(平成14年) 47,485 23,112 [神奈川県統計 5]
2003年(平成15年) 47,856 24,240 [神奈川県統計 6]
2004年(平成16年) 48,380 24,538 [神奈川県統計 7]
2005年(平成17年) 49,439 24,842 [神奈川県統計 8]
2006年(平成18年) 50,356 25,262 [神奈川県統計 9]
2007年(平成19年) 51,359 25,736 [神奈川県統計 10]
2008年(平成20年) 50,809 25,681 [神奈川県統計 11]
2009年(平成21年) 50,481 25,367 [神奈川県統計 12]
2010年(平成22年) 50,901 25,525 [神奈川県統計 13]
2011年(平成23年) 51,231 25,686 [神奈川県統計 14]
2012年(平成24年) 52,075 26,106 [神奈川県統計 15]
2013年(平成25年) 53,897 26,907 [神奈川県統計 16]
2014年(平成26年) 53,826 26,863 [神奈川県統計 17]
2015年(平成27年) 55,132 27,524 [神奈川県統計 18]
2016年(平成28年) 55,530 27,726 [神奈川県統計 19]
2017年(平成29年) 55,635 27,781 [神奈川県統計 20]
2018年(平成30年) 55,734 27,844 [神奈川県統計 21]
2019年(令和元年) [東急 2]55,464 27,725
2020年(令和02年) [東急 3]41,399
2021年(令和03年) [東急 4]44,836
2022年(令和04年) [東急 5]47,872
2023年(令和05年) [東急 1]48,587

駅周辺

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バス路線

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駅前に停留所があり、横浜市営バスによって運行されている。

乗り場 系統 行先
1 6 梶山
41 鶴見駅西口
新横浜駅
港北車庫
2 6 新横浜駅
41 川向町
中山駅北口
  • 上記の通り6系統・41系統ともに新横浜駅行があるが、41系統の新横浜駅行は改札口正面にあるバス停留所から、6系統の場合は横断歩道を渡った所のバス停から出ているため、どちらの方向からも新横浜駅行のバスが発着する。ただし、6系統はほとんどの時間において毎時1本のみの運行かつ最終バスの時刻が早く、41系統の方が運行本数が充実している。

隣の駅

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東急電鉄
TY 東横線
特急・通勤特急・急行
通過
各駅停車
綱島駅 (TY14) - 大倉山駅 (TY15) - 菊名駅 (TY16)

脚注

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出典

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  1. ^ 東急線・みなとみらい線路線案内 (PDF)
  2. ^ a b c d e f 東急の駅、p.61。
  3. ^ 「七駅の改札口自動化」『交通新聞』交通協力会、1974年5月29日、1面。
  4. ^ 大倉山駅リニューアルで記念式典”. タウンニュース. 2020年2月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年2月11日閲覧。
  5. ^ 大倉山駅|各駅情報”. 東京急行電鉄. 2015年1月16日閲覧。
  6. ^ 東横線標準時刻表 大倉山駅 横浜 元町・中華街方面”. 東急電鉄. 2023年3月18日閲覧。
  7. ^ 東横線標準時刻表 大倉山駅 渋谷方面”. 東急電鉄. 2023年3月18日閲覧。
東急電鉄の1日平均利用客数
  1. ^ a b c 東急電鉄株式会社. “2023年度乗降人員 |東急電鉄”. 2024年6月8日閲覧。
  2. ^ 東急電鉄株式会社. “2019年度乗降人員 |東急電鉄”. 2023年6月17日閲覧。
  3. ^ 東急電鉄株式会社. “2020年度乗降人員 |東急電鉄”. 2023年6月17日閲覧。
  4. ^ 東急電鉄株式会社. “2021年度乗降人員 |東急電鉄”. 2023年6月17日閲覧。
  5. ^ 東急電鉄株式会社. “2022年度乗降人員 |東急電鉄”. 2023年6月17日閲覧。
東急電鉄の統計データ
  1. ^ 横浜市統計ポータル - 横浜市
  2. ^ レポート - 関東交通広告協議会
  3. ^ 神奈川県県勢要覧
神奈川県県勢要覧
  1. ^ 線区別駅別乗車人員(1日平均)の推移 - 24ページ
  2. ^ 平成12年 - 222ページ
  3. ^ a b 平成13年 (PDF) - 224ページ
  4. ^ 平成14年 (PDF) - 222ページ
  5. ^ 平成15年 (PDF) - 222ページ
  6. ^ 平成16年 (PDF) - 222ページ
  7. ^ 平成17年 (PDF) - 224ページ
  8. ^ 平成18年 (PDF) - 224ページ
  9. ^ 平成19年 (PDF) - 226ページ
  10. ^ 平成20年 (PDF) - 230ページ
  11. ^ 平成21年 (PDF) - 240ページ
  12. ^ 平成22年 (PDF) - 238ページ
  13. ^ 平成23年 (PDF) - 238ページ
  14. ^ 平成24年 (PDF) - 234ページ
  15. ^ 平成25年 (PDF) - 236ページ
  16. ^ 平成26年 (PDF) - 238ページ
  17. ^ 平成27年 (PDF) - 238ページ
  18. ^ 平成28年 (PDF) - 246ページ
  19. ^ 平成29年 (PDF) - 238ページ
  20. ^ 平成30年 (PDF) - 222ページ
  21. ^ 令和元年 (PDF) - 222ページ

参考文献

[編集]
  • 宮田道一『東急の駅 今昔・昭和の面影』JTBパブリッシング、2008年9月1日。ISBN 9784533071669 

関連項目

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外部リンク

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