大山誠一郎
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大山 誠一郎 (おおやま せいいちろう) | |
---|---|
誕生 |
1971年 埼玉県蕨市 |
職業 | 小説家、翻訳家 |
国籍 | 日本 |
活動期間 | 2000年 - |
ジャンル | 推理小説 |
代表作 |
『密室蒐集家』 『アリバイ崩し承ります』 |
主な受賞歴 |
本格ミステリ大賞(2013年) 日本推理作家協会賞(2022年) |
デビュー作 | 「彼女がペイシェンスを殺すはずがない」 |
ウィキポータル 文学 |
1971年 -)は、日本の推理作家、翻訳家。埼玉県蕨市生まれ。少年時代を広島県の福山市で過ごす。京都大学在学中は推理小説研究会に所属[1]。本格ミステリ作家クラブ会員[2]。京都大学法学部中退[3]。
(おおやま せいいちろう、経歴
[編集]2002年、電子書籍販売サイト「e-NOVELS」に犯人当てミステリ「彼女がペイシェンスを殺すはずがない」を発表し注目される。2004年、『アルファベット・パズラーズ』で本格的に小説家デビュー[1]。同作は『本格ミステリ・ベスト10』2005年版で第8位にランクインする。
2011年に発表された「新世紀本格短編オールベスト・ランキング」では、「彼女がペイシェンスを殺すはずがない」が第8位に、「佳也子の屋根に雪ふりつむ」が第15位にランクインしている。
2012年、『密室蒐集家』が『本格ミステリ・ベスト10』2013年版で第2位となる。2013年、同作で第13回本格ミステリ大賞(小説部門)を受賞[4]。
2018年、『アリバイ崩し承ります』が『本格ミステリ・ベスト10』2019年版で第1位となる。
2022年、「時計屋探偵と二律背反のアリバイ」で第75回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞[5]。
ミステリ・ランキング
[編集]- 週刊文春ミステリーベスト10
- 2015年 - 『赤い博物館』13位
- 2018年 - 『アリバイ崩し承ります』11位
- 2020年 - 『ワトソン力』8位
- このミステリーがすごい!
- 2016年 - 『赤い博物館』19位
- 2019年 - 『アリバイ崩し承ります』15位
- 2021年 - 『ワトソン力』31位
- 2023年 - 『時計屋探偵の冒険 アリバイ崩し承ります2』31位、『記憶の中の誘拐 赤い博物館』43位
- 2025年 - 『にわか名探偵 ワトソン力』32位
- 本格ミステリ・ベスト10
- 2005年 - 『アルファベット・パズラーズ』8位
- 2007年 - 『仮面幻双曲』10位
- 2013年 - 『密室蒐集家』2位
- 2016年 - 『赤い博物館』6位
- 2019年 - 『アリバイ崩し承ります』1位
- 2021年 - 『ワトソン力』6位
- 2023年 - 『記憶の中の誘拐 赤い博物館』17位、『時計屋探偵の冒険 アリバイ崩し承ります2』22位
- 2025年 - 『にわか名探偵 ワトソン力』18位
- ミステリが読みたい!
- 2014年 - 『密室蒐集家』15位
作品リスト
[編集]訳書
[編集]小説
[編集]赤い博物館
[編集]- 赤い博物館(2015年9月 文藝春秋 / 2018年9月 文春文庫)
- 収録作品:パンの身代金 / 復讐日記 / 死が共犯者を別つまで / 炎 / 死に至る問い
- 記憶の中の誘拐 赤い博物館(2022年1月 文春文庫)
- 収録作品:夕暮れの屋上で / 連火 / 死を十で割る / 孤独な容疑者 / 記憶の中の誘拐
アリバイ崩し承ります
[編集]- アリバイ崩し承ります(2018年9月 実業之日本社 / 2019年11月 実業之日本社文庫)
- 収録作品:時計屋探偵とストーカーのアリバイ / 時計屋探偵と凶器のアリバイ / 時計屋探偵と死者のアリバイ / 時計屋探偵と失われたアリバイ / 時計屋探偵とお祖父さんのアリバイ / 時計屋探偵と山荘のアリバイ / 時計屋探偵とダウンロードのアリバイ
- 時計屋探偵の冒険 アリバイ崩し承ります2(2022年3月 実業之日本社)
- 収録作品:時計屋探偵と沈める車のアリバイ / 時計屋探偵と多すぎる証人のアリバイ / 時計屋探偵と一族のアリバイ / 時計屋探偵と二律背反のアリバイ / 時計屋探偵と夏休みのアリバイ
ワトソン力
[編集]- ワトソン力(2020年9月 光文社)
- 収録作品:プロローグ / 赤い十字架 / 暗黒室の殺人 / 求婚者と毒殺者 / インタールードI / 雪の日の魔術 / インタールードII / 雲の上の死 / 探偵台本 / 不運な犯人 / エピローグ
- にわか名探偵 ワトソン力(2024年5月 光文社)
- 収録作品:屍人たちへの挽歌 / ニッポンカチコミの謎 / リタイア鈍行西へ / 二の奇劇 / 電影パズル / 服のない男 / 五人の推理する研究員
その他の小説
[編集]- アルファベット・パズラーズ(2004年10月 東京創元社 ミステリ・フロンティア / 2013年6月 創元推理文庫)
- 収録作品:Pの妄想 / Fの告発 / Cの遺言(文庫版のみ収録) / Yの誘拐
- 仮面幻双曲(2006年6月 小学館 / 2023年6月 小学館文庫)
- 密室蒐集家(2012年10月 原書房 ミステリー・リーグ / 2015年11月 文春文庫)
- 収録作品:柳の園 / 少年と少女の密室 / 死者はなぜ落ちる / 理由ありの密室 / 佳也子の屋根に雪ふりつむ
アンソロジー
[編集]「」内が大山誠一郎の作品
- 新・本格推理03 りら荘の相続人(2003年3月 光文社文庫)「聖ディオニシウスのパズル」
- 本格ミステリ03 2003年本格短編ベスト・セレクション(2003年6月 講談社ノベルス)「彼女がペイシェンスを殺すはずがない」
- 【改題】論理学園事件帳 本格短編ベスト・セレクション(2007年1月 講談社文庫)「彼女がペイシェンスを殺すはずがない」
- 不可能犯罪コレクション(2009年6月 原書房 ミステリー・リーグ)「佳也子の屋根に雪ふりつむ」
- 蝦蟇倉市事件〈1〉(2010年1月 東京創元社 ミステリ・フロンティア)「不可能犯罪係自身の事件」
- 【改題】晴れた日は謎を追って がまくら市事件(2014年12月 創元推理文庫)
- 本格ミステリ'10 二〇一〇年本格短編ベスト・セレクション(2010年6月 講談社ノベルス)「佳也子の屋根に雪ふりつむ」
- 【改題】凍れる女神の秘密 本格短編ベスト・セレクション(2014年1月 講談社文庫)
- 密室晩餐会(2011年6月 原書房 ミステリー・リーグ)「少年と少女の密室」
- ベスト本格ミステリ2015(2015年6月 講談社ノベルス)「心中ロミオとジュリエット」
- 【再編集・改題】ベスト本格ミステリ TOP5 短編傑作選001(2018年12月 講談社文庫)
- 悪意の迷路(2016年11月 光文社 / 2019年5月 光文社文庫)「うれひは青し空よりも」
- ベスト本格ミステリ2016(2016年6月 講談社ノベルス)「炎」
- 新鮮 THE どんでん返し(2017年12月 双葉文庫)「事件をめぐる三つの対話」
- ベスト本格ミステリ2018(2018年6月 講談社ノベルス)「顔のない死体はなぜ顔がないのか」
- 【再編集・改題】ベスト本格ミステリ TOP5 短編傑作選004(2019年6月 講談社文庫)
- 本格王2019(2019年7月 講談社文庫)「探偵台本」
- 沈黙の狂詩曲 最新ベスト・ミステリー(2019年11月 光文社)「事件をめぐる三つの対話」
- 【分冊・改題】沈黙の狂詩曲 精華編 Vol.1 日本最旬ミステリー「ザ・ベスト」(2021年5月 光文社文庫)
- 本格王2020(2020年8月 講談社文庫)「時計屋探偵と多すぎる証人のアリバイ」
- 超短編! 大どんでん返し(2021年2月 小学館文庫)「硬く冷たく」
- Story for you(2021年3月 講談社)「石灯籠はなぜ赤い」
- 神様の罠(2021年6月 文春文庫)「孤独な容疑者」
- 本格王2022(2022年6月 講談社文庫)「カラマーゾフの毒」
- Jミステリー2022 FALL(2022年10月 光文社文庫)「二の奇劇」
- 密室ミステリーアンソロジー 密室大全(2023年7月 朝日文庫)「佳也子の屋根に雪ふりつむ」
- 嘘をついたのは、初めてだった(2023年11月 講談社)「偽りの証言」
単行本未収録短編
[編集]- <悪役専門俳優>シリーズ
- <数学的遺言>シリーズ
- 数学的遺言(講談社『メフィスト』2017年 VOL.2)
- 顔のない死体はなぜ顔がないのか(講談社『メフィスト』2017 VOL.3)
- 便乗犯はいかにして便乗したのか(講談社『メフィスト』2018 VOL.2)
- 和山夜羽の5W1H事件簿
- 赤い博物館
- 三十年目の自首(文藝春秋『オール讀物』2023年6月号)
- 死の絆(文藝春秋『オール讀物』2023年12月号)
- 名前のない脅迫者(文藝春秋『オール讀物』2024年5月号)
- 三匹の子ヤギ(文藝春秋『オール讀物』2024年7・8月号)
- 探偵の血脈
- アリバイ崩し承ります3
- 時計屋探偵と新年のアリバイ(実業之日本社『Webジェイ・ノベル』2024年1月23日配信)
- その他
ゲーム
[編集]- 切断された五つの首(2010年7月 『TRICK×LOGIC Season 1』 ソニー・コンピュータエンタテインメント)
- 目の壁の密室(2010年9月 『TRICK×LOGIC Season 2』 ソニー・コンピュータエンタテインメント)
映像化作品
[編集]テレビドラマ
[編集]- 犯罪資料館 緋色冴子シリーズ『赤い博物館』(2016年8月29日・2017年7月10日、全2作、TBS系「月曜名作劇場」枠、主演:松下由樹、原作:赤い博物館)
- アリバイ崩し承ります(2020年2月1日 - 3月14日、全7話、テレビ朝日系「土曜ナイトドラマ」枠、主演:浜辺美波)[6]
日本国外での刊行
[編集]台湾(繁体字)
[編集]- 密室收藏家(2016年12月 白象文化) - 密室蒐集家
- 赤色博物館(2017年6月 白象文化) - 赤い博物館
- 偽證破解家(2020年4月 白象文化) - アリバイ崩し承ります
中国(簡体字)
[編集]- 密室收藏家(2017年10月 読客文化)- 密室蒐集家
- 绝对不在场证明(2020年5月 読客文化)- アリバイ崩し承ります
- 诡计博物馆(2020年6月 読客文化)- 赤い博物館
脚注
[編集]- ^ a b “京大ミステリ研の先輩・後輩が語る、学生時代の思い出と創作の裏側(前編)”. 本の話 編集部. 文藝春秋. 2019年11月20日閲覧。
- ^ “会員名簿”. 本格ミステリ作家クラブ. 2019年11月20日閲覧。
- ^ 晴れた日は謎を追って: がまくら市事件 - 伊坂幸太郎, 大山誠一郎, 伯方雪日, 福田栄一, 道尾秀介 - Google ブックス
- ^ “本格ミステリ大賞受賞作・候補作一覧 1-19回”. 本格ミステリ大賞. 本格ミステリ作家クラブ. 2019年11月20日閲覧。
- ^ “お知らせ”. 日本推理作家協会. 2022年4月25日閲覧。
- ^ “浜辺美波“時計屋さんの看板娘” 1月スタートテレ朝系「アリバイ崩し承ります」に主演”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2019年11月20日) 2019年11月20日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 本格ミステリ作家クラブ
- TRICK×LOGIC
- 大山誠一郎 (@oyama_seiichiro) - X(旧Twitter)