このミステリーがすごい!
『このミステリーがすごい!』は、1988年から『別冊宝島』(宝島社)で発行されている、ミステリー小説のブック・ランキング、またはそのランキングや覆面座談会・作品紹介の掲載されたミステリーのガイドブックのことである。略称は「このミス」。ランキングは投票形式で選ばれ、国内部門と海外部門よりそれぞれベストテンが選ばれる。2002年からは新人作家の作品を募集した『このミステリーがすごい!』大賞が創設された。公平を期すため宝島社の自社作品はランキング対象外だったが、2021年版からは宝島社の刊行物も投票対象になった[1]。
キャラクターとして、黒猫探偵「ニャームズ」が登場している(2009年から)[2][3]。
創刊編集者は石倉笑。石倉は、『週刊文春』の年末企画「傑作ミステリーベスト10」への違和感からこの企画を開始したという[4]。
1988年版(創刊号)はブックレット形式で全60ページあまり、発行部数は2万部だった[4]。2001年版は全176ページ、発行部数は16万部[4]。
年代 | 各年 |
---|---|
1980年代 | 1988年 - 1989年 |
1990年代 | 1991年 - 1992年 - 1993年 - 1994年 - 1995年 - 1996年 - 1997年 - 1998年 - 1999年 |
2000年代 | 2000年 - 2001年 - 2002年 - 2003年 - 2004年 - 2005年 - 2006年 - 2007年 - 2008年 - 2009年 |
2010年代 | 2010年 - 2011年 - 2012年 - 2013年 - 2014年 - 2015年 - 2016年 - 2017年 - 2018年 - 2019年 |
2020年代 | 2020年 - 2021年 - 2022年 - 2023年 - 2024年 - 2025年 |
10周年ベスト・オブ・ベスト(1997年発表) - 20周年ベスト・オブ・ベスト(2008年発表) - キング・オブ・キングス(2018年発表) |
各年のランキング
[編集]1988年
[編集]1988年12月発行、ISBN 4-88063-496-4、表紙イラスト:滑川公一、作品:1987年11月 - 1988年10月
- 国内編
- 海外編
- 夢果つる街(トレヴェニアン)
- 推定無罪(スコット・トゥロー)
- 死の味(P・D・ジェイムズ)
北壁の死闘(ボブ・ラングレー) - -
- 赤毛のストレーガ(アンドリュー・ヴァクス)
- スリーパーにシグナルを送れ(ロバート・リテル)
- 男たちの絆(マイクル・Z・リューイン)
- フーリガン(ウィリアム・ディール)
- 死との抱擁(バーバラ・ヴァイン)
- 透明人間の告白(H・F・セイント)
1989年
[編集]1990年1月発行、ISBN 4-88063-765-3、表紙イラスト:河村要助、作品:1988年11月 - 1989年10月
- 国内編
- 海外編
- 羊たちの沈黙(トマス・ハリス)
- 真夜中のデッド・リミット(スティーヴン・ハンター)
- 古い骨(アーロン・エルキンズ)
- フリーキー・ディーキー(エルモア・レナード)
季節の終り(マイクル・Z・リューイン) - -
- 誓約(ネルソン・デミル)
- 闇の奥へ(クレイグ・トーマス)
- 暗殺者を愛した女(ブライアン・フリーマントル)
- ビッグ・ゲーム(レナード・ワイズ)
- 子供の悪戯(レジナルド・ヒル)
デイジー・ダックス(リック・ボイヤー)
※「1991年版」より、「表記の前年の年のベスト」が選考対象になったため、「1990年版」は欠番になっている。
1991年
[編集]1991年1月発行、ISBN 4-7966-0083-3、作品:1989年11月 - 1990年10月
- 国内編
- 海外編
- 薔薇の名前(ウンベルト・エーコ)
- ブルー・ベル(アンドリュー・ヴァクス)
- ブラック・ダリア(ジェイムズ・エルロイ)
- ミザリー(スティーヴン・キング)
- 招かれざる客たちのビュッフェ(クリスチアナ・ブランド)
- リプレイ(ケン・グリムウッド)
- 虎の眼(ウィルバー・スミス)
- そして赤ん坊が落ちる(マイクル・Z・リューイン)
- 11の物語(パトリシア・ハイスミス)
- タイ・ホース(ウィリアム・ディール)
1992年
[編集]1992年1月発行、ISBN 4-7966-0234-8、表紙イラスト:泉晴紀、作品:1990年11月 - 1991年10月
- 国内編
- 海外編
- 策謀と欲望(P・D・ジェイムズ)
- 過去を失くした女(トマス・H・クック)
- 悪夢のバカンス(シャーリー・コンラン)
- ふくろうの叫び(パトリシア・ハイスミス)
- 幻の終わり(キース・ピータースン)
- ジュラシック・パーク(マイケル・クライトン)
- ロセンデール家の嵐(バーナード・コーンウェル)
内なる殺人者(ジム・トンプスン) - -
- スティンガー(ロバート・R・マキャモン)
- ボーン・マン(ジョージ・C・チェスブロ)
1993年
[編集]1993年1月発行、ISBN 4-7966-0523-1、表紙イラスト:高野文子、作品:1991年11月 - 1992年10月
- 国内編
- 海外編
- 骨と沈黙(レジナルド・ヒル)
- 墓場への切符(ローレンス・ブロック)
- 熱い街で死んだ少女(トマス・H・クック)
- IT(スティーヴン・キング)
- 黄昏にマックの店で(ロス・トーマス)
- 偽りの街(フィリップ・カー)
- ゴールド・コースト(ネルソン・デミル)
- 嘘、そして沈黙(デイヴィッド・マーティン)
- 法律事務所(ジョン・グリシャム)
- のぞき屋のトマス(ロバート・リーヴズ)
1994年
[編集]1993年12月発行、ISBN 4-7966-0763-3、表紙イラスト:坂田靖子、作品:1992年11月 - 1993年10月
- 国内編
- 海外編
- ストーン・シティ(ミッチェル・スミス)
- 立証責任(スコット・トゥロー)
- 匿名原稿(スティーヴン・グリーンリーフ)
- ウォッチャーズ(ディーン・R・クーンツ)
- 森を抜ける道(コリン・デクスター)
- 倒錯の舞踏(ローレンス・ブロック)
- 裁きの街(キース・ピータースン)
- ある詩人への挽歌(マイクル・イネス)
- 音の手がかり(デイヴィッド・ローン)
- 最後の刑事(ピーター・ラヴゼイ)
1995年
[編集]1994年12月発行、ISBN 4-7966-0898-2、表紙イラスト:いしいひさいち、作品:1993年11月 - 1994年10月
- 国内編
- 海外編
- シンプル・プラン(スコット・スミス)
- ストリート・キッズ(ドン・ウィンズロウ)
- 踊る黄金像(ドナルド・E・ウェストレイク)
- クリスマスのフロスト(R・D・ウィングフィールド)
- 将軍の娘(ネルソン・デミル)
- 凶手(アンドリュー・ヴァクス)
- 氷の家(ミネット・ウォルターズ)
- 草の根(スチュアート・ウッズ)
- ブラック・アイス(マイクル・コナリー)
- 猫たちの聖夜(アキフ・ピリンチ)
汚れた守護天使(リザ・コディ)
1996年
[編集]1995年12月発行、ISBN 4-7966-1052-9、表紙イラスト:喜国雅彦、作品:1994年11月 - 1995年10月
- 国内編
- 海外編
- 女彫刻家(ミネット・ウォルターズ)
- 少年時代(ロバート・R・マキャモン)
- 死者との誓い(ローレンス・ブロック)
- ブラック・ハート(マイクル・コナリー)
- 第二の銃声(アントニー・バークリー)
- 有罪答弁(スコット・トゥロー)
- マエストロ(ジョン・ガードナー)
- 殺戮のチェスゲーム(ダン・シモンズ)
- ただ一度の挑戦(パトリック・ルエル)
- パパはビリー・ズ・キックを捕まえられない(ジャン・ヴォートラン)
1997年
[編集]1996年12月発行、ISBN 4-7966-1170-3、表紙イラスト:みうらじゅん、作品:1995年11月 - 1996年10月
- 国内編
- 海外編
- 死の蔵書(ジョン・ダニング)
- ホワイト・ジャズ(ジェイムズ・エルロイ)
- バースへの帰還(ピーター・ラヴゼイ)
- 敵手(ディック・フランシス)
- 友よ、戦いの果てに(ジェイムズ・クラムリー)
- 罪深き誘惑のマンボ(ジョー・R・ランズデール)
- ラスト・コヨーテ(マイクル・コナリー)
- 原罪(P・D・ジェイムズ)
- スリーパーズ(ロレンゾ・カルカテラ)
- われらのゲーム(ジョン・ル・カレ)
1998年
[編集]1997年12月発行、ISBN 4-7966-1293-9、表紙イラスト:佐々木倫子、作品:1996年11月 - 1997年10月
- 国内編
- 海外編
- フロスト日和(R・D・ウィングフィールド)
- 赤い右手(ジョエル・タウンズリー・ロジャーズ)
- グリーン・マイル(スティーヴン・キング)
- 鉄の枷(ミネット・ウォルターズ)
- 静寂の叫び(ジェフリー・ディーヴァー)
- 蒼穹のかなたへ(ロバート・ゴダード)
カリブ諸島の手がかり(T・S・ストリブリング) - -
- ダーティホワイトボーイズ(スティーヴン・ハンター)
- 天から降ってきた泥棒(ドナルド・E・ウェストレイク)
- 幻の特装本(ジョン・ダニング)
1999年
[編集]1998年12月発行、ISBN 4-7966-1451-6、表紙イラスト:唐沢なをき、作品:1997年11月 - 1998年10月
- 国内編
- 海外編
- フリッカー、あるいは映画の魔(セオドア・ローザック)
- 緋色の記憶(トマス・H・クック)
- ブラックライト(スティーヴン・ハンター)
- 猿来たりなば(エリザベス・フェラーズ)
- 五輪の薔薇(チャールズ・パリサー)
- 黒と青(イアン・ランキン)
- ひとりで歩く女(ヘレン・マクロイ)
- ビッグ・ピクチャー(ダグラス・ケネディ)
闇に浮かぶ絵(ロバート・ゴダード) - -
- 囚人同盟(デニス・リーマン)
アメリカン・タブロイド(ジェイムズ・エルロイ)
2000年
[編集]1999年12月発行、ISBN 4-7966-1676-4、表紙イラスト:森下裕美、作品:1998年11月 - 1999年10月
- 国内編
- 海外編
- 極大射程(スティーヴン・ハンター)
- ボーン・コレクター(ジェフリー・ディーヴァー)
- 夏草の記憶(トマス・H・クック)
- 三人の名探偵の事件(レオ・ブルース)
- 悪党パーカー/エンジェル(リチャード・スターク)
- クリスマスに少女は還る(キャロル・オコンネル)
- 死の記憶(トマス・H・クック)
- パナマの仕立屋(ジョン・ル・カレ)
- 血の流れるままに(イアン・ランキン)
ポジオリ教授の事件簿(T・S・ストリブンリング)
2001年
[編集]2000年12月発行、ISBN 4-7966-2043-5、表紙イラスト:とり・みき、作品:1999年11月 - 2000年10月
- 国内編
- 海外編
- ポップ1280(ジム・トンプスン)
- Mr.クイン(シェイマス・スミス)
- ハンニバル(トマス・ハリス)
- 囮弁護士(スコット・トゥロー)
- ジョン・ランプリエールの辞書(ローレンス・ノーフォーク)
- わが心臓の痛み(マイクル・コナリー)
- 夜の記憶(トマス・H・クック)
- 闇よ、我が手を取りたまえ(デニス・レヘイン)
- 子供の眼(リチャード・ノース・パタースン)
- コフィン・ダンサー(ジェフリー・ディーヴァー)
2002年
[編集]2001年12月発行、ISBN 4-7966-2528-3、表紙イラスト:細野不二彦、作品:2000年11月 - 2001年10月
- 国内編
- 海外編
- 神は銃弾(ボストン・テラン)
- 夜のフロスト(R・D・ウィングフィールド)
アメリカン・デス・トリップ(ジェイムズ・エルロイ) - -
- 斧(ドナルド・E・ウェストレイク)
- 心の砕ける音(トマス・H・クック)
- ジャンピング・ジェニイ(アントニイ・バークリー)
- 騙し絵の檻(ジル・マゴーン)
- ザ・スタンド(スティーヴン・キング)
- 学寮祭の夜(ドロシー・L・セイヤーズ)
- ミスティック・リバー(デニス・ルヘイン)
2003年
[編集]2002年12月発行、ISBN 4-7966-3025-2、表紙イラスト:山下和美、作品:2001年11月 - 2002年10月
- 国内編
- 海外編
- 飛蝗の農場(ジェレミー・ドロンフィールド)
- サイレント・ジョー(T・ジェファーソン・パーカー)
- わが名はレッド(シェイマス・スミス)
- 第四の扉(ポール・アルテ)
- 死ぬほどいい女(ジム・トンプスン)
- 壜の中の手記(ジェラルド・カーシュ)
- さらば、愛しき鉤爪(エリック・ガルシア)
- レイトン・コートの謎(アントニー・バークリー)
- グルーム(ジャン・ヴォートラン)
- 髑髏島の惨劇(マイケル・スレイド)
2004年
[編集]2003年12月発行、ISBN 4-7966-3766-4、表紙イラスト:おおひなたごう、作品:2002年11月 - 2003年10月
- 国内編
- 海外編
- 半身(サラ・ウォーターズ)
- 捕虜収容所の死(マイケル・ギルバート)
- 魔女は夜ささやく(ロバート・R・マキャモン)
- サイレント・ゲーム(リチャード・ノース・パタースン)
- 鉤(ドナルド・E・ウェストレイク)
- ダークライン(ジョー・R・ランズデール)
- ボストン、沈黙の街(ウィリアム・ランディ)
- 歌うダイアモンド(ヘレン・マクロイ)
- 海を失った男(シオドア・スタージョン)
- 探偵術教えます(パーシヴァル・ワイルド)
2005年
[編集]2004年12月発行、ISBN 4-7966-4406-7、表紙イラスト:山本英夫、作品:2003年11月 - 2004年10月
- 国内編
- 海外編
- 荊の城(サラ・ウォーターズ)
- 魔術師(ジェフリー・ディーヴァー)
- ワイオミングの惨劇(トレヴェニアン)
- ダ・ヴィンチ・コード(ダン・ブラウン)
ファイナル・カントリー(ジェイムズ・クラムリー) - -
- 誰でもない男の裁判(A・H・Z・カー)
- ダーク・レディ(リチャード・ノース・パタースン)
- 蛇の形(ミネット・ウォルターズ)
- 犬は勘定に入れません あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎(コニー・ウィリス)
- 奇術師(クリストファー・プリースト)
2006年
[編集]2005年12月発行、ISBN 4-7966-5033-4、表紙イラスト:古屋兎丸、作品:2004年11月 - 2005年10月
- 国内編
- 海外編
- クライム・マシン(ジャック・リッチー)
- 暗く聖なる夜(マイクル・コナリー)
- 無頼の掟(ジェイムズ・カルロス・ブレイク)
- 輝く断片(シオドア・スタージョン)
- 獣たちの庭園(ジェフリー・ディーヴァー)
- 百番目の男(ジャック・カーリイ)
カリフォルニア・ガール(T・ジェファーソン・パーカー) - -
- ストップ・プレス(マイクル・イネス)
- ジーヴズの事件簿(P・G・ウッドハウス)
- 最後の一壜(スタンリィ・エリン)
2007年
[編集]2006年12月発行、ISBN 4-7966-5577-8、表紙イラスト:寺田順三、作品:2005年11月 - 2006年10月
- 国内編
- 海外編
- あなたに不利な証拠として(ローリー・リン・ドラモンド)
- クリスマス・プレゼント(ジェフリー・ディーヴァー)
荒ぶる血(ジェイムズ・カルロス・ブレイク) - -
- 風の影(カルロス・ルイス・サフォン)
- 数学的にありえない(アダム・ファウアー)
- 12番目のカード(ジェフリー・ディーヴァー)
- 奇術師の密室(リチャード・マシスン)
天使と罪の街(マイクル・コナリー) - -
- 絞首人の一ダース(デイヴィッド・アリグザンダー)
- わたしを離さないで(カズオ・イシグロ)
2008年
[編集]2007年12月発行、ISBN 978-4-7966-6146-1、表紙デザイン:H.Armstrong/CORBIS/amanaimages、作品:2006年11月 - 2007年10月
- 国内編
- 海外編
- ウォッチメイカー(ジェフリー・ディーヴァー)
- 復讐はお好き?(カール・ハイアセン)
- TOKYO YEAR ZERO(デイヴィッド・ピース)
- 物しか書けなかった物書き(ロバート・トゥーイ)
- 悪魔はすぐそこに(D・M・ディヴァイン)
- 路上の事件(ジョー・ゴアズ)
- 狂人の部屋(ポール・アルテ)
デス・コレクターズ(ジャック・カーリイ) - -
- ジョン・ディクスン・カーを読んだ男(ウィリアム・ブリテン)
目くらましの道(ヘニング・マンケル) - -
2009年
[編集]2008年12月発行、ISBN 978-4-7966-6716-6、表紙デザイン:上原由莉、作品:2007年11月 - 2008年10月
- 国内編
- 海外編
- チャイルド44(トム・ロブ・スミス)
- フロスト気質(かたぎ)(R・D・ウィングフィールド)
- 運命の日(デニス・ルヘイン)
- 20世紀の幽霊たち(ジョー・ヒル)
- スリーピング・ドール(ジェフリー・ディーヴァー)
- タンゴステップ(ヘニング・マンケル)
- 冬そして夜(S・J・ローザン)
- 最高の銀行強盗のための47ヶ条(トロイ・クック)
- 荒野のホームズ(スティーヴ・ホッケンスミス)
- ウォリス家の殺人(D・M・ディヴァイン)
2010年
[編集]2009年12月発行、ISBN 978-4-7966-7520-8、作品:2008年11月 - 2009年10月
- 国内編
- 海外編
- 犬の力(ドン・ウィンズロウ)
- ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女(スティーグ・ラーソン)
- ユダヤ警官同盟(マイケル・シェイボン)
- バッド・モンキーズ(マット・ラフ)
- ソウル・コレクター(ジェフリー・ディーヴァー)
- グラーグ57(トム・ロブ・スミス)
- 川は静かに流れ(ジョン・ハート)
- 泥棒が1ダース(ドナルド・E・ウェストレイク)
- ミレニアム2 火と戯れる女(スティーグ・ラーソン)
- リンカーン弁護士(マイクル・コナリー)
ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(スティーグ・ラーソン)
2011年
[編集]2010年12月発行、ISBN 978-4-7966-7959-6、作品:2009年11月 - 2010年10月
- 国内編
- 海外編
- 愛おしい骨(キャロル・オコンネル)
- 音もなく少女は(ボストン・テラン)
- 卵をめぐる祖父の戦争(デイヴィッド・ベニオフ)
- フランキー・マシーンの冬(ドン・ウィンズロウ)
- ラスト・チャイルド(ジョン・ハート)
- エコー・パーク(マイクル・コナリー)
- エアーズ家の没落(サラ・ウォーターズ)
- 陸軍士官学校の死(ルイス・ベイヤード)
- ロードサイド・クロス(ジェフリー・ディーヴァー)
- 英雄たちの朝 ファージングI(ジョー・ウォルトン)
2012年
[編集]2011年12月発行、作品:2010年11月 - 2011年10月
- 国内編
- 海外編
- 二流小説家(デイヴィッド・ゴードン)
- 犯罪(フェルディナント・フォン・シーラッハ)
- エージェント6(トム・ロブ・スミス)
- 背後の足音(ヘニング・マンケル)
- アンダーワールドUSA(ジェイムズ・エルロイ)
- ブラッド・ブラザー(ジャック・カーリイ)
- サトリ(ドン・ウィンズロウ)
- ねじれた文字、ねじれた路(トム・フランクリン)
- 忘れられた花園(ケイト・モートン)
- 夜の真義を(マイケル・コックス)
2013年
[編集]2012年12月発行、作品:2011年11月 - 2012年10月
- 国内編
- 海外編
- 解錠師(スティーヴ・ハミルトン)
- 占領都市 TOKYO YEAR ZERO II(デイヴィッド・ピース)
- 無罪(スコット・トゥロー)
- 湿地(アーナルデュル・インドリダソン)
- 失脚 / 巫女の死 デュレンマット傑作選(フリードリヒ・デュレンマット)
ファイアーウォール(ヘニング・マンケル) - -
- 都市と都市(チャイナ・ミエヴィル)
- バーニング・ワイヤー(ジェフリー・ディーヴァー)
- 天使のゲーム(カルロス・ルイス・サフォン)
- 鷲たちの盟約(アラン・グレン)
償いの報酬(ローレンス・ブロック)
2014年
[編集]2013年12月発行、作品:2012年11月 - 2013年10月
- 国内編
- 海外編
- 11/22/63(スティーヴン・キング)
- 遮断地区(ミネット・ウォルターズ)
- 冬のフロスト(R・D・ウィングフィールド)
- シスターズ・ブラザーズ(パトリック・デウィット)
- 夜に生きる(デニス・ルヘイン)
ポーカー・レッスン(ジェフリー・ディーヴァー) - -
- イン・ザ・ブラッド(ジャック・カーリイ)
- 終わりの感覚(ジュリアン・バーンズ)
- ゴーン・ガール(ギリアン・フリン)
- 緑衣の女(アーナルデュル・インドリダソン)
2015年
[編集]2014年12月発行、作品:2013年11月 - 2014年10月
- 国内編
- 海外編
- その女アレックス(ピエール・ルメートル)
- 秘密(ケイト・モートン)
- 時限紙幣 ゴーストマン(ロジャー・ホッブズ)
- ピルグリム 1-3(テリー・ヘイズ)
- もう年はとれない(ダニエル・フリードマン)
- ハリー・クバート事件(ジョエル・ディケール)
- 逃げる幻(ヘレン・マクロイ)
- 養鶏場の殺人 / 火口箱(ミネット・ウォルターズ)
- 暗殺者の復讐(マーク・グリーニー)
- 北京から来た男(ヘニング・マンケル)
2016年
[編集]2015年12月発行、作品:2014年11月 - 2015年10月
- 国内編
- 海外編
- スキン・コレクター(ジェフリー・ディーヴァー)
- 悲しみのイレーヌ(ピエール・ルメートル)
- ありふれた祈り(ウィリアム・K・クルーガー)
- エンジェルメイカー(ニック・ハーカウェイ)
- 声(アーナルデュル・インドリダソン)
- もう過去はいらない(ダニエル・フリードマン)
悪魔の羽根(ミネット・ウォルターズ) - -
- 弁護士の血(スティーヴ・キャヴァナー)
- 彼女のいない飛行機(ミシェル・ビュッシ)
- 髑髏の檻(ジャック・カーリイ)
2017年
[編集]2016年12月発行、作品:2015年11月 - 2016年10月
- 国内編
- 海外編
- 熊と踊れ(アンデシュ・ルースルンド、ステファン・トゥンベリ)
- ザ・カルテル(ドン・ウィンズロウ)
- ミスター・メルセデス(スティーヴン・キング)
- 拾った女(チャールズ・ウィルフォード)
- 宇宙探偵マグナス・リドルフ(ジャック・ヴァンス)
- 傷だらけのカミーユ(ピエール・ルメートル)
- 転落の街(マイクル・コナリー)
- 暗殺者の反撃(マーク・グリーニー)
- 過ぎ去りし世界(デニス・ルヘイン)
- 煽動者(ジェフリー・ディーヴァー)
2018年
[編集]2017年12月発行、作品:2016年11月 - 2017年10月
- 国内編
- 海外編
- フロスト始末(R・D・ウィングフィールド)
- 13・67(陳浩基)
- 東の果て、夜へ(ビル・ビバリー)
- 湖畔荘(ケイト・モートン)
- 黒い睡蓮(ミシェル・ビュッシ)
- ジャック・グラス伝 宇宙的殺人者(アダム・ロバーツ)
- 渇きと偽り(ジェイン・ハーパー)
- その犬の歩むところ(ボストン・テラン)
- ゴーストマン 消滅遊戯(ロジャー・ホッブズ)
- シンパサイザー(ヴィエト・タン・ウェン)
2019年
[編集]2018年12月発行、作品:2017年11月 - 2018年10月
- 国内編
- 海外編
- カササギ殺人事件(アンソニー・ホロヴィッツ)
- そしてミランダを殺す(ピーター・スワンソン)
- IQ(ジョー・イデ)
- 元年春之祭(陸秋槎)
- ダ・フォース(ドン・ウィンズロウ)
- あやかしの裏通り(ポール・アルテ)
- 乗客ナンバー23の消失(セバスチャン・フィツェック)
- 監禁面接(ピエール・ルメートル)
- 数字を一つ思い浮かべろ(ジョン・ヴァードン)
蝶のいた庭(ドット・ハチソン)
インターンズ・ハンドブック(シェイン・クーン)
2020年
[編集]2019年12月発行、作品:2018年11月 - 2019年10月
- 国内編
- 海外編
- メインテーマは殺人(アンソニー・ホロヴィッツ)
- 拳銃使いの娘(ジョーダン・ハーパー)
- ザ・ボーダー(ドン・ウィンズロウ)
- イヴリン嬢は七回殺される(スチュアート・タートン)
- ディオゲネス変奏曲(陳浩基)
- 11月に去りし者(ルー・バーニー)
- 休日はコーヒーショップで謎解きを(ロバート・ロプレスティ)
- 1793(ニクラス・ナット・オ・ダーグ)
- 愛なんてセックスの書き間違い(ハーラン・エリスン)
- 国語教師(ユーディト・W・タシュラー)
2021年
[編集]2020年12月発行 作品:2019年11月 - 2020年9月
- 国内編
- 海外編
- その裁きは死(アンソニー・ホロヴィッツ)
- ザリガニの鳴くところ(ディーリア・オーエンズ)
- 指差す標識の事例(イーアン・ペアーズ)
- 死亡通知書 暗黒者(周浩暉)
- パリのアパルトマン(ギョーム・ミュッソ)
- 天使は黒い翼を持つ(エリオット・チェイズ)
- 警部ヴィスティング カタリーナ・コード(ヨルン・リーエル・ホルスト)
- 時計仕掛けの歪んだ罠(アルネ・ダール)
- あの本は読まれているか(ラーラ・プレスコット)
- 三分間の空隙(アンデシュ・ルースルンド)
2022年
[編集]2021年12月発行 作品:2020年10月 - 2021年9月
- 国内編
- 海外編
- ヨルガオ殺人事件(アンソニー・ホロヴィッツ)
- 自由研究には向かない殺人(ホリー・ジャクソン)
- スリープウォーカー マンチェスター市警 エイダン・ウェイツ(ジョセフ・ノックス)
- 父を撃った12の銃弾(ハンナ・ティンテ)
- 台北プライベートアイ(紀蔚然)
- オクトーバー・リスト(ジェフリー・ディーヴァー)
- 彼と彼女の衝撃の瞬間(アリス・フィーニー)
- 木曜殺人クラブ(リチャード・オスマン)
- TOKYO REDUX 下山迷宮(デイヴィッド・ピース)
- 第八の探偵(アレックス・パヴェージ)
2023年
[編集]2022年12月発行 作品:2021年10月 - 2022年9月
- 国内編
- 海外編
- われら闇より天を見る(クリス・ウィタカー)
- 殺しへのライン(アンソニー・ホロヴィッツ)
- ポピーのためにできること(ジャニス・ハレット)
- 名探偵と海の悪魔(スチュアート・タートン)
- 優等生は探偵に向かない(ホリー・ジャクソン)
- 黒き荒野の果て(S・A・コスビー)
- ロンドン・アイの謎(シヴォーン・ダウド)
- 彼は彼女の顔が見えない(アリス・フィーニー)
- スクイズ・プレー(ポール・ベンジャミン)
- 魔王の島(ジェローム・ルブリ)
2024年
[編集]2023年12月発行 作品:2022年10月 - 2023年9月
国内編
海外編
- 頬に哀しみを刻め(S・A・コスビー)
- ナイフをひねれば(アンソニー・ホロヴィッツ)
- 処刑台広場の女(マーティン・エドワーズ)
- 愚者の街(ロス・トーマス)
- トゥルー・クライム・ストーリー(ジョセフ・ノックス)
- 卒業生には向かない真実(ホリー・ジャクソン)
- 恐るべき太陽(ミシェル・ビュッシ)
- 8つの完璧な殺人(ピーター・スワンソン)
- ガラスの橋 ロバート・アーサー自選傑作集(ロバート・アーサー)
- 真珠湾の冬(ジェイムズ・ケストレル)
2025年
[編集]2024年12月発行 作品:2023年10月 - 2024年9月
国内編
海外編
- 両京十五日(馬伯庸)
- ビリー・サマーズ(スティーヴン・キング)
- 死はすぐそばに(アンソニー・ホロヴィッツ)
- ボタニストの殺人(M・W・クレイヴン)
- ウナギの罠(ヤーン・エクストレム)
- エイレングラフ弁護士の事件簿(ローレンス・ブロック)
- すべての罪は血を流(S・A・コスビー)
- 魂に秩序を(マット・ラフ)
- ぼくの家族はみんな誰かを殺してる(ベンジャミン・スティーヴンソン)
身代わりの女(シャロン・ボルトン)
10周年ベスト・オブ・ベスト
[編集]10周年を記念して行われたベスト投票。1997年版までの9年間のランキングでベスト20に入った作品が対象。アンケート結果は1997年12月刊行の『このミステリーがすごい! '98年版』で発表された。
- 国内編
- 海外編
- 薔薇の名前(ウンベルト・エーコ 1991年版 1位)
- 羊たちの沈黙(トマス・ハリス 1989年版 1位)
- 招かれざる客たちのビュッフェ(クリスチアナ・ブランド 1991年版 5位)
- 少年時代(ロバート・R・マキャモン 1996年版 2位)
- 夢果つる街(トレヴェニアン 1988年版 1位)
IT(スティーヴン・キング 1993年版 4位) - -
- 女彫刻家(ミネット・ウォルターズ 1996年版 1位)
ホワイト・ジャズ(ジェイムズ・エルロイ 1997年版 2位) - -
- ブラック・ダリア(ジェイムズ・エルロイ 1991年版 3位)
- ブルー・ベル(アンドリュー・ヴァクス 1991年版 2位)
第二の銃声(アントニー・バークリー 1996年版 5位)
20周年ベスト・オブ・ベスト
[編集]20周年を記念して行われたベスト投票。2008年版までの20年間のランキングでベスト20に入った作品が対象。アンケート結果は2008年2月刊行の『もっとすごい!! このミステリーがすごい!』で発表された。
- 国内編
- 火車(宮部みゆき 1993年版 2位)
- 生ける屍の死(山口雅也 1989年版 8位)
- 魍魎の匣(京極夏彦 1996年版 4位)
私が殺した少女(原尞 1989年版 1位) - -
- 新宿鮫(大沢在昌 1991年版 1位)
- ダック・コール(稲見一良 1992年版 3位)
- 空飛ぶ馬(北村薫 1989年版 2位)
- 双頭の悪魔(有栖川有栖 1993年版 6位)
- レディ・ジョーカー(髙村薫 1999年版 1位)
- 白夜行(東野圭吾 2000年版 2位)
毒猿 新宿鮫II(大沢在昌 1992年版 2位) - -
- 男たちは北へ(風間一輝 1989年版 6位)
- エトロフ発緊急電(佐々木譲 1989年版 4位)
- 不夜城(馳星周 1997年版 1位)
煙か土か食い物(舞城王太郎 2002年版 8位)
ガダラの豚(中島らも 1994年版 5位) - -
- -
- 絡新婦の理(京極夏彦 1998年版 4位)
時計館の殺人(綾辻行人 1992年版 11位) - -
- 三月は深き紅の淵を(恩田陸 1998年版 9位)
模倣犯(宮部みゆき 2002年版 1位)
- 海外編
- 薔薇の名前(ウンベルト・エーコ 1991年版 1位)
- 羊たちの沈黙(トマス・ハリス 1989年版 1位)
- ボーン・コレクター(ジェフリー・ディーヴァー 2000年版 2位)
- 極大射程(スティーヴン・ハンター 2000年版 1位)
- 第二の銃声(アントニー・バークリー 1996年版 5位)
- 招かれざる客たちのビュッフェ(クリスチアナ・ブランド 1991年版 5位)
- 少年時代(ロバート・R・マキャモン 1996年版 2位)
- 緋色の記憶(トマス・H・クック 1999年版 2位)
- フリッカー、あるいは映画の魔(セオドア・ローザック 1999年版 1位)
骨と沈黙(レジナルド・ヒル 1993年版 1位) - -
- クリスマスのフロスト(R・D・ウィングフィールド 1995年版 4位)
- 11の物語(パトリシア・ハイスミス 1991年版 9位)
- クリスマスに少女は還る(キャロル・オコンネル 2000年版 6位)
策謀と欲望(P・D・ジェイムズ 1992年版 1位) - -
- 暗く聖なる夜(マイクル・コナリー 2006年版 2位)
シンプル・プラン(スコット・スミス 1995年版 1位)
ホワイト・ジャズ(ジェイムズ・エルロイ 1997年版 2位) - -
- -
- 夢果つる街(トレヴェニアン 1988年版 1位)
- 女彫刻家(ミネット・ウォルターズ 1996年版 1位)
- 誓約(ネルソン・デミル 1989年版 6位)
キング・オブ・キングス
[編集]30周年を記念して行われたベスト投票。2018年版までの30年間のランキングで1位を獲得した作品が対象。アンケート結果は2018年12月刊行の『このミステリーがすごい! 2019年版』で発表された。
- 国内編
- 海外編
- 薔薇の名前(ウンベルト・エーコ 1991年版 1位)
- 犬の力(ドン・ウィンズロウ 2010年版 1位)
- 羊たちの沈黙(トマス・ハリス 1989年版 1位)
- フロスト日和(R・D・ウィングフィールド 1998年版 1位)
- ポップ1280(ジム・トンプスン 2001年版 1位)
- シンプル・プラン(スコット・スミス 1995年版 1位)
クライム・マシン(ジャック・リッチー 2006年版 1位)
ウォッチメイカー(ジェフリー・ディーヴァー 2008年版 1位)
フリッカー、あるいは映画の魔(セオドア・ローザック 1999年版 1位) - -
- -
- -
- 極大射程(スティーヴン・ハンター 2000年版 1位)
脚注
[編集]- ^ 『このミス』文庫グランプリ受賞『密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック』鴨崎暖炉インタビュー
- ^ 株式会社 宝島社 編集者 下村 綾子さん|法政大学
- ^ 『このミステリーがすごい!』大賞
- ^ a b c 佐野眞一『だれが「本」を殺すのか』プレジデント社、2001年、353頁。ISBN 4-8334-1716-2。
関連項目
[編集]- ミステリーのランキング
- 週刊文春ミステリーベスト10 - 文藝春秋
- 本格ミステリ・ベスト10 - 原書房
- ミステリが読みたい! - 早川書房
- 文庫翻訳ミステリー・ベスト10 - 講談社
- 黄金の本格 - 南雲堂
- 本格ミステリこれがベストだ! - 東京創元社
- 東西ミステリーベスト100