陳浩基
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サイモン・チェン 陳浩基 | |
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誕生 | 1975年 |
職業 | 小説家 |
ジャンル | 推理小説、SF小説、ホラー小説 |
代表作 | 『世界を売った男』(2011年) |
主な受賞歴 |
台湾推理作家協会賞(2009年) 倪匡SF賞(2010年) 島田荘司推理小説賞(2011年) 台北国際ブックフェア賞(2015年) |
デビュー作 | 「ジャックと豆の木殺人事件」(未訳) |
ウィキポータル 文学 |
サイモン・チェン 陳浩基 | |
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出身地: | 香港 |
各種表記 | |
繁体字: | 陳浩基 |
簡体字: | 陈浩基 |
拼音: | Chén Hàojī |
和名表記: | ちん こうき |
発音転記: | チェン ハオジー |
陳浩基(ちん こうき、サイモン・チェン、1975年 - )は香港の推理作家、SF作家、ホラー小説作家。男性。香港や台湾で作品を発表している。台湾推理作家協会の海外会員。
来歴
[編集]香港中文大学計算機科学系を卒業。Webサイトのデザインやゲームの企画、脚本の執筆、漫画の編集者などを務めた[1] 。
2008年、第6回台湾推理作家協会賞で短編「傑克魔豆殺人事件(ジャックと豆の木殺人事件)」が最終候補に残る。翌年、第7回の同賞で短編2作「藍鬍子的密室(青髭公の密室)」、「窺伺藍色的藍(青き青を窺う)」がともに最終候補に残り、前者が受賞作となった。
2010年、コミックリズ映画小説賞(可米瑞智百萬電影小說獎)で長編ミステリ『合理推論(合理的な推理)』が第三席(春天出版社より出版予定)[2]。同年、香港のSF作家・倪匡(げいきょう)の名を冠した第10回倪匡SF賞でSF短編「時間就是金錢(時は金なり)」が第三席[3]。
2011年、『世界を売った男』が台湾の出版社が主催する公募の長編推理小説賞・第2回島田荘司推理小説賞を受賞した。
2015年、『13・67』で台北国際ブックフェア賞(小説部門)、第1回香港文学季推薦賞を受賞[4][5]。
愛好する作家として、アーサー・コナン・ドイル、モーリス・ルブラン、横溝正史、京極夏彦、清涼院流水、石田衣良を挙げている[1]。
作品リスト
[編集]単行本
[編集]推理小説
- 遺忘・刑警 (皇冠文化出版、2011年9月)
- 13・67 (皇冠文化出版、2014年6月)
- S.T.E.P. (皇冠文化出版、2015年3月) - 寵物先生(ミスターペッツ)と共著
- 網内人 (皇冠文化出版、2017年8月)
ホラー小説
- 倖存者 (明日工作室、2011年5月)
- 氣球人 (明日工作室、2011年7月) - 短編4編収録
- 魔蟲人間 (明日工作室、2011年9月)
ファンタジー小説
- 大魔法搜查線 1 (明日工作室、2012年6月)
- 大魔法搜查線 2 完結篇 (明日工作室、2012年7月)
- 山羊獰笑的剎那(皇冠文化出版、2018年3月)
アンソロジー、雑誌等収録短編
[編集]- 推理小説
- 「傑克魔豆殺人事件」 - 『魔鬼交易』(明日工作室、2008年3月)に収録
- 「藍鬍子的密室」 - 『神的微笑』(明日工作室、2009年3月)に収録
- 「窺伺藍色的藍」 - 『神的微笑』(明日工作室、2009年3月)に収録
- 「物理學家的夢魘」 - 『闇黑密使』(明日工作室、2009年7月)に収録 - SFミステリ
- 「隠身的X」 - 『九曲堂』創刊号(同人誌、2011年2月)、『岁月·推理』2012年10月銀版に収録
- 「作家出道殺人事件」 - 『台灣推理作家協會會訊2011』(台湾推理作家協会、2011年5月)、『岁月·推理』2012年11月銀版に収録
- 「加拉星第九號事件」 - 『台灣推理作家協會會訊2012』(台湾推理作家協会、2012年8月)、『岁月·推理』2013年1月銀版、『歧路島』創刊号(台湾推理作家協会、2014年5月)に収録 - SFミステリ
- 「床板上的杀意」 - 2012年10月銀版に収録。陳嘉振、文善との競作
- 「聖誕老人謀殺案」 - 『岁月·推理』2012年12月銀版に収録
- 「惡魔黨殺(怪)人事件」 - 『岁月·推理』2013年6月銀版に収録
- SF小説
- 「時間就是金錢」 - 『死亡考試:倪匡科幻獎作品集4』(貓頭鷹、2011年3月)に収録
- ホラー小説
- 「氣球人」 - 『異能者』(明日工作室、2011年6月)に収録
- 「肚臍」 - 『鬼門關』(明日工作室、2011年8月)に収録
日本語訳作品
[編集]単行本
[編集]- 『世界を売った男』(玉田誠 訳、文藝春秋、2012年6月、ISBN 978-4-16-381450-6 / 文春文庫、2018年11月、ISBN 978-4-16-791182-9)(原題:『遺忘・刑警』 2011年)
- 『13・67』(天野健太郎 訳、文藝春秋、2017年9月、ISBN 978-4-16-390715-4 / 文春文庫【上・下】、2020年9月、ISBN 978-4-16-791569-8 ISBN 978-4-16-791570-4)(原題:『13・67』 2014年)
- 『ディオゲネス変奏曲』(稲村文吾 訳、ハヤカワ・ポケット・ミステリ、2019年4月、ISBN 978-4-15-001942-6)(原題:『第歐根尼變奏曲』 2019年1月)
- 『網内人』(玉田誠 訳、文藝春秋、2020年9月、ISBN 978-4-16-391261-5)(原題『網内人』 2017年7月)
アンソロジー、雑誌等収録短編
[編集]- 「青髭公の密室」(稲村文吾 訳、『オール讀物』文藝春秋、2018年8月号 掲載)(原題:「藍鬍子的密室」 2009年3月)
- 「藍(あお)を見つめる藍(あお)」(稲村文吾 訳、『ミステリマガジン』早川書房、2019年3月号 掲載)(原題:「窺伺藍色的藍」)
- 「ジャックと豆の木殺人事件」(玉田誠 訳、『オール讀物』文藝春秋、2019年8月号 掲載)(原題:「傑克魔豆殺人事件」 2008年3月)
- 「ヨルムンガンド Jörmungandr」(稲村文吾 訳、『島田荘司選 日華ミステリーアンソロジー』講談社、2021年3月、ISBN 978-4-06-523024-4)
受賞歴
[編集]- 2009年 - 第7回台湾推理作家協会賞(「青髭公の密室」)
- 2011年 - 第2回島田荘司推理小説賞(『世界を売った男』)
- 2015年 - 第8回台北国際ブックフェア賞(『13・67』)
- 2017年 - 第9回翻訳ミステリー大賞読者賞(『13・67』)
- 2018年 - 第15回本屋大賞翻訳小説部門第2位(『13・67』)
ミステリ・ランキング
[編集]- 2017年 - 『13・67』海外部門1位
- 2019年 - 『ディオゲネス変奏曲』海外部門7位
- 2020年 - 『網内人』海外部門5位
- 2018年 - 『13・67』海外編2位
- 2020年 - 『ディオゲネス変奏曲』海外編5位
- 2018年版 - 『13・67』海外1位
- 2020年版 - 『ディオゲネス変奏曲』海外3位
- 2021年版 - 『網内人』海外部門2位
- 2020年版 - 『ディオゲネス変奏曲』海外編3位
脚注
[編集]- ^ a b 『魔鬼交易』著者紹介参照
- ^ コミックリズ映画小説賞公式ブログ、2009百萬電影小說獎得獎名單(2010年2月10日)(中国語)および3月19頒獎日(2010年3月19日)(中国語)参照
- ^ 第10回倪匡SF賞受賞作リスト(中国語)参照
- ^ 2015年台北国際ブックフェア賞受賞作リスト(中国語)参照
- ^ 首屆香港文學季月底啟動 推薦書選率先公佈(中国語)参照
参考文献
[編集]- 『魔鬼交易』(明日工作室、2008年3月)著者紹介
- 『世界を売った男』(文藝春秋、2012年6月)著者紹介 (未訳作品の日本語タイトルはこれに従った)
外部リンク
[編集]- 注目のミステリー『13・67』著者・陳浩基インタビュー(日本語) - 文春オンライン
- 推理成癮(中国語) - 本人ブログ
- 台灣推理夢工廠 - 陳浩基(中国語) - 短編推理小説を2編公開している
- 誠品站(中国語) - エッセイや短編推理小説を公開している