阿津川辰海
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阿津川 辰海 (あつかわ たつみ) | |
---|---|
誕生 | 日本・東京都 |
職業 | 推理作家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
最終学歴 | 東京大学 |
活動期間 | 2017年 - |
ジャンル | 推理小説 |
代表作 |
『紅蓮館の殺人』 『透明人間は密室に潜む』 『蒼海館の殺人』 |
主な受賞歴 | 本格ミステリ大賞評論・研究部門(2023年) |
デビュー作 | 『名探偵は嘘をつかない』(2017年) |
ウィキポータル 文学 |
1994年[1] -)は日本の小説家。東京都出身[1]。東京大学卒[1]。
(あつかわ たつみ、略歴
[編集]東京大学在学時は文芸サークル「新月お茶の会」に所属[2]。2017年、光文社の新人発掘プロジェクト「カッパ・ツー」の第一期にて『名探偵は嘘をつかない』でデビュー[1]。2023年、『阿津川辰海 読書日記 かくしてミステリー作家は語る〈新鋭奮闘編〉』で第23回本格ミステリ大賞評論・研究部門を受賞[3]。
受賞・候補歴
[編集]- 2016年 - 『名探偵は嘘をつかない』で第一期カッパ・ツー受賞。
- 2020年 - 『紅蓮館の殺人』で第20回本格ミステリ大賞(小説部門)候補。
- 2021年 - 『透明人間は密室に潜む』で第21回本格ミステリ大賞(小説部門)候補。
- 2022年 - 『蒼海館の殺人』で第22回本格ミステリ大賞(小説部門)候補。
- 2023年 - 『阿津川辰海 読書日記 かくしてミステリー作家は語る〈新鋭奮闘編〉』で第76回日本推理作家協会賞(評論・研究部門)候補、第23回本格ミステリ大賞(評論・研究部門)受賞。
ミステリ・ランキング
[編集]- MRC大賞
- 2022年 - 『あなたへの挑戦状』(斜線堂有紀との共著)6位、『録音された誘拐』10位
作品リスト
[編集]単行本
[編集]〈館四重奏〉シリーズ
[編集]- 紅蓮館の殺人(2019年9月 講談社タイガ ISBN 978-4-06-516819-6)
- 蒼海館の殺人(2021年2月 講談社タイガ ISBN 978-4-06-521207-3)
- 黄土館の殺人(2024年2月 講談社タイガ ISBN 978-4-06-534728-7)
その他の小説
[編集]- 名探偵は嘘をつかない(2017年6月 光文社 ISBN 978-4-334-91163-8 / 2020年6月 光文社文庫 ISBN 978-4-334-79038-7)
- 星詠師の記憶(2018年10月 光文社 ISBN 978-4-334-91249-9 / 2021年10月 光文社文庫 ISBN 978-4-334-79256-5)
- 透明人間は密室に潜む(2020年4月 光文社 ISBN 978-4-334-91345-8 / 2022年9月 光文社文庫 ISBN 978-4-334-79419-4)
- 収録作品:透明人間は密室に潜む / 六人の熱狂する日本人 / 盗聴された殺人 / 第13号船室からの脱出
- 入れ子細工の夜(2022年5月 光文社 ISBN 978-4-334-91464-6)
- 収録作品:危険な賭け 〜私立探偵・若槻晴海〜 / 二〇二一年度入試という題の推理小説 / 入れ子細工の夜 / 六人の激昂するマスクマン
- 録音された誘拐(2022年8月 光文社 ISBN 978-4-334-91479-0)
- 午後のチャイムが鳴るまでは(2023年9月 実業之日本社 ISBN 978-4-408-53844-0)
- 収録作品:RUN! ラーメン RUN! / いつになったら入稿完了? / 賭博師は恋に舞う / 占いの館へおいで / 過去からの挑戦
エッセイ集
[編集]- 阿津川辰海 読書日記 かくしてミステリー作家は語る〈新鋭奮闘編〉(2022年8月 光文社 ISBN 978-4-334-95325-6)
共著
[編集]- あなたへの挑戦状(2022年9月 講談社 ISBN 978-4-06-529350-8) - 斜線堂有紀との共著。小説「水槽城の殺人」を収録。
- ミステリーツアー(2024年6月 講談社 ISBN 978-4-06-535898-6) - 編:講談社。青崎有吾、伊吹亜門、似鳥鶏、真下みこととの共著。書評集。
アンソロジー
[編集]「」内が阿津川辰海の作品
- ベスト本格ミステリ2018 (2018年6月 講談社ノベルス ISBN 978-4-06-511821-4)「透明人間は密室に潜む」
- 【改題・再編集】ベスト本格ミステリ TOP5 短編傑作選004(2019年6月 講談社文庫 ISBN 978-4-06-516258-3)
- 非日常の謎 ミステリアンソロジー(2021年3月 講談社タイガ ISBN 978-4-06-522823-4)「成人式とタイムカプセル」
- 絶対名作! 十代のためのベスト・ショート・ミステリー 涙と笑いのミステリー(2022年2月 汐文社 ISBN 978-4-8113-2913-0)「六人の熱狂する日本人」
- 法廷ミステリーアンソロジー 逆転の切り札(2022年6月 朝日文庫 ISBN 978-4-02-265047-4)「六人の熱狂する日本人」
- 陥穽の円舞曲 最新ベスト・ミステリー(2022年11月 光文社 ISBN 978-4-334-91498-1)「入れ子細工の夜」
- 斬新 THE どんでん返し(2023年4月 双葉文庫 ISBN 978-4-575-52657-8)「おれ以外のやつが」
- Jミステリー2023 SPRING(2023年4月 光文社文庫 ISBN 978-4-334-79519-1)「拾った男」
- 超短編! 大どんでん返し Special(2023年12月 小学館文庫 ISBN 978-4-09-407319-5)「黒い雲」
- ミステリー小説集 脱出(2024年5月 中央公論新社 ISBN 978-4-12-005785-4)「屋上からの脱出」
単行本未収録作品
[編集]- 小説
- 必然の裁き(東京創元社『ミステリーズ!』vol.104 DECEMBER 2020)
- 成人式とタイムカプセル(講談社『小説現代』2021年2月号)
- 黒い雲(小学館『STORY BOX』2021年6月号)
- おれ以外のやつが(双葉社『小説推理』2022年10月号)
- 迷探偵・夢見灯の読書会 第三の短剣(新潮社『小説新潮』2023年2月)
- 拾った男(光文社文庫『Jミステリー2023 SPRING』 2023年4月)
- バーニング・ダンサー(KADOKAWA『小説 野性時代』第236号 2023年7月号 - )
- 『特別養護老人ホーム・隅野苑』第1話 回廊の死角(小学館『STORY BOX』2023年9月号)
- 迷探偵・夢見灯の読書会 そして誰にも共感出来なかった(新潮社『小説新潮』2023年10月号)
- 『特別養護老人ホーム・隅野苑』第2話 熱室の死角(小学館『STORY BOX』2023年11月号)
- ライターは知っていた〈失恋名探偵〉(ポプラ社『季刊asta』VOL.10 2024.1)
- 屋上からの脱出(中央公論新社『ミステリー小説集 脱出』 2024年5月)
- 山伏地蔵坊の狼狽(文藝春秋『別冊文藝春秋』電子版56号〈2024年7月号〉)
- エッセイ
- ミステリ作家は死ぬ日まで、黄色い部屋の夢を見るか?〜阿津川辰海・読書日記〜(光文社『ジャーロ』公式サイト、2020年10月 - [4])
- 第34回まで『阿津川辰海 読書日記 かくしてミステリー作家は語る〈新鋭奮闘編〉』に収録。
- 『蒼海館の殺人』執筆中に買ってよかったもの2020(tree、2021年3月2日[5])
- 採れたて本!【海外ミステリ】(小学館『STORY BOX』2022年1月号 - )
- 2022年5月号分まで『阿津川辰海 読書日記 かくしてミステリー作家は語る〈新鋭奮闘編〉』に収録。
- 私が憧れた世界のこと(光文社『小説宝石』2022年6月号)
- 東川印の『館』×ユーモアミステリ(『週刊読書人』2022年7月29日号)
- わたしとリューイン(早川書房『ミステリマガジン』2022年9月号)
- 心血を注いだ『令和の誘拐劇』(光文社『小説宝石』2022年10月号)
- 私と〈矢吹駆〉シリーズ 〜初めて「新刊で買う」矢吹駆〜(光文社『ジャーロ』No.86 2023 JANUARY)
- ミステリーツアー(講談社「Mephisto Readers Club」、2023年3月28日 - )
- 技巧を凝らした、著者渾身の本格ミステリ(新潮社『波』2023年10月号)
解説
[編集]- 石持浅海『パレードの明暗 座間味くんの推理』(2019年5月 光文社文庫 ISBN 978-4-334-77844-6)
- 東川篤哉『探偵さえいなければ』(2020年1月 光文社文庫 ISBN 978-4-334-77958-0)
- アガサ・クリスティー、田中一江 訳『雲をつかむ死〔新訳版〕』(2020年6月 早川書房 クリスティー文庫 ISBN 978-4-15-131010-2)
- 北森鴻『旗師・冬狐堂一 狐罠』(2020年11月 徳間文庫 ISBN 978-4-19-894596-1)
- ジェフリー・ディーヴァー、土屋晃 訳『オクトーバー・リスト』(2021年3月 文春文庫 ISBN 978-4-16-791668-8)
- 綾辻行人『暗闇の囁き 〈新装改訂版〉』(2021年5月 講談社文庫 ISBN 978-4-06-522514-1)
- 西澤保彦『パズラー 謎と論理のエンタテインメント』(2021年5月 創元推理文庫 ISBN 978-4-488-43814-2)
- ラグナル・ヨナソン、吉田薫 訳『閉じ込められた女』(2021年7月 小学館文庫 ISBN 978-4-09-406807-8)
- ジョセフ・ノックス、池田真紀子 訳『スリープウォーカー マンチェスター市警 エイダン・ウェイツ』(2021年9月 新潮文庫 ISBN 978-4-10-240153-8)
- 山田正紀『山田正紀・超絶ミステリコレクション#1 妖鳥』(2021年10月 徳間文庫 トクマの特選! ISBN 978-4-19-894685-2)
- エイドリアン・マッキンティ、武藤陽生 訳『レイン・ドッグズ』(2021年12月 ハヤカワ・ミステリ文庫 ISBN 978-4-15-183307-6)
- スチュアート・タートン、三角和代 訳『イヴリン嬢は七回殺される』(2022年7月 文春文庫 ISBN 978-4-16-791913-9)
- ホリー・ジャクソン、服部京子 訳『優等生は探偵に向かない』(2022年7月 創元推理文庫 ISBN 978-4-488-13506-5)
- ニクラス・ナット・オ・ダーグ、ヘレンハルメ美穂 訳『1795』(2022年10月 小学館文庫 ISBN 978-4-09-407148-1)
- 柳広司『はじまりの島』(2022年10月 幻冬舎文庫 ISBN 978-4-344-43238-3)
- 辻真先『赤い鳥、死んだ。』(2023年2月 実業之日本社文庫 ISBN 978-4-408-55789-2)
- 梶龍雄『梶龍雄 驚愕ミステリ大発掘コレクション2 清里高原殺人別荘』(2023年2月 徳間文庫 トクマの特選! ISBN 978-4-19-894828-3)
- ミシェル・ビュッシ、平岡敦 訳『恐るべき太陽』(2023年5月 集英社文庫 ISBN 978-4-08-760784-0)
- D・M・ディヴァイン、中村有希 訳『すり替えられた誘拐』(2023年5月 創元推理文庫 ISBN 978-4-488-24013-4)
- 大山誠一郎『仮面幻双曲』(2023年6月 小学館文庫 ISBN 978-4-09-407263-1)
- 澤村伊智『アウターQ 弱小Webマガジンの事件簿』(2023年6月 双葉文庫 ISBN 978-4-575-52669-1)
- 本格ミステリ作家クラブ 編『本格王2023』(2023年6月 講談社文庫 ISBN 978-4-06-531938-3)
- 池上永一『海神の島』(2023年6月 中公文庫 ISBN 978-4-12-207376-0)
- 辻真先『村でいちばんの首吊りの木』(2023年8月 実業之日本社文庫 ISBN 978-4-408-55820-2) - 著者との対談を収録
- アントニイ・バークリー、藤村裕美 訳『最上階の殺人』(2024年2月 創元推理文庫 ISBN 978-4-488-12309-3)
脚注
[編集]- ^ a b c d 講談社BOOK倶楽部
- ^ “第228回:阿津川辰海さんその7「大学でのサークル活動」 - 作家の読書道”. WEB本の雑誌. 本の雑誌社 (2021年4月23日). 2023年5月13日閲覧。
- ^ honkakumysteryの2023年5月12日のツイート、2023年5月12日閲覧。
- ^ “阿津川辰海・読書日記”. 2020年12月12日閲覧。
- ^ “【エッセイ】|『蒼海館の殺人』執筆中に買ってよかったもの2020 <前編>/阿津川辰海”. tree (2021年3月2日). 2021年3月2日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 阿津川辰海 (@tatsumi2017) - X(旧Twitter)