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大日本仏教全書

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

大日本仏教全書』(だいにほんぶっきょうぜんしょ)とは、1912年明治45年/大正元年)から1922年(大正11年)にかけて刊行された仏教叢書日本撰述の、既成の叢書や大蔵経には収録されていない希覯本(きこうぼん、希書、珍本)を集大成したもの[1]。全161巻(本編150巻、目録1巻、別巻『十巻抄』(恵什の図像集)10巻)。

概要

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1911年(明治44年)に高楠順次郎大村西崖望月信亨が企画し、仏書刊行会(会長・南条文雄)を設置、翌年から10年かけて徐々に刊行された[1]

その後、1930年昭和5年)から1940年代まで再版・復刊が繰り返された[1]。戦後には、1973年(昭和48年)に鈴木学術財団が新編成100巻で刊行、1983年(昭和58年)には名著普及会が原版を復刻した。現在は、大法輪閣が刊行している。

構成

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全体構成

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以下の28部門が立てられ、概数で953部3396巻の典籍が収められている[1]

  1. 目録
  2. 総記
  3. 諸経
  4. 華厳
  5. 法華
  6. 台密
  7. 真言
  8. 悉曇
  9. 浄土
  10. 融通念仏
  11. 時宗
  12. 戒律
  13. 三論
  14. 法相
  15. 因明
  16. 倶舎
  17. 起信
  18. 禅宗
  19. 行事
  20. 宗論
  21. 史伝
  22. 補任
  23. 系譜
  24. 地誌
  25. 寺誌
  26. 日記
  27. 詞藻(詩歌)

巻別

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部門 巻数 主要内容
目録 1 仏教書籍目録 第1
2 仏教書籍目録 第2
総記 3 諸宗要義集
諸経 4 勝鬘経義疏 外三部
5 維摩経義疏
6 仁王護国経疏 外十部
華厳 7 華厳孔目章抄 外三部
8 華厳探玄記発揮鈔
9 五教章通路記 第1
10 五教章通路記 第2
11 五教章纂釈 第1
12 五教章纂釈 第2
13 華厳小部集
法華 14 法華義疏 外三部
15 天台法華玄義釈籤要決 外二部
16 法華略義見聞 外二部
17 漢光類聚
18 文句略大綱私見聞
19 法華素怛攬略頌
20 法華開示抄第二 外二部
21 法華三大部私記 第1
22 法華三大部私記 第2
23 法華三大部復真鈔
台密 24 天台法華宗義集
25 智証大師全集 第1
26 智証大師全集 第2
27 智証大師全集 第3
28 智証大師全集 第4
29 摩訶止観見聞添註
30 悉曇具書
31 往生要集 外二十四部
32 一乗要決 外十四部
33 妙行心要集 外十七部
34 自在金剛集
35 阿娑縛抄 第1
36 阿娑縛抄 第2
37 阿娑縛抄 第3
38 阿娑縛抄 第4
39 阿娑縛抄 第5
40 阿娑縛抄 第6
41 阿娑縛抄 第7
真言 42 大日経疏鈔 外三部
43 金剛頂大教王経
蘇悉地羯羅経略疏
44 諸説不同記 外五部
45 覚禅鈔 第1
46 覚禅鈔 第2
47 覚禅鈔 第3
48 覚禅鈔 第4
49 覚禅鈔 第5
50 覚禅鈔 第6
51 覚禅鈔 第7
52 要秘鈔
浄土 53 無量寿経集解
54 観経秘決集
55 観門要義鈔 第1
56 観門要義鈔 第2
57 観経疏他筆鈔 第2
58 観経疏六角鈔 第2
59 観経疏楷定記 第2
60 観経疏康永鈔 外二部
61 観経疏伝通記見聞
62 三部仮名鈔並諺註 外二部
63 当麻曼荼羅註 外六部
融通
念仏
64 融通円門章 外三部
65 融通円門章幽玄記 第2
時宗 66 一遍上人語録 外四部
67 他阿上人法語 外六部
68 防非鈔 外六部
69 一遍上人念仏安心鈔 外五部
70 真言念仏集 外八部
戒律 71 菩薩戒義疏鈔 外二部
72 授菩薩戒儀則 外十七部
73 服具叢書 第1
74 服具叢書 第1
三論 75 大乗三論大義鈔
法相 76 唯識論同学鈔 第1
77 唯識論同学鈔 第2
78 注三十頌
79 唯識論泉鈔 第2
80 大乗法相研神章
81 法苑義鏡 外二部
82 大乗法相宗名目
因明 83 因明論疏明灯抄
84 明本抄 外四部
倶舎 85 大乗対倶舎抄
86 倶舎論明眼抄
87 倶舎論明思抄 第2
88 倶舎論明思抄 第3
89 阿毘達磨倶舎論要解
90 倶舎論法義 第1
91 倶舎論法義 第2
起信 92 起信論本疏聴集記 第1
93 起信論本疏聴集記 第2
94 起信論義記教理抄
起信決疑鈔
禅宗 95 大覚禅師語録并拾遺 外五部
96 念大休禅師語録 外二部
宗論 97 宗論叢書 第1
98 宗論叢書 第2
史伝 99 僧伝排韻 第1
100 僧伝排韻 第2
100 日本高僧伝要文抄 外四部
102 本朝高僧伝 第1
103 本朝高僧伝 第2
104 続日本高僧伝
105 戒律伝来記 外十一部
106 真言付法伝 外七部
107 日本往生極楽記 外十二部
108 延宝伝灯録 第1
109 延宝伝灯録 第2 外二部
110 日域洞上諸祖伝 外三部
111 伝記叢書
112 聖徳太子伝叢書
113 遊方伝叢書 第1
114 遊方伝叢書 第2
115 遊方伝叢書 第3
116 遊方伝叢書 第4
寺誌 117 寺誌叢書 第1
118 寺誌叢書 第2
119 寺誌叢書 第3
120 寺誌叢書 第4
121 東大寺叢書 第1
122 東大寺叢書 第2
123 興福寺叢書 第1
124 興福寺叢書 第2
125 天台霞標 第1
126 天台霞標 第2
127 園城寺伝記
128 華頂要略門主伝 第1
129 華頂要略門主伝 第2
130 華頂要略門主伝 第3
131 高野春秋編年輯録
132 大谷本願寺通紀 外三部
日記 133 蔭涼軒日録 第1
134 蔭涼軒日録 第2
135 蔭涼軒日録 第3
136 蔭涼軒日録 第4
137 蔭涼軒日録 第5
138 本光国師日記 第1
139 本光国師日記 第2
140 本光国師日記 第3
141 本光国師日記 第4
142 本光国師日記 第5
詞藻 143 貞和類聚祖苑聯芳集
新撰貞和集
144 翰林五鳳集 第1
145 翰林五鳳集 第2
146 翰林五鳳集 第3
147 撰集抄
148 私聚百因縁集
149 寂照堂谷響集
150 塵添壒嚢鈔

脚注

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