大河内博 (環境化学者)
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大河内 博(おおこうち ひろし、1965年 - )は、日本の環境化学者。早稲田大学理工学術院(大学院創造理工学研究科)および創造理工学部教授[1]。1997年2月、環境動態解析で東京大学より論文博士(工学)の学位を授与されている[2]。
富士山を用いた越境大気汚染と地球規模汚染の観測、ゲリラ豪雨の生成機構、放射性物質の里山における動態と環境調和型除染技術の開発、火山ガス早期検知システムの開発や船舶・航空機排ガスの大気環境影響評価、さらに大気中マイクロプラスチックの動態・起源・健康リスクの解明等の他に、森林浴効果と森林の大気浄化能の解明、カンボジアの大気汚染とアンコール遺跡への影響評価などユニークな研究テーマにも取り組んでいる[3]。
近年は柔軟剤のマイクロカプセルや精油等のにおいによる健康被害の香害研究にも尽力している。
略歴
[編集]- 1984年3月 神奈川県立厚木高等学校卒業
- 1989年3月 早稲田大学理工学部資源工学科卒業
- 1991年3月 東京工業大学総合理工学研究科(化学環境工学専攻)修士課程修了
- 1991年4月 神奈川大学工学部助手(応用化学科)
- 1997年2月 論文博士(工学)の学位授与(東京大学)
- 1999年9月 英国イースト・アングリア大学環境科学部博士研究員(2000年9月まで)
- 2003年4月 東京都立科学技術大学工学部助教授
- 2005年4月 首都大学東京都市環境学部准教授
- 2006年4月 早稲田大学理工学術院・理工学部助教授
- 2007年4月 早稲田大学理工学術院・創造理工学部准教授
- 2008年4月 早稲田大学理工学術院・創造理工学部教授(現職)
共著書
[編集]- 藤田慎一、三浦和彦、大河内博、速水洋他『越境大気汚染の物理と化学』改訂増補版、 成山堂書店 (2017年)、ISBN-10: 4425513622 ISBN-13: 978-4425513628
- 香村一夫、名古屋俊士、大河内博『東日本大震災と環境汚染―アースドクターの診断』 (早稲田大学ブックレット <「震災後」に考える>)、 早稲田大学出版部 (2012年)、ISBN-10: 4657123068 ISBN-13: 978-4657123060
受賞
[編集]所属学会
[編集]脚注
[編集]- ^ a b “早稲田大学研究者データベース”. 早稲田大学. 2019年12月30日閲覧。
- ^ a b c “スタッフ紹介 教授・大河内 博”. 早稲田大学創造理工学部環境資源工学科 大河内研究室. 2019年12月30日閲覧。
- ^ “2分で分かる大河内研”. 早稲田大学創造理工学部環境資源工学科 大河内研究室. 2019年12月30日閲覧。
- ^ “大河内 博”. Amazon. 2019年12月30日閲覧。
- ^ “大河内 博 - 研究者”. researchmap. 2019年12月30日閲覧。