大津湖岸なぎさ公園
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大津湖岸なぎさ公園 Otsu Kogan Nagisa Park | |
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びわ湖ホール付近(2012年8月) | |
分類 | 都市公園 |
所在地 | |
座標 | 北緯35度0分31.35秒 東経135度52分21.30秒 / 北緯35.0087083度 東経135.8725833度座標: 北緯35度0分31.35秒 東経135度52分21.30秒 / 北緯35.0087083度 東経135.8725833度 |
面積 | 30.8 ha[1] |
設計者 | ヘッズ / 都市再生機構 |
運営者 | |
駐車場 | 585台[3] |
事務所 | 公益財団法人大津市公園緑地協会[4] |
事務所所在地 | 滋賀県大津市浜大津4丁目1-1[4] |
公式サイト | 大津湖岸なぎさ公園(おおつのこうえんネット) - ウェイバックマシン(2023年3月21日アーカイブ分) |
大津湖岸なぎさ公園(おおつこがんなぎさこうえん)は、滋賀県大津市の琵琶湖畔にある都市公園である[5]。
概要
[編集]大津港の東から石山駅の近くを流れる盛越川の琵琶湖畔、全長4.8 km[1]にわたって続く細長い公園[注 2]。浜町2丁目(琵琶湖ホテル東側) - 由美浜交差点間はなぎさ通り(大津市道[8])沿いに、由美浜交差点 - 盛越川間は滋賀県道102号大津湖岸線沿いに延びる。1998年(平成10年)9月に竣工した当公園は多くのスポーツ施設や文化施設を含め、6つのエリアに分かれて整備されている。琵琶湖の景観を楽しみながら散策できる公園として、数多くの市民や観光客に親しまれ、利用されている。
施設
[編集]- おまつり広場
- 打出の森
- 滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール付近を指す。同ホールの隣に「なぎさのテラス」[10]がある。
- なぎさのプロムナード
- 打出の森から市民プラザへと続く、長い遊歩道。芝生公園に四季折々の花をあしらった広場。
- 市民プラザ
- サンシャインビーチ[11]
- 膳所・晴嵐の道
-
三思の磐(2007年7月、大津市民会館付近)
-
滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール付近(2007年9月。「なぎさのテラス」を設置する前)
-
びわ湖大津プリンスホテルから近江大橋方面を眺める(2013年7月)
-
「粟津の晴嵐」の石標(2018年7月)
公園内の整備
[編集]- 2007年(平成19年)から大津市の中心市街地活性化基本計画の事業の1つとして、まちづくり大津が様々な面からの整備を進め、同事業の一環として2009年(平成21年)4月23日に、びわ湖ホールの隣に「なぎさのテラス」がオープンした。
- 2021年(令和3年)上半期に市民プラザの再整備事業計画を取りまとめ[注 3]、2022年(令和4年)7月にたねや(近江八幡市)が同プラザ内のPark-PFI事業者として選定されたことを発表した[新聞 1][新聞 2]。2023年(令和5年)3月に整備計画が認定され、たねやは店舗と森が融合する施設を設置することを公表した[19][新聞 3][新聞 4]。同施設の開業時期は2024年(令和6年)春を予定していたが[新聞 2][新聞 4][新聞 5]、計画に半年以上の遅れが発生したため同年冬の開業を目指すこととなった[19][新聞 4]。
受賞・選出
[編集]アクセス
[編集]公園そのものが広いため、滋賀国保会館(大津市中央4丁目)付近へのアクセス情報を記載する。
- 鉄道
- 自動車
周辺
[編集]打出浜 - 近江大橋西詰間には国内有数のオペラホールがある他、マンションやリゾートホテルが建ち並ぶ。かつてはにおの浜付近を通る滋賀県道18号・102号線沿いに西武大津店(西武大津ショッピングセンター)があったが、同店は2020年(令和2年)8月31日をもって閉店した[注 5][新聞 6][新聞 7]。近江大橋西詰の北側にサンシャインビーチ、その南側には膳所城の城跡公園があり、城跡公園の南に浄水場が建つ。付近には科学館・公営団地・マンションがある。御殿浜 - 盛越川間は工業地となっているが、民家が点在し、同区間内には公立中学校がある。
- 大津港
- びわ湖花噴水
- びわ湖浜大津駅 - 京阪石山坂本線・京阪京津線
- 浜大津アーカス
- 琵琶湖ホテル
- 大津市民会館 - 大津公民館を併設。
- 滋賀国保会館 - 滋賀県国民健康保険団体連合会が入居する。
- 滋賀県立琵琶湖文化館(休館中)
- 滋賀県警察本部
- 井上敬之助銅像[22] - 明治・大正期の政治家。滋賀県政の大御所であった。
- 大津市勤労福祉センター[23] - 勤労者の福祉・文化教養施設。
- コラボしが21[24] - 商工・労働福祉団体の振興拠点。大津商工会議所などが入居。
- 滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール
- ピアザ淡海(滋賀県立県民交流センター)[25] - パスポートセンターやホールなどが入居する複合施設。
- 滋賀県大津警察署
- Oh!Me大津テラス - 大津パルコ(2017年(平成29年)8月31日閉店)の退店後に開業した複合商業施設。
- アヤハレークサイドホテル[26]
- JAバンク滋賀事務センタービル
- 大津市立障害者福祉センター[27]
- におの浜ふれあいスポーツセンター[28]
- 滋賀県立武道館[29]
- 滋賀県立体育館(ウカルちゃんアリーナ)
- 大津市遊びの森SL公園 - 旧科学館跡に設けられた公園。C57形蒸気機関車が保存されている[30][新聞 8]。
- びわ湖大津プリンスホテル
- 大津市水再生センター - 下水処理場。屋上公園(広場・テニスコート)を併設[31]。
- 近畿健康管理センター本部・健康情報事務センター
- 近江大橋 - 対岸(草津市)にイオンモール草津がある。
- 大津市科学館 - 大津市生涯学習センター[32]を併設。
- 膳所浄水場 - 旧膳所城二の丸跡に建設された浄水場[33]。
- 創価学会滋賀文化会館
- 琵琶湖中央リハビリテーション病院
- 大津市立粟津中学校
- 日本精工大津工場
- 滋賀県道102号大津湖岸線(湖岸道路の1つ。近江大橋西詰交差点以北は滋賀県道18号大津草津線と重複)
-
大津港(2007年9月)
-
琵琶湖ホテル(2012年3月、浜大津アーカスに隣接)
-
琵琶湖文化館(2017年4月。付近に架かる橋の近くに井上敬之助銅像がある)
-
西武大津店(2020年8月。『ありがとう西武大津店』(著:宮島未奈)の舞台となった)
-
大津市遊びの森SL公園に保存されるC57-128(2023年7月)
-
びわ湖大津プリンスホテル(2009年5月)
-
膳所城跡公園(2008年1月、南側から。右側に近江大橋が少し写る)
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ (大津市公園緑地協会を代表会社とした企業共同体。共同体の対象となる事業者は西武造園・ZETT・COSPAウエルネス・linkworksの計4社[2])
- ^ (浜大津アーカスと琵琶湖ホテルの裏側は大津港の緑地[6]。当公園の西端は「おまつり広場」であるが[7]、琵琶湖文化館付近で公園そのものが一旦途切れる)
- ^ (「大津湖岸なぎさ公園(市民プラザ)官民連携手法等導入可能性調査業務」の事[18](添付資料:[1]))
- ^ (※湖岸沿いに設けられている各駐車場の合計台数)
- ^ (同店を舞台とした小説『ありがとう西武大津店』(小説新潮 2021年5月号掲載。著:宮島未奈)は『第20回女による女のためのR-18文学賞』大賞・読者賞・友近賞受賞作品(※同文学賞で三冠となった作品はこれが初めて)[宮島 1][宮島 2][宮島 3]。同作は宮島のデビュー作、『成瀬は天下を取りにいく』(2023年3月17日発売、新潮社)にも収録された[宮島 1][宮島 4][宮島 5])
出典
[編集]本文
[編集]- ^ a b c “大津湖岸なぎさ公園市民プラザの利活用における 民間活力導入の基本的な考え方について” (PDF). 大津市. 2022年3月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月18日閲覧。
- ^ “指定管理者”. おおつのこうえんネット. おおつ協会都市公園グループ. 2022年3月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月13日閲覧。
- ^ a b c d e “なぎさ公園(大津市)”. びわこビジターズビューロー. 2023年6月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月13日閲覧。
- ^ a b “法人概要”. 大津市公園緑地協会. 2023年4月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月13日閲覧。
- ^ “大津市都市公園条例”. 例規データベース(大津市). 2023年8月18日閲覧。
- ^ “(特例区域案の添付書類)特例区域指定に関する補足事項” (PDF). 第二種大規模小売店舗立地法特例区域の案についての意見提出のための参考事項. 滋賀県. 2023年8月18日閲覧。
- ^ “浜大津地区総合整備の経過・浜大津駅前B地区市街地再開発事業” (PDF). 滋賀県. 2023年8月18日閲覧。 “(※おまつり広場(大津湖岸なぎさ公園おまつり広場)は1992年(平成3年)に開設)”
- ^ “市道の愛称” (PDF). 大津市. 2022年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月18日閲覧。
- ^ 「大津市長選の争点を洗い直す(上)」『滋賀報知新聞』2015年12月3日。2023年8月18日閲覧。
- ^ “びわ湖でカフェ”. なぎさのテラス. まちづくり大津. 2022年4月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月13日閲覧。
- ^ “サンシャインビーチ”. こころに残る滋賀の風景. 大津市 (2010年1月6日). 2023年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月18日閲覧。
- ^ “姉妹都市・友好都市”. 大津市. 2022年10月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月13日閲覧。
- ^ “レストラン ヴュルツブルク”. びわこビジターズビューロー. 2023年8月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月26日閲覧。
- ^ “Wurzburg -ヴュルツブルク- 本場ドイツ料理”. Wurzburg -ヴュルツブルク-. 2023年8月18日閲覧。
- ^ “なぎさ公園プール”. 大津市. 2023年8月18日閲覧。
- ^ “膳所城跡公園”. びわこビジターズビューロー. 2023年3月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月18日閲覧。
- ^ “粟津晴嵐”. びわ湖大津歴史百科. 大津市産業振興部観光振興課. 2023年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月18日閲覧。
- ^ “大津湖岸なぎさ公園(市民プラザ)の再整備について”. 大津市. 2022年8月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月18日閲覧。
- ^ a b “大津湖岸なぎさ公園(市民プラザ)再整備事業の計画概要” (PDF). 大津市 (2023年3月28日). 2023年8月18日閲覧。
- ^ “「都市景観大賞」入賞一覧表”. 都市づくりパブリックデザインセンター. 2023年4月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月13日閲覧。
- ^ “関西自然に親しむ風景100選 1番 大津湖岸なぎさ公園 (おおつこがんなぎさこうえん)”. 地球環境関西フォーラム. 2016年6月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月13日閲覧。 “(※選定日に関する参考資料:『北図書館だより5月号 ほうれんそう <新・尼崎の本棚 111>(令和5年(2023)第467号)』(PDF) - 尼崎市立北図書館)”
- ^ “井上敬之助銅像”. 滋賀県立琵琶湖文化館. 2022年10月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月18日閲覧。
- ^ “勤労福祉センター”. 大津市. 2023年8月18日閲覧。
- ^ “コラボしが21”. コラボしが21. 2023年8月18日閲覧。
- ^ “ピアザ淡海 滋賀県立県民交流センター”. ピアザ淡海(滋賀県立県民交流センター). 2023年8月18日閲覧。
- ^ “アヤハレークサイドホテル”. アヤハレークサイドホテル. 2023年8月18日閲覧。
- ^ “大津市立障害者福祉センター”. 大津市立障害者福祉センター. 2023年8月19日閲覧。
- ^ “におの浜ふれあいスポーツセンター”. おおつ協会都市公園グループ. 2023年8月18日閲覧。
- ^ “滋賀県立武道館”. 滋賀県スポーツ協会. 2023年8月18日閲覧。
- ^ アミンチュ公式チャンネル(びわ湖放送): “SL機関車C57・4重連運転D51【なつかしが】”. YouTube. 2023年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月26日閲覧。
- ^ “水再生センター屋上公園”. 大津市. 2022年7月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月18日閲覧。
- ^ “生涯学習センター”. 大津市. 2023年8月18日閲覧。
- ^ “主要な水道施設”. 大津市. 2023年3月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月14日閲覧。
新聞
[編集]- ^ 「なぎさ公園「たねや」が整備」『読売新聞オンライン』2022年7月28日。オリジナルの2022年7月28日時点におけるアーカイブ。2023年8月18日閲覧。
- ^ a b 「大津湖岸なぎさ公園再整備事業で市民プラザに「たねや」飲食施設 2024年春予定」『びわ湖大津経済新聞』2022年8月1日。オリジナルの2022年11月26日時点におけるアーカイブ。2023年8月18日閲覧。
- ^ 仲程雄平「大津市の湖岸に「たねや」が大規模店 来年秋〜冬、森や里山を再現」『朝日新聞デジタル』2023年4月18日。オリジナルの2023年4月27日時点におけるアーカイブ。2023年8月18日閲覧。
- ^ a b c 「たねやの大津湖岸店、ゼロカーボンパークに」『日本経済新聞』2023年3月24日。オリジナルの2023年6月11日時点におけるアーカイブ。2023年8月18日閲覧。
- ^ 「【Park―PFIなぎさ公園再整備】大津市がたねやを選定」『建設通信新聞デジタル』2022年8月18日。オリジナルの2022年8月18日時点におけるアーカイブ。2023年8月18日閲覧。
- ^ 鈴木洋和「滋賀)西武大津店が閉店 「一つ上の存在だった」」『朝日新聞デジタル』2020年9月1日。オリジナルの2020年9月1日時点におけるアーカイブ。2023年8月18日閲覧。
- ^ 「街と歩んだ44年に名残 西武大津店が閉店」『中日新聞』2020年9月1日。オリジナルの2023年8月18日時点におけるアーカイブ。2023年8月18日閲覧。
- ^ 「<わたシガ名探偵!> 大津の「遊びの森」にSL なぜここに?」『中日新聞』2022年8月7日。オリジナルの2022年8月30日時点におけるアーカイブ。2023年8月18日閲覧。
小説作品(西武大津)
[編集]- ^ a b “宮島未奈 | 著者プロフィール - 新潮社”. 新潮社. 2023年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月18日閲覧。
- ^ “第20回受賞作品 受賞の言葉 大賞・読者賞・友近賞受賞 「ありがとう西武大津店」”. 女による女のためのR-18文学賞. 新潮社. 2023年3月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月15日閲覧。
- ^ 「37歳主婦、家事の合間縫い地元百貨店閉店を小説に…「ありがとう西武大津店」文学賞受賞」『読売新聞オンライン』2021年5月17日。オリジナルの2021年6月13日時点におけるアーカイブ。2023年8月18日閲覧。
- ^ “宮島未奈 『成瀬は天下を取りにいく』”. 新潮社. 2023年4月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月18日閲覧。
- ^ 海老沢類「『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈著 「尖ったキャラ」で大ヒット」『産経新聞』2023年6月3日。オリジナルの2023年6月3日時点におけるアーカイブ。2023年8月18日閲覧。
関連項目
[編集]- 関西自然に親しむ風景100選
- 都市景観100選
- びわ湖大花火大会 - 毎年8月に開催される花火大会。当公園内の一部が観覧スペースとなる。
外部リンク
[編集]- 大津湖岸なぎさ公園(おおつのこうえんネット) - ウェイバックマシン(2023年3月21日アーカイブ分)
- なぎさ公園(大津市) - びわこビジターズビューロー