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大津線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
大津線
概要
現況 廃止
起終点 起点:膳所駅
終点:浜大津駅
駅数 4駅(名称廃止時点)
運営
開業 1880年7月15日 (1880-07-15)
名称制定 1909年10月12日 (1909-10-12)
名称廃止 1913年3月1日 (1913-03-01)
廃止 1969年11月1日 (1969-11-1)
所有者 工部省鉄道局鉄道庁→逓信省→鉄道作業局→帝国鉄道庁鉄道院→鉄道省運輸通信省運輸省日本国有鉄道
路線諸元
路線総延長 2.2 km (1.4 mi)
軌間 1,067 mm (3 ft 6 in)
テンプレートを表示
停車場・施設・接続路線



lBHF exlBHF
国鉄線の駅
ulBHF uexlBHF
社線の駅

STR
京阪石山坂本線
STR STR
東海道本線
BHF
0.00 膳所駅 * 1934- /左:京阪膳所駅
STRl
STRq xABZq+r exSTR+r
STR exSTR
0.80 石場駅 1880-1913
STR HST exSTR
大津駅 (3) 1921-
STR STR exSTRl
東海道本線旧線 1880-1921
STR STRl tSTRaq
東海道本線現在線 1921-
島ノ関駅
BOOT
1.61 紺屋関駅 1902-1913 /左:湖南汽船
大橋堀駅
xABZgl STRq STR+r
BOOT exBHF
2.09 浜大津駅 # 1913-1969 /左:太湖汽船
exSTR+l
京阪京津線
exSTR
STR
exSTR STR
京阪石山坂本線
exSTR
江若鉄道

膳所 * 1934-
=馬場 1921-1934
=大津 (2) 1913-1921
=馬場 1880-1913

浜大津 # 1913-1969
=大津 (1) 1880-1913

大津線(おおつせん)とは、かつて滋賀県大津市膳所駅浜大津駅を結んでいた、日本国有鉄道(国鉄)の鉄道路線である。

概要

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現在の東海道本線の建設が始まった際、琵琶湖を挟んだ大津 - 長浜間は当面太湖汽船による舟運連絡とされた。この航路へ接続するべく建設されたのが後の大津線で、1880年明治13年)に開業した。1889年(明治22年)に米原 - 馬場(現在の膳所)間が鉄道で結ばれると琵琶湖航路は廃止となり、枝線となった馬場 - 大津(後の浜大津)間も旅客営業が廃止され、この時全通した後の東海道本線である新橋 - 神戸間の一貨物支線となるが、1898年(明治31年)に旅客営業を再開し、線路名称が制定された1909年(明治42年)に大津線として独立した路線となる。

その後、大津線上に国有鉄道の1067 mmとは軌間の異なる標準軌(1435 mm軌間)の大津電車軌道(現在の京阪石山坂本線)の電車を通すため三線軌条化され、1913年大正2年)3月1日の大津電車軌道開業と日を同じくして大津線は旅客営業を廃止すると同時に、再度東海道本線の支線となって大津線の名称は消滅した。

貨物営業は継続されたため路線はそのまま残り、1925年(大正14年)に浜大津へ接続した江若鉄道からの直通旅客列車も運転されていた。しかし、江若鉄道が1969年昭和44年)11月1日に廃線になると、旧大津線の区間も同日に廃止となった。ただし、旧大津線の区間の資産は引き続き国鉄が所有し、その後国鉄清算事業団に引き継がれた後、京阪電気鉄道に売却されている。

歴史

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  • 1880年明治13年)7月15日 官設鉄道大谷 - 馬場 - 大津間開業。馬場駅(現在の膳所駅)、石場駅、大津駅(初代、後の浜大津駅)が開業。馬場 - 大津間は1M23C14L(≒2.07km)。
  • 1889年(明治22年)
    • 7月1日 関ケ原 - 馬場間開業(後の東海道線が全通)により、馬場 - 大津間の旅客営業は廃止、貨物支線となる。石場駅営業休止。
    • 7月6日 MCL表示からMC表示に変更(馬場 - 大津間 1M23C14L→1M23C)。
  • 1898年(明治31年)8月1日:馬場 - 大津間旅客営業再開。石場駅営業再開。同時に石場 - 大津間が改キロされ3C(≒0.06km)延長。
  • 1902年(明治35年)
    • 1月1日:紺屋関駅開業。
    • 11月12日:MC表示からマイル表示に変更(馬場 - 大津間 1M23C→1.3M)。
  • 1909年(明治42年)10月12日国有鉄道線路名称制定。馬場 - 大津間は大津線となる。
  • 1913年大正2年)
    • 3月1日:大津電車軌道線の営業開始に伴い、馬場 - 大津間旅客営業廃止。東海道本線へ編入され、同線の支線となる。石場駅、紺屋関駅廃止。
    • 6月1日:馬場駅を大津駅(2代目)に、大津駅(初代)を浜大津駅に改称。
  • 1921年(大正10年)8月1日大津駅(3代目)開業に伴い、大津駅(2代目)を馬場駅に再改称し旅客営業を廃止(貨物駅化)。
    京阪電鉄石山坂本線島ノ関駅 - 石場駅間に設置された橋桁の銘盤:「鉄道省」や「KS12」の表示がされている。
  • 1930年昭和5年)4月1日:マイル表示からメートル表示に変更(1.3M→2.2km)。
  • 1934年(昭和9年)9月15日:馬場駅を膳所駅に改称し、旅客営業再開。
  • 1947年(昭和22年)1月25日:江若鉄道が浜大津 - 膳所間で旅客営業を開始。
  • 1965年(昭和40年)7月10日:江若鉄道が浜大津 - 膳所間の旅客営業を廃止。
  • 1969年(昭和44年)11月1日:膳所 - 浜大津間 (2.2km) 廃止、(貨)浜大津駅廃止。

駅一覧

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全線が滋賀県大津市に所在。*が付く駅は、旅客営業が廃止され東海道本線へ編入された際に廃止となった駅。営業キロ・駅間キロは、旅客営業廃止直前の営業マイルをメートル換算したもの。

駅名 駅間キロ 営業キロ 接続路線
膳所駅 - 0.00 鉄道省東海道本線
石場駅* 0.80 0.80  
紺屋関駅* 0.81 1.61  
浜大津駅 0.48 2.09 京阪電気鉄道:石山坂本線京津線

脚注および参考文献

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関連項目

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