大魚夜市
大魚夜市(おおうおよいち)は、大阪府堺市堺区にある大浜公園で毎年7月31日に行われる魚市・夜市・祭。堺大魚夜市とも呼ばれる。堺の夏の風物詩的行事。
歴史
[編集]住吉大社の夏越祓神事に際して、8月1日に神輿が堺の宿院頓宮(住吉大社の御旅所。明治以降は大鳥大社の御旅所も兼ねている)に渡御するのに合わせて、地元の漁師たちが魚を持ち寄って神前に奉納。その際、大浜海岸[1]に魚市が立ったことに由来する。古くは7月31日深夜から8月1日にかけて行われていたという。
始まりは定かでないが鎌倉時代頃から大浜海岸で行われ、1940年の開催の後戦争激化により中断。1950年に再開されたが、1958年に大浜海岸が埋め立てられたため、大浜公園に舞台を移し(年代不詳)、1974年まで続いた。1982年に再び復活し、現在に至っている[2]。しかし新型コロナウイルス感染拡大により2020年~2022年は開催が中止となったが2023年より再開された。[3]。2024年は泉州夢花火の開催(1回目:高石シーサイドフェスティバル(6月2日、浜寺公園)、2回目:堺大魚夜市、3回目:りんくう花火(8月24日))により7月27日に開催される。
1982年以降の開催地は主として大浜公園だが、一時期ザビエル公園に変更されたこともあった。また、2003年、2004年は浜寺公園で開催。2005年以降は再び大浜公園で開催され、約30万人が訪れた。
1982年の復活後から、堺青年会議所(現、堺高石青年会議所)が主催していたが、2005年は堺市などで構成する実行委員会が主催した。
浜寺公園で開催した2003年から花火の打ち上げを行ったが、2005年から5年間は行われなかった。2010年以降は例年実施している。
内容
[編集]年々内容は変化しているが、近年はおおむね次のような内容で行われていることが多い。
- 庖丁式
- 古式競り実演
- 一般競り
脚注
[編集]- ^ 大浜海岸の位置は土砂の堆積のため、年代に応じて西へ移動している。西六間筋を取り込んで拡幅された現在の大道筋より西へ3筋目の大浜筋がもとの海岸線と言われている。
- ^ 堺大魚夜市:きょう開催 住吉大社に魚奉納 /大阪 毎日新聞2008年7月31日
- ^ “令和2年度堺大魚夜市の中止について”. 堺観光ガイド (2020年7月8日). 2021年1月18日閲覧。