奥州市立江刺南中学校
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奥州市立江刺南中学校 | |
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空中写真(2020年5月) | |
北緯39度10分47秒 東経141度16分19秒 / 北緯39.179703度 東経141.271831度座標: 北緯39度10分47秒 東経141度16分19秒 / 北緯39.179703度 東経141.271831度 | |
過去の名称 | 江刺市立江刺南中学校 |
国公私立の別 | 公立学校 |
設置者 |
江刺市(1978年 - 2006年) 奥州市(2006年 - 2022年) |
併合学校 |
江刺市立藤里中学校 江刺市立伊手中学校 |
校訓 | 自主・貫徹・信頼 |
設立年月日 | 1978年4月1日 |
閉校年月日 | 2022年3月31日 |
共学・別学 | 男女共学 |
学校コード | C103221500043 |
校地面積 | 44,354 m2[1] |
校舎面積 | 2,485 m2[1] |
所在地 | 〒023-1762 |
岩手県奥州市江刺藤里字外ノ沢875 | |
外部リンク |
公式サイト (Wayback Machine) |
ウィキポータル 教育 ウィキプロジェクト 学校 |
画像外部リンク | |
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校舎外観 - 奥州市ウェブサイト (Wayback Machine・2022年3月8日アーカイブ) |
奥州市立江刺南中学校(おうしゅうしりつ えさしみなみちゅうがっこう)は、岩手県奥州市江刺藤里にあった公立中学校。略称は南中(みなみちゅう)。
概要
[編集]中学校統合計画により1978年に開校し、奥州市学校再編計画[2]により2022年をもって閉校した中学校である[3][4]。江刺地域のうち当校が位置する藤里地区と伊手地区の全域に加え、玉里地区の一部を学区としていた[5]。
校歌は菊池敬一が作詞し、鷹嘴洋一が作曲した。2部構成の歌には付近を流れる伊手川が登場するほか、各部の最後には校名「江刺南中学校」が盛り込まれている[6]。
生徒数は、記録が残る中では開校初年度(1978年度)の237人[7]が最多である。2000年度以降に関しては2001年度の146人を境に減少に転じ、2007年度には100人を、閉校年の2021年度には50人を割った[注 1]。市内の中学校では、田原中学校が閉校した2019年度以降は最小の生徒数だった[8][9][10][11]。
藤里地区で長らく継承されている郷土芸能「浅井神楽」の伝承活動に取り組んでいた。毎年3年生は浅井神楽保存会からの指導を受け、習得したものを1・2年生へ教えていた。開校直後から活動をはじめ、以降は体育祭で披露するのが恒例となっていたが、閉校により2021年10月に行った文化祭で舞い納めした[12]。
沿革
[編集]部活動に関する事象については「#部活動」を参照
- 1977年(昭和52年)3月 - 定例議会にて当校の設置条例が可決[3]。
- 1978年(昭和53年)4月1日 - 江刺市立江刺南中学校として、市立伊手中学校と市立藤里中学校を名目統合して開校[4]。両校はそれぞれ藤里校舎・伊手校舎に移行[13]。
- 1979年(昭和54年)
- 1979年度(昭和54年度) - 体育館を落成[1]。
- 1982年(昭和57年)7月30日 - プールを落成し、落成式を挙行[6]。
- 1983年(昭和58年)2月13日 - 学区民とPTAの協力により神楽の衣装200着を寄贈[6]。
- 1985年(昭和60年)1月10日 - 岩手県学校環境衛生最優秀賞を受賞[14][6]。
- 1988年(昭和63年)11月15日 - 創立10周年記念として、記念碑を設置[14]。
- 1992年(平成4年)3月4日 - パソコン教室を設置[14]。
- 1993年(平成5年)3月29日 - 県教育委員会より平成5年度環境教育調査研究協力校に指定[14]。
- 1995年(平成7年)10月14日 - 県緑化コンクールにて特選を受賞[14]。
- 1996年(平成8年)5月 - 全日本学校関係緑化コンクールにて国土緑化推進機構理事長賞を受賞[14]。
- 1997年(平成9年)
- 1998年(平成10年)12月 - 頭髪制限を改定[14]。
- 1999年(平成11年)9月 - IBCこども音楽コンクールにて優良賞を受賞[14]。
- 2002年(平成14年)
- 2004年(平成16年)9月23日 - 全国こども音楽コンクール岩手県大会の合唱の部にて優良賞と奨励賞を受賞[6]。
- 2006年(平成18年)2月20日 - 市町村合併に伴い、「奥州市立江刺南中学校」に改称[13]。
- 2011年(平成23年)3月11日 - 東北地方太平洋沖地震により各所が被災[15]。
- 2012年(平成24年)1月26日 - 文部科学省よりキャリア教育優良校として受賞[6][13]。
- 2017年(平成29年)6月 - 小さな親切実行賞を受賞[6]。
- 2019年(平成31年)2月28日 - 体育館耐震工事を実施[6]。
- 2022年(令和4年)
- 3月19日 - 閉校式・思い出を語る会を挙行[4]。
- 3月31日 - 奥州市立江刺第一中学校への統合に伴い、閉校[16]。
教育目標
[編集]たくましい生活力をもつ生徒の育成
学校像
[編集]- 活力ある、明るい学校(明るく)
- 潤いがあり、美しい学校(楽しく)
- 礼儀正しく、規律ある学校(たくましく)
生徒像
[編集]- 進んで学び、鍛える生徒(自主)
- 責任をもち、やり抜く生徒(貫徹)
- 感謝と奉仕で協力する生徒(信頼)
出典:[6]
学校活動
[編集]主な学校活動(行事)を掲載[17]。
1学期
- 4月 - 始業式、入学式、家庭訪問
- 5月 - 体育祭、1学期中間テスト
- 6月 - 胆江地区中学校総合体育大会、1学期期末テスト
- 7月 - 期末面談、終業式
- 夏季休業
2学期
- 8月 - 始業式、芸術鑑賞教室、胆江地区中学校陸上競技大会、職場訪問(1年生)、職場体験学習(2年生)
- 9月 - 江刺地区内駅伝競走大会、胆江地区中学校新人大会、2学期中間テスト、修学旅行(3年生)、校外学習(1・2年生)
- 10月 - 文化祭
- 11月 - 2学期期末テスト
- 12月 - 期末面談、終業式
- 冬季休業
3学期
- 1月 - 始業式
- 2月 - 3学期期末テスト
- 3月 - 県立高等学校一般入試、修了式、卒業式
- 学年末休業
部活動
[編集]閉校時点で活動していた部活動[6]。
- 野球部
- バスケットボール部
- 卓球部(男女別)
廃止した部活動
[編集]- ソフトボール部
- バレーボール部
- 美術部
施設概要
[編集]主な施設を掲載[1]。
- 校舎(2,485 m2)
- 体育館(849 m2)
- プール(400 m2) - プレキャストコンクリート造
- 校庭(12,152 m2)
生徒・学級数
[編集]開校以降の生徒数と学級数の推移。1986年度から1999年度を除いて毎年度掲載。
年度 | 生徒数 | 増減 | 学級数 | 増減 | 出典 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
1978(昭和53)年度 | 237(4) | 9(1) | [7] | 開校、特殊学級開設 | ||
1979(昭和54)年度 | 222(4) | -15 | 7(1) | -2 | [19] | |
1980(昭和55)年度 | 213(1) | -9 | 7(1) | 0 | [20] | |
1981(昭和56)年度 | 219(3) | 6 | 7(1) | 0 | [21] | |
1982(昭和57)年度 | 196(2) | -23 | 7(1) | 0 | [22] | |
1983(昭和58)年度 | 181(3) | -15 | 7(1) | 0 | [23] | |
1984(昭和59)年度 | 165(5) | -16 | 7(1) | 0 | [24] | |
1985(昭和60)年度 | 189(7) | 24 | 7(1) | 0 | [25] | |
2000(平成12)年度 | 139 | -50 | 5 | -2 | [26] | |
2001(平成13)年度 | 146 | 7 | 5 | 0 | [27] | |
2002(平成14)年度 | 137 | -9 | 5 | 0 | [28] | |
2003(平成15)年度 | 124 | -13 | 4 | -1 | [29] | |
2004(平成16)年度 | 106 | -18 | 3 | -1 | [30] | |
2005(平成17)年度 | 114 | 8 | 3 | 0 | [31] | |
2006(平成18)年度 | 100 | -14 | 3 | 0 | [32] | |
2007(平成19)年度 | 98 | -2 | 3 | 0 | [33] | |
2008(平成20)年度 | 97 | -1 | 3 | 0 | [34] | |
2009(平成21)年度 | 93 | -4 | 3 | 0 | [35] | |
2010(平成22)年度 | 78 | -15 | 3 | 0 | [36] | |
2011(平成23)年度 | 64 | -14 | 3 | 0 | [37] | |
2012(平成24)年度 | 67(1) | 3 | 4(1) | 1 | [38] | 特別支援学級再開設 |
2013(平成25)年度 | 64(2) | -3 | 4(1) | 0 | ||
2014(平成26)年度 | 72(2) | 8 | 4(1) | 0 | ||
2015(平成27)年度 | 81(1) | 9 | 4(1) | 0 | ||
2016(平成28)年度 | 80 | -1 | 3 | -1 | ||
2017(平成29)年度 | 72 | -8 | 3 | 0 | ||
2018(平成30)年度 | 63 | -9 | 3 | 0 | ||
2019(令和元)年度 | 58(2) | -5 | 5(2) | 2 | 特別支援学級再開設 | |
2020(令和2)年度 | 57(3) | -1 | 5(2) | 0 | ||
2021(令和3)年度 | 46(4) | -11 | 5(2) | 0 | 閉校 | |
※生徒数・学級数内の括弧は特別支援生徒・学級数(内数) |
学区
[編集]- 奥州市江刺
- 藤里
- 伊手
- 玉里字老耳、玉里字巽沢
出典:[5]
進学前小学校
[編集]出典:[5]
アクセス
[編集]バス
[編集]- 「岩明」バス停(奥州市営バス)から徒歩で約7分
自動車
[編集]- 奥州市藤里地区センターから市道経由で約4分
- 国道397号と国道456号のT字路交差点(江刺田原字分限城)から国道397号経由で約6分
- 国道397号と県道287号の交差点(江刺伊手字西風)から国道397号経由で約5分
周辺
[編集]- 奥州市立江刺南保育所
- 国道397号
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d “平成27年度 奥州の教育 - 学校教育”. 奥州市. p. 48 (2015年8月1日). 2016年7月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月8日閲覧。
- ^ “奥州市学校再編計画”. 奥州市 (2021年3月). 2023年1月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月8日閲覧。
- ^ a b 江刺市史編纂委員会 編『江刺市史 第3巻 通史篇 近代・現代』江刺市、1987年2月28日、913頁。doi:10.11501/9571903。
- ^ a b c 「地域と歩み44年 歴史に幕 江刺2中学校で閉校式 来月、江刺一中と統合」『胆江日日新聞』2022年3月20日。オリジナルの2022年3月20日時点におけるアーカイブ。2023年12月8日閲覧。
- ^ a b c “奥州市立小・中学校学区のお知らせ”. 奥州市ウェブサイト. 奥州市. 2021年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月8日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m “令和2年度 学校要覧”. 奥州市ウェブサイト. 奥州市. 2021年1月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月8日閲覧。
- ^ a b 岩手県教育委員会『学校一覧 昭和53年度』岩手県教育委員会、1978年、38-39頁。doi:10.11501/12111552。
- ^ “学校一覧 平成30年度”. 岩手県. p. 25. 2023年12月12日閲覧。
- ^ “学校一覧 令和元年度”. 岩手県. p. 25. 2023年12月12日閲覧。
- ^ “学校一覧 令和2年度”. 岩手県. p. 25. 2023年12月12日閲覧。
- ^ “学校一覧 令和3年度”. 岩手県. p. 25. 2023年12月12日閲覧。
- ^ 「集大成 演舞堂々と 浅井神楽披露 今年度末閉校 江刺南中文化祭【奥州】」『岩手日日』2021年10月25日。2023年12月12日閲覧。
- ^ a b c “奥州市立江刺南中学校閉校記念誌”. 奥州市ウェブサイト. 奥州市. pp. 2 (2021年). 2022年3月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月8日閲覧。
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- ^ “岩手県教育委員会東日本大震災津波記録誌”. 岩手県. p. 241 (2014年3月). 2023年12月8日閲覧。
- ^ 「新たな校史 刻む一歩 統合・江刺一中で始業式 県内有数規模644人」『胆江日日新聞』2022年4月7日。オリジナルの2022年4月7日時点におけるアーカイブ。2023年12月8日閲覧。
- ^ “2021年度年間行事予定”. 奥州市ウェブサイト. 奥州市 (2021年4月). 2022年4月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月8日閲覧。
- ^ “部活動紹介ページ”. 江刺市立江刺南中学校. 江刺市. 2005年4月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月8日閲覧。
- ^ 岩手県教育委員会『学校一覧 昭和54年度』岩手県教育委員会、1979年、40-41頁。doi:10.11501/12111551。
- ^ 岩手県教育委員会『学校一覧 昭和55年度』岩手県教育委員会、1980年、46-47頁。doi:10.11501/12111550。
- ^ 岩手県教育委員会『学校一覧 昭和56年度』岩手県教育委員会、1981年、86-87頁。doi:10.11501/12111632。
- ^ 岩手県教育委員会『学校一覧 昭和57年度』岩手県教育委員会、1982年、86-87頁。doi:10.11501/12111631。
- ^ 岩手県教育委員会『学校一覧 昭和58年度』岩手県教育委員会、1983年、84-85頁。doi:10.11501/12111633。
- ^ 岩手県教育委員会『学校一覧 昭和59年度』岩手県教育委員会、1984年、84-85頁。doi:10.11501/12111494。
- ^ 岩手県教育委員会『学校一覧 昭和60年度』岩手県教育委員会、1985年、84-85頁。doi:10.11501/12111488。
- ^ “水沢地域の小・中学校”. 岩手県. 2001年7月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月8日閲覧。
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- ^ “学校一覧 平成16年度”. 岩手県. p. 32 (2004年). 2004年12月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月8日閲覧。
- ^ “学校一覧 平成17年度”. 岩手県. p. 34 (2005年). 2007年2月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月8日閲覧。
- ^ “学校一覧 平成18年度”. 岩手県. p. 34 (2006年). 2023年12月8日閲覧。
- ^ “学校一覧 平成19年度”. 岩手県. p. 34 (2007年). 2023年12月8日閲覧。
- ^ “学校一覧 平成20年度”. 岩手県. p. 34 (2008年). 2023年12月8日閲覧。
- ^ “学校一覧 平成21年度”. 岩手県. p. 31 (2009年). 2023年12月8日閲覧。
- ^ “学校一覧 平成22年度”. 岩手県. p. 29 (2010年). 2023年12月8日閲覧。
- ^ “学校一覧 平成23年度”. 岩手県. p. 29 (2011年). 2023年12月8日閲覧。
- ^ “奥州市立江刺南中学校 - 学年別の生徒数・学級数”. Gaccom. ガッコム. 2023年12月8日閲覧。
- ^ “広報おうしゅう No.160 - まなびの里 江刺南中学校”. 奥州市ウェブサイト. 奥州市 (2019年6月13日). 2023年12月8日閲覧。
関連項目
[編集]- 岩手県中学校の廃校一覧
- 奥州市立江刺第一中学校 - 統合先
外部リンク
[編集]- 奥州市立江刺南中学校 - 奥州市ウェブサイト - ウェイバックマシン(2022年3月9日アーカイブ分)