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妙法ヶ岳 (岐阜県)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
妙法ヶ岳 (岐阜県)
西側の外津汲山から望む妙法ヶ岳(2020年4月19日撮影)
西側の外津汲山から望む妙法ヶ岳
標高 666.8[注釈 1][1] m
所在地 日本の旗 日本
岐阜県揖斐郡揖斐川町
位置 北緯35度32分42.03秒 東経136度35分46.49秒 / 北緯35.5450083度 東経136.5962472度 / 35.5450083; 136.5962472座標: 北緯35度32分42.03秒 東経136度35分46.49秒 / 北緯35.5450083度 東経136.5962472度 / 35.5450083; 136.5962472[2]
山系 越美山地
妙法ヶ岳 (岐阜県)の位置(日本内)
妙法ヶ岳 (岐阜県)
妙法ヶ岳 (岐阜県) (日本)
妙法ヶ岳 (岐阜県)の位置(岐阜県内)
妙法ヶ岳 (岐阜県)
妙法ヶ岳 (岐阜県) (岐阜県)
プロジェクト 山
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妙法ヶ岳(みょうほうがたけ)は、岐阜県揖斐郡揖斐川町[注釈 2] にある標高666.8 m[2][3][4][5][6]。山域は揖斐関ヶ原養老国定公園の指定区域にある[7]。岐阜県山岳連盟により、続ぎふ百山のひとつに選定されている[8]

概要

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南東山腹に西国三十三所第33番札所の798年延暦17年)草創の天台宗谷汲山華厳寺があり、南側に門前町が展開し[3]旅館食堂土産店が並ぶ[9]。華厳寺と山頂との中間付近に奥ノ院がある[6]。西山麓には美濃の正倉院ともいわれる西国三十三所第1番札所(西国三十三所の33番目の霊場)の横蔵寺がある[6]。山麓ではシイタケなどが栽培されている[3]

登山

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名刹の華厳寺と横蔵寺を結ぶ山越えの道は、東海自然歩道として復活し、日帰り登山ハイキング登山道として利用されている[4]。華厳寺から奥ノ院への参道からは門前町や山麓の田園風景が望める[4]。華厳寺本堂から奥ノ院にかけてはミニ西国三十三ヶ所巡りの1番札所から33番札所があり、所々に小さなに観音石仏が設置されている[10][11]。奥ノ院の少し上には、岩屋からしみ出す観満の水があり、不動尊堂が設置されている[11]。登山道周辺ではヒノキスギの植林が多く広葉樹が混じり[12]マンサクカタクリ[13]アカマツタムシバユズリハイワウチワなどが見られる[14]。山頂には三等三角点(点名:岐礼)が設置されていて[1]、灌木に覆われていて展望は開けていない[11][15]。山頂付近を2系列の高圧送電線が横断している[16]。西端の山腹にはしゃくなげ平と呼ばれる場所にはホンシャクナゲの自生地がある[15]。横蔵寺の上部には中世の横蔵寺本堂跡、熊谷直実、稚児岩、馬場跡、仁王門跡がある[15][16][17]。西山麓の横蔵寺の上部の県民いこいの森には芝生広場と展望台がある[17]

地理

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濃尾平野の北端[4] の岐阜県の西濃地方に位置する[2]

周辺の山

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小津三山雷倉から南東に派生する尾根の端付近に位置する[2]。周辺の主要な山を下表に示す[2]

山容 山名 標高(m)
[注釈 3][1]
三角点等級
基準点名[1]
妙法ヶ岳からの
方角距離(km)
備考[8][18]
各務原アルプスの明王山から望む舟伏山(2016年2月3日撮影) 舟伏山 1,040.28 二等
「船伏山」
北北東 14.8 ぎふ百山
金華山から望む小津権現山(2015年12月30日撮影) 小津権現山 1,157.70 二等
「小津」
西北西 10.9 ぎふ百山
西側の外津汲山から望む妙法ヶ岳(2019年10月22日撮影) 妙法ヶ岳 666.80 三等
「岐礼」
0 続ぎふ百山
東方の麓から望む池田山(2010年5月1日撮影) 池田山 923.72 二等
「池田山」
南南西 13.6 ぎふ百山
岐阜シティ・タワー43の43階スカイラウンジの展望室から望む金華山(2015年12月30日撮影) 金華山 328.77 二等
「金花山」
南東 20.9 続ぎふ百山

源流の河川

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妙法ヶ岳の南西山麓を流れる飛鳥川(揖斐川の支流)

以下の木曽川水系河川源流となる山で、伊勢湾へ流れる[2]

交通・アクセス

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岐阜県道251号揖斐川谷汲山線をまたぐ谷汲山華厳寺の総門がら門前町が続き、その奥に妙法ヶ岳が見える

南東山麓の華厳寺の旧谷汲村の門前町下部にあった名古屋鉄道谷汲線谷汲駅は、2001年平成13年)10月1日に廃止された[4]。東山麓に岐阜県道255号根尾谷汲大野線が通り、南東山麓の華厳寺の門前町に岐阜県道251号揖斐川谷汲山線が通り、南山麓に岐阜県道40号山東本巣線が通りその沿線に道の駅夢さんさん谷汲があり、西山麓に岐阜県道267号神原揖斐川線が通り、北西山麓に岐阜県道268号神原西津汲線が通る[2]。山上を東海自然歩道が東西に横断する。北山腹などには林道が敷設されている[2]

妙法ヶ岳の風景

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脚注

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注釈

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  1. ^ 基準点の標高は、2014年3月13日の国土地理院による標高改算値。
  2. ^ 揖斐郡旧谷汲村にあった山。
  3. ^ 基準点の標高は、2014年3月13日の国土地理院による標高改算値。

出典

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参考文献

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  • 宇佐美イワオ『東海自然歩道 東海版』風媒社、1999年8月31日。ISBN 978-4833100762 
  • 岐阜県山岳連盟『ぎふ百山』岐阜新聞社、1987年7月。ISBN 4905958474 
  • 岐阜県山岳連盟『ぎふ百山(続)』岐阜新聞社、1993年2月。ISBN 4905958059 
  • 徳久球雄(編集) 編『コンサイス日本山名辞典』(修訂版)三省堂、1992年10月。ISBN 4-385-15403-1 
  • 島田靖、石際淳、原弘展『分県登山ガイド 20 岐阜県の山』山と溪谷社、2017年10月5日。ISBN 978-4635020503 
  • 島田靖、堀井啓介『改訂版 岐阜県の山』山と溪谷社〈新・分県登山ガイド・改訂版〉、2009年12月。ISBN 9784635023702 
  • 島田靖、堀井啓介、木下喜代男『岐阜県の山』山と溪谷社〈分県登山ガイド〉、1998年1月10日。ISBN 4635021807 
  • 西山秀夫『東海周辺 週末の山登り ベスト120』山と溪谷社〈ヤマケイアルペンガイドNEXT〉、2015年2月5日。ISBN 978-4635014540 
  • 与呉日出夫『改訂新版 名古屋周辺の山』山と溪谷社〈週末登山コースの百科事典〉、2010年7月。ISBN 9784635180177 
  • 吉川幸一『こんなに楽しい岐阜の山旅100コース 美濃〈上〉』風媒社、2005年3月。ISBN 4833101149 

関連項目

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