宇土駅
宇土駅 | |
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西口駅舎(2010年3月) | |
うと Uto | |
所在地 | 熊本県宇土市三拾町無番地[1][2] |
所属事業者 | 九州旅客鉄道(JR九州) |
電報略号 | ウト |
駅構造 | 地上駅(橋上駅)[1] |
ホーム | 1面2線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
1,819人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1895年(明治28年)1月28日[1][3] |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | ■鹿児島本線 |
キロ程 | 207.5 km(門司港起点) |
◄富合 (2.2 km) (4.8 km) 松橋► | |
所属路線 | ■三角線(あまくさみすみ線) |
キロ程 | 0.0 km(宇土起点) |
◄[* 1](富合) (- km) (4.0 km) 緑川► | |
備考 |
直営駅[4] みどりの窓口 有[1] |
宇土駅(うとえき)は、熊本県宇土市三拾町にある、九州旅客鉄道(JR九州)の駅である[1]。
概要
[編集]宇土市の中心駅である。鹿児島本線を所属線[3]とし、当駅を起点とする三角線を加えた2路線が乗り入れる。なお三角線の列車は全て鹿児島本線熊本駅を起点としており、熊本駅 - 当駅間と三角線を合わせて「あまくさみすみ線」の愛称が用いられている。
かつては鹿児島本線優等列車がごく一部停車していた。2011年3月12日のダイヤ改正で当駅に停車する優等列車が一時は無くなったが、同年10月8日からあまくさみすみ線の観光特急「A列車で行こう」が停車するようになった。2019年3月16日改正まで肥薩おれんじ鉄道線から直通していた快速「スーパーおれんじ」は優等列車ではないが、設定当初から直通取り止め休止まで一貫して通過していた。
歴史
[編集]この駅を開業させたのは九州鉄道(初代)である。1895年(明治28年)1月28日に川尻駅から松橋駅までが開通して当駅が開業。その後熊本方面と天草・島原との連絡のため1899年(明治32年)12月25日に当駅から三角駅までが開通しこの駅は分岐駅となった。
九州鉄道国有化は1907年(明治40年)7月1日の事である。その後1909年(明治42年)10月12日には線路名称が制定され門司駅(現・門司港駅)から八代駅を経て人吉駅までが人吉本線、当駅 - 三角駅間が三角線とされた。人吉本線の名前は長く続かず同じ年の11月21日には人吉駅 - 吉松駅間開通によって門司駅(現・門司港駅)から鹿児島駅までが一本の線路で繋がったのでこの区間が鹿児島本線とされた。
その後は1987年(昭和62年)4月1日、国鉄分割民営化により九州旅客鉄道(JR九州)に継承され現在に至る。
年表
[編集]- 1895年(明治28年)1月28日:九州鉄道(初代)の駅として開設[3]。
- 1899年(明治32年)12月25日:宇土 - 三角駅間開通(三角線の前身)[5]。
- 1907年(明治40年)7月1日:九州鉄道(初代)が国有化され帝国鉄道庁が所管[5]。
- 1909年(明治42年)
- 1934年(昭和9年)6月1日:当駅を起点とする省営バス佐俣線が開通。
- 1945年(昭和20年)8月10日:空襲による被災で駅舎全焼[6]。
- 1947年(昭和22年)9月:駅舎再建。
- 1949年(昭和24年)5月30日:宇土駅発、三角駅着のお召し列車が運行(昭和天皇の戦後巡幸)[7]。
- 1969年(昭和44年)12月20日:国鉄バス佐俣線廃止。
- 1984年(昭和59年)2月1日:貨物取扱廃止[3]。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物扱い廃止[3]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、JR九州が承継[5]。
- 2009年(平成21年) 11月1日:東口設置、橋上駅舎化。
- 2012年(平成24年)12月1日:交通系ICカードSUGOCA対応[8]。
駅構造
[編集]島式ホーム1面2線と通過線1線を有する地上駅で橋上駅舎を備える[1]。東口と西口は自由通路で結ばれている。駅構内には三角線のCTCセンターが併設されていたが、現在は熊本駅へと機能移転している。2023年10月より直営駅になった。開業当時の初代駅本屋は太平洋戦争末期、米軍の宇土空襲により焼失した。
九州新幹線建設と併せて東口を新設し、駅全体がリニューアルされた。JR九州が運営する直営駅であり[4]、みどりの窓口が設置されている[1]。
のりば
[編集]のりば | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | ■鹿児島本線 (■あまくさみすみ線含む) |
上り | 熊本・大牟田・久留米・博多方面[11] | |
2 | ■鹿児島本線 | 下り | 新八代・八代方面[11] | |
■あまくさみすみ線 | 三角方面[11] | 一部1番のりば |
- 過去ののりばについて
- 2009年10月31日までは、駅舎側から1番線(熊本方面)・2番線(特急往来時期の待避線)・3番線(八代・三角方面)の2面3線だった。
-
改札口
-
ホーム
-
自由通路
-
1947年から2009年まで使われた旧駅舎
利用状況
[編集]- 1日平均乗降人員の推移は以下の通り。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
1日平均 乗降人員 |
---|---|---|
2006年 | 1,694 | 3,351 |
2007年 | 1,711 | 3,386 |
2008年 | 1,717 | 3,392 |
2009年 | 1,647 | 3,259 |
2010年 | 1,740 | 3,447 |
JR九州のサイトで公表されている乗車人員数データに基づく2016年度以降の1日平均乗車人員の推移は以下の通り。2024年度の1日平均乗車人員は1819人である[12]。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
増加率 |
---|---|---|
2016年 | 1,838 | 5.6% |
2017年 | 1,863 | 1.1% |
2018年 | 1,888 | 1.3% |
2019年 | 1,929 | 2.2% |
2020年 | 1,504 | -22.0% |
2021年 | 1,612 | 7.2% |
2022年 | 1,725 | 7.0% |
2023年 | 1,819 | 5.4% |
駅周辺
[編集]南北に在来線線路と九州新幹線の線路が平行して走っている。三角線は当駅の南側で鹿児島本線から西側に分かれる。宇土市の中心部は当駅から南に800mほど離れており、駅周辺は街外れであったが近年は周辺にも住宅が増え、カインズ等の商業施設も進出している。
- 宇土駅前郵便局
- 宇城広域連合消防本部北消防署
- 宇土市役所
- 熊本県道297号川尻宇土線 - 駅前を南北に走る道。
- 国道3号
- 国道57号
- SAKODAホームファニシングス熊本店
- クロス21UTO(マックスバリュ・ケーズデンキ・スポーツデポ他)
- カインズ熊本宇土店
- 熊本県立宇土高等学校
- JR九州電気システム南部九州支社
-
西口ロータリー
-
東口ロータリー
バス路線
[編集]駅前(西口)には「宇土駅前」停留所があり、産交バスの路線が利用可能。
- 産交バス:桜町BT、桜町BT・水道町・県会議事堂、松橋、八代、三角方面、宇土市街地循環バス(行長しゃん号)
また、東口を新設したのに合わせ、「宇土駅東口」停留所を新設、こちらは産交バスと熊本バスの路線を利用可能。
- 産交バス:桜町BT、松橋方面、天草方面(快速「あまくさ号」)、宇土市街地循環バス(行長しゃん号)
- 熊本バス:桜町BT
隣の駅
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h 『週刊 JR全駅・全車両基地』 33号 熊本駅・嘉例川駅・大畑駅ほか、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年3月31日、24頁。
- ^ “熊本支店内各駅”. JR九州鉄道営業. 2016年4月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年10月30日閲覧。
- ^ a b c d e 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、685頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b 熊本駅事業所 - JR九州サービスサポート.2021年12月10日閲覧
- ^ a b c d 曽根悟(監修)(著)、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集)(編)「肥薩線・吉都線・三角線」『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』第2号、朝日新聞出版、2009年7月19日、25頁。
- ^ “駅すてーしょん 宇土(鹿児島線)”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 2. (1997年12月24日)
- ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、102頁。ISBN 978-4-10-320523-4。
- ^ 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (2012年12月4日)
- ^ “北九州事業所”. JR九州サービスサポート. 2021年12月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月25日閲覧。
- ^ “鉄道駅業務”. JR九州サービスサポート. 2023年10月2日閲覧。
- ^ a b c “宇土駅 時刻表(JR九州)”. 九州旅客鉄道. 2022年9月12日閲覧。
- ^ 駅別乗車人員
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 宇土駅(駅情報) - 九州旅客鉄道