宇野邦一
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宇野 邦一(うの くにいち、1948年7月30日 - )は、日本の哲学者、フランス文学者、翻訳家。立教大学名誉教授。 専門は映像身体論、身体論、現代思想。
経歴
[編集]島根県松江市出身。京都大学文学部仏文学科卒業。パリ第8大学でジル・ドゥルーズの指導を受け、アントナン・アルトーについての研究で1980年に博士号取得。1979年、「文学の終末について」で第22回群像新人文学賞評論部門優秀作。神戸市外国語大学を経て、1987年より立教大学に勤務。同大学現代心理学部教授。2014年退任[1]。
著書
[編集]単著
[編集]- 『意味の果てへの旅 - 境界の批評』(青土社) 1985
- 『風のアポカリプス』(青土社) 1985
- 『外のエティカ - 多様体の思想』(青土社) 1986
- 『混成系 - 死と批評』(青土社) 1988
- 『予定不調和 - 境界の小説』(河出書房新社) 1991
- 『日付のない断片から』(書肆山田) 1992
- 『物語と非知』(書肆山田) 1993
- 『ジュネの奇蹟』(日本文芸社) 1994
- 『D 死とイマージュ』(青土社) 1996
- 『アルトー - 思考と身体』(白水社) 1997、新装版 2011
- 『詩と権力のあいだ』(現代思潮社) 1999
- 『他者論序説』(書肆山田) 2000
- 『ドゥルーズ - 流動の哲学』(講談社選書メチエ) 2001、講談社学術文庫 2020
- 『反歴史論』(せりか書房) 2003、講談社学術文庫 2015
- 『ジャン・ジュネ 身振りと内在平面』(以文社) 2004
- 『破局と渦の考察』(岩波書店) 2004
- 『<単なる生>の哲学 - 生の思想のゆくえ』(平凡社) 2005
- 『映像身体論』(みすず書房) 2008
- 『ハーンと八雲』(角川春樹事務所) 2009
- 『ドゥルーズ - 群れと結晶』(河出書房新社、河出ブックス) 2012
- 『The Genesis of an Unknown Body』(n-1 publications) 2012
- 『アメリカ、ヘテロトピア 自然法と公共性』(以文社) 2013
- 『吉本隆明 - 煉獄の作法』(みすず書房) 2013
- 『〈兆候〉の哲学』(青土社) 2016
- 『土方巽 - 衰弱体の思想』(みすず書房) 2017
- 『政治的省察 - 政治の根底にあるもの』(青土社) 2019
- 『ベケットのほうへ』(五柳書院) 2021
- 『非有機的生』(講談社選書メチエ) 2023
- 『パガニスム - 異教者のエティカ』(青土社) 2024
共編著
[編集]- 『ドゥルーズ横断』(編集、河出書房新社) 1994
- 『マイノリティは創造する』(野谷文昭共編、せりか書房) 2001
- 『アメリカ・宗教・戦争』(西谷修, 鵜飼哲共著、せりか書房) 2003
- 『D・H・ロレンスとアメリカ / 帝国』(富山太佳夫, 立石弘道, 巽孝之共著、慶應義塾大学出版会) 2008
翻訳
[編集]- 『顔貌』(フェリックス・ガタリ、田原桂一写真、PARCO出版局) 1988
- 『伴侶』(サミュエル・ベケット、書肆山田) 1990
- 『見ちがい言いちがい』(サミュエル・ベケット、書肆山田) 1991
- 『また終わるために』(サミュエル・ベケット、高橋康也共訳、書肆山田) 1997
- 『わたしは血』(ヤン・ファーブル、書肆山田) 2007
- 『判決』(ジャン・ジュネ、みすず書房) 2012
- 『リトルネロ』(フェリックス・ガタリ、松本潤一郎共訳、みすず書房) 2014
- 『薔薇の奇跡』(ジャン・ジュネ、光文社古典新訳文庫) 2016
- 『黒人理性批判』(アシル・ムベンベ、講談社選書メチエ) 2024
ジル・ドゥルーズ
[編集]- 『フーコー』(ジル・ドゥルーズ、河出書房新社) 1987、のち河出文庫 2007
- 『消尽したもの』(ジル・ドゥルーズ, サミュエル・ベケット共著、高橋康也共訳、白水社) 1994
- 『千のプラトー - 資本主義と分裂症』(ジル・ドゥルーズ, フェリックス・ガタリ共著、田中敏彦, 小沢秋広共訳、河出書房新社) 1994、のち河出文庫(全3巻)2010
- 『襞 - ライプニッツとバロック』(ジル・ドゥルーズ、河出書房新社) 1998、新装版2015
- 『無人島 -) 1953-1968』(ジル・ドゥルーズ、河出書房新社) 2003
- 『狂人の二つの体制 1975-1982』(ジル・ドゥルーズ、河出書房新社) 2004
- 『狂人の二つの体制 1983-1995』(ジル・ドゥルーズ、河出書房新社) 2004
- 『アンチ・オイディプス』上・下(ジル・ドゥルーズ, フェリックス・ガタリ共著、河出文庫) 2006
- 『時間イメージ』(ジル・ドゥルーズ、石原陽一郎, 江澤健一郎, 大原理志, 岡村民夫共訳、法政大学出版局) 2006
- 『ドゥルーズ・コレクション』全2巻(ジル・ドゥルーズ、監修、河出文庫) 2015
- 『フランシス・ベーコン 感覚の論理学』(ジル・ドゥルーズ、河出書房新社) 2016
- 『ドゥルーズ書簡とその他のテクスト』(ジル・ドゥルーズ、堀千晶共訳、河出書房新社) 2016
- 『プルーストとシーニュ〈新訳〉』(ジル・ドゥルーズ、法政大学出版局) 2021
アントナン・アルトー
[編集]- 『著作集 第5巻 ロデーズからの手紙』(アントナン・アルトー、鈴木創士共訳、白水社) 1998:全5巻
- 『神の裁きと訣別するため』(アントナン・アルトー、鈴木創士共訳、河出文庫) 2006
- 『アルトー後期集成 第1巻』(アントナン・アルトー、監修、岡本健共訳、河出書房新社) 2007:全3巻 2016
- 『タラウマラ』(アントナン・アルトー、河出文庫) 2017
脚注
[編集]- ^ 宇野邦一教授最終講義及びご退職記念パーティーのご案内(2018年1月13日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project