安堂維子里
あんどう いこり 安堂 維子里 | |
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職業 | 漫画家 |
活動期間 | 2007年 - |
ジャンル |
女性漫画 青年漫画 |
受賞 | 第1回龍神賞銅龍賞 |
安堂 維子里(あんどう いこり)は、日本の漫画家。女性[1]。山口県出身[2]。
来歴
[編集]デビュー
[編集]1998年に別名義でデビューし、2007年に現名義で再デビューする[2]。デビュー作のタイトルは『あわゆき』[2]。2007年、第1回龍神賞で銅龍賞を受賞[2]。
投稿中の安堂は無職であった[2]。漫画家としてデビューしていなければ、郵便局のアルバイトに応募することを考えていたという[2]。何年も話をまともに描けない状態の安堂は、デビューは無理だと考えていた。しかし「どうしても出版社に出してみたかった」ため投稿し、制作の再開から1年くらい経ったころ、デビューしたのだという[2]。当時は月に10ページぐらいが限界だった安堂は、デビューが決まり「大丈夫かな…。」と考えていた[2]。デビュー作が雑誌に掲載された時に、自分の絵を汚いと感じた安堂であったが、デビューのころにはデッサンに1年半くらい通っていたという[2]。「漫画家になれる唯一の方法は漫画を描くこと」だと安堂は語っている[2]。
連載開始
[編集]2011年、『FEEL YOUNG』(祥伝社)11月号より女性誌初となる連載『Silent Blue』を開始させる[3]。
2013年7月、同誌にて『みちゆき』の短期集中連載を開始[4]。同年8月、『週刊漫画TIMES』(芳文社)9月6日号より『水の箱庭』の連載を開始[5]。
2016年、『月刊COMICリュウ』7月号より『バタフライ・ストレージ』の連載を開始[6]。
2018年、『ヤングキングアワーズ』(少年画報社)11月号より『特蝶 死局特殊蝶犯罪対策室』の連載を開始[7]。
2020年、『ヤングキングアワーズ』11月号より『GOAT HEAD』の連載を開始[9]( - 2022年[10])。
作風
[編集]SFやファンタジーのジャンルを、詩情豊かに描いている[2]。
人物
[編集]夫がいる[8]。友人の漫画家につばなと西村ツチカがいる[11]。
目標としていた漫画家に鶴田謙二、五十嵐大介、藤原薫、上山徹郎、okamaを挙げている[2]。
作品リスト
[編集]連載
[編集]- Silent Blue(『FEEL YOUNG』2011年11月号[3] - 2012年5月号[12]、全1巻) - 女性誌初連載[3]
- みちゆき(『FEEL YOUNG』2013年4月号[4] - 2013年11月号[13]、全1巻) - 短期集中連載[4]、単行本のタイトルは『雪女幻想 みちゆき篇』[14]
- 水の箱庭(『週刊漫画TIMES』2013年9月6日号[5] - 2014年12月26日号、全2巻)
- バタフライ・ストレージ(『月刊COMICリュウ』2016年7月号[6] - 2018年8月号(休刊号[15])、全4巻[16]) - 第1部完[16]
- 特蝶 死局特殊蝶犯罪対策室(『ヤングキングアワーズ』2018年11月号[7] - 2020年7月号[17]、全2巻)
- GOAT HEAD(『ヤングキングアワーズ』2020年11月号[9] - 2022年7月号[10]、全3巻)
- 破門(原作:黒川博行、『COMIC Hu』2024年4月19日 - 連載中、既刊1巻)
読み切り
[編集]- 季・節・水(『月刊COMICリュウ』2008年1月号)
- 海のお天気(『月刊COMICリュウ』2008年4月号)
- メルトイズム(『月刊COMICリュウ』2008年6月号)
- なんて哀しい星(『月刊COMICリュウ』2008年8月号)
- おぼん(『月刊COMICリュウ』2008年9月号)
- Fusion(『月刊COMICリュウ』2009年1月号)
- ぎゅう(『月刊COMICリュウ』2009年6月号)
- 私たちはまだ途中(『月刊COMICリュウ』2009年10月号)
- 塩害の季節(『月刊COMICリュウ』2009年12月号)
- FAIRIUM(『月刊COMICリュウ』2010年4月号)
- 小惑星探査機はやぶさ帰還記念読本 帰還篇(『月刊COMICリュウ』2010年10月号別冊付録[18]) - 単行本収録タイトルは『はやぶさ帰還篇〜地球へ〜』
- Install of Fairy(『月刊COMICリュウ』2010年12月号)
- タイトル不明(『ITAN』3号[19]、2010年) - 「女性誌初挑戦」作品[2]
- The Fairy's Clock(『月刊COMICリュウ』2011年3月号)
- 魚は空の夢を見る(『ガールズジャンプ』第2号[1]、2012年)
- 星の温度(『FEEL YOUNG』2012年7月号[20])
- サニー&レイニー(『FEEL YOUNG』2012年8月号[21])
- リモート警察(『ヤングキングアワーズ』2022年11月号[22])
- 悼(『週刊漫画TIMES』2023年2月17日号[23])
- もりのくまさん(『ヤングキングアワーズ』2023年10月号)
- ひとりひと惑星(『ヤングキングアワーズ』2024年2月号)
- 推せない(『ヤングキングアワーズ』2024年7月号)
作品集
[編集]- 世界の合言葉は水 安堂維子里作品集(2010年3月13日発売、徳間書店)
- 「おぼん」「私たちはまだ途中」「Fusion」「なんて哀しい星」「塩害の季節」「海のお天気」「ぎゅう」「メルトイズム」「季・節・水」収録(収録順)。
- 妖精消失(2011年4月1日初版発行(3月12日発売)、徳間書店)
- 「Install of Fairy」「FAIRIUM」「The Fairy's Clock」「はやぶさ帰還篇〜地球へ〜」収録(収録順)。
その他
[編集]脚注
[編集]- ^ a b “女性作家のみ描くガールズジャンプ全作品発表、謎の作家Xも”. コミックナタリー (ナターシャ). (2012年1月10日) 2021年7月18日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m “【85回目のゲスト】安堂維子里先生への30の質問”. 漫画街. 銀杏社. 2022年5月30日閲覧。
- ^ a b c “安堂維子里、女性誌初連載!フィーヤンで湖に眠る街を描く”. コミックナタリー (ナターシャ). (2011年10月8日) 2021年7月18日閲覧。
- ^ a b c “ねむようこ、ドラマ「午前3時の無法地帯」のルポマンガ執筆”. コミックナタリー (ナターシャ). (2013年3月8日) 2021年7月18日閲覧。
- ^ a b “故・西ゆうじ原作の旅館物語「蔵の宿 雪と花と」が完結”. コミックナタリー (ナターシャ). (2013年8月23日) 2021年7月18日閲覧。
- ^ a b “安堂維子里がリュウで新連載、人が死ぬと蝶になる近未来SFアクション”. コミックナタリー (ナターシャ). (2016年5月19日) 2021年7月18日閲覧。
- ^ a b “「蝶」を巡る近未来SF&オカルトサイト発「ナナシシリーズ」アワーズでW新連載”. コミックナタリー (ナターシャ). (2018年9月29日) 2021年7月18日閲覧。
- ^ a b “これが、くも膜下出血の入院から退院まで。漫画家の身に起きた突然の出来事。”. BuzzFeedNews (2020年3月22日). 2021年7月18日閲覧。
- ^ a b “平野耕太「ドリフターズ」6.5巻がアワーズ付録に、単行本未収録の全7話をまとめ読み”. コミックナタリー (ナターシャ). (2020年9月30日) 2021年7月18日閲覧。
- ^ a b “一葵さやかが地元日光を舞台に描く、JK×車のスクールコメディ「いろはドライブ」開幕”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年5月30日) 2022年5月30日閲覧。
- ^ 『妖精消失』徳間書店、2011年4月1日。ISBN 978-4199502316。友人作家コメント「つばな」、友人作家コメント「西村ツチカ」より。
- ^ “雁須磨子×かわかみ対談、「パリパリ伝説」100回記念で”. コミックナタリー (ナターシャ). (2012年4月7日) 2021年7月18日閲覧。
- ^ “天堂きりん「きみが心に棲みついたS」フィーヤンで始動”. コミックナタリー (ナターシャ). (2013年10月8日) 2021年7月18日閲覧。
- ^ a b c “安堂維子里、愛を求めさまよう女描いた新刊「雪女幻想」”. コミックナタリー (ナターシャ). (2014年1月8日) 2021年7月18日閲覧。
- ^ “COMICリュウ紙媒体での最終号、「アリスと蔵六」1年2カ月ぶりに特別編で復活”. コミックナタリー (ナターシャ). (2018年6月19日) 2021年7月18日閲覧。
- ^ a b “安堂維子里「バタフライ・ストレージ」3巻&第1部完結の4巻が同時発売”. コミックナタリー (ナターシャ). (2018年8月9日) 2021年7月18日閲覧。
- ^ “蝶に翻弄された2人の行き着く先は?安堂維子里のSFアクション「特蝶」完結”. コミックナタリー (ナターシャ). (2020年5月29日) 2021年7月18日閲覧。
- ^ “COMICリュウ10月号付録は、小惑星探査機「はやぶさ」読本”. コミックナタリー (ナターシャ). (2010年8月19日) 2021年7月18日閲覧。
- ^ “ITAN「超常能力」特集、naked ape・タカハシマコ初参戦”. コミックナタリー (ナターシャ). (2010年12月24日) 2021年7月18日閲覧。
- ^ “小池田マヤの家政婦シリーズ「ひあしのぶ」がフィーヤンに”. コミックナタリー (ナターシャ). (2012年6月8日) 2021年7月18日閲覧。
- ^ “ジョージ朝倉がフィーヤンに帰還!「夫婦サファリ」始動”. コミックナタリー (ナターシャ). (2012年7月6日) 2021年7月18日閲覧。
- ^ “ヤングキングアワーズ 2022年11月号”. 少年画報社. 2023年2月3日閲覧。
- ^ “吉川鋭利の3号連続作品「殺し屋JK」&安堂維子里の新作読み切りが週漫に登場”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年2月3日) 2023年2月3日閲覧。
- ^ a b “宇仁田ゆみ「うさぎドロップ」最終回!7月号から番外編も”. コミックナタリー (ナターシャ). (2011年4月8日) 2021年7月18日閲覧。
外部リンク
[編集]- 安堂維子里 (@icori_a) - X(旧Twitter)