安部一成
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人物情報 | |
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生誕 |
1927年2月11日 日本 山口県下関市 |
死没 |
2011年10月25日(84歳没) 日本 山口県山口市 肺気腫 |
国籍 | 日本 |
出身校 |
神戸経済大学(学士) 神戸大学(修士・博士) |
学問 | |
研究分野 | 経済学(地域経済論、地域産業論) |
研究機関 |
山口大学 西南学院大学 東亜大学 萩国際大学 中国山東大学 中国復旦大学 |
学位 | 経済学博士 |
主要な作品 | 『成長と循環 日本経済分析入門』(1962年)他多数 |
主な受賞歴 | 瑞宝中綬章(2008年) |
安部 一成(あべ かずなり、1927年2月11日 - 2011年10月25日[1])は、日本の経済学者。専門は地域経済論、地域産業論。山口大学名誉教授。
イタリアの経済学者パオロ・シロス=ラビーニ(it:Paolo Sylos Labini)を日本に紹介した初めての人物である[要出典]。
来歴
[編集]山口県下関市生まれ。1951年神戸経済大学卒業[2]、山口大学経済学部助教授。1967年同教授。1967年、経済学博士「現代経済成長論」(神戸大学)。1974年 - 1980年山口大学経済学部長。1986年中国文化賞受賞[2]。1990年山口大学を定年退官、同年5月名誉教授[2]。
1990年〜1995年、西南学院大学経済学部教授。1995年〜2000年、東亜大学学長。2004年〜2005年、萩国際大学理事長を歴任したほか、山口老年総合研究所所長、地域発展計画研究者機構理事長なども務めた。特に、山口県原爆被爆者支援センター「ゆだ苑」建設に関わり、1993年〜2008年まで理事長として被爆者救援にも力を尽くした[2]。
国外では、1984年から山東大学(中国)客員教授、1993年から復旦大学(中国)顧問教授を務め、中国と下関市・山口県との国際交流にも尽力した。
2008年、瑞宝中綬章受章。
2011年10月25日、肺気腫のため山口市の自宅で死去。84歳没[1]。
著書
[編集]- 『成長と循環 日本経済分析入門』合同出版社 合同新書 1962
- 『現代独占と経済成長』紀伊国屋新書 1964
- 『日本経済の物価上昇機構』日本評論社 1969
- 『現代資本主義成長論の構造』新評論 現代経済学叢書 1971
- 『日本の景気変動 不況はくり返すか』日本経済新聞社 日経新書 1972
- 『日本経済のインフレーション機構』日本評論社 1976
- 『現代の潮流 安部一成エッセイ集』東洋図書出版 1978
- 『現代商工会論 小企業活性化のために』日本評論社 1985
- 『安部一成論文選集』東洋図書出版 1987
共編著
[編集]- 『現代寡占経済論』小林好宏共著 東洋経済新報社 1967
- 『現代大企業論 日本の大企業体制』野口雄一郎共編 有斐閣 経済学基礎セミナー 1972
- 『日本の零細企業 地方の時代をどう生きるか』辻弥兵衛共著 日本評論社 1980
翻訳
[編集]- パオロ・シロスーラビーニ『寡占と技術進歩』東洋経済新報社 1964
- のち増訂版 山本英太郎,小林好宏共訳
- ポール・デヴィッドソン, ユージン・スモレンスキ『ケインズ経済学の新展開』山本英太郎共訳 ダイヤモンド社 1966
記念論文集
[編集]脚注
[編集]- ^ a b 時事ドットコム:安部一成氏死去(山口大名誉教授、山口県原爆被爆者支援センターゆだ苑元理事長)
- ^ a b c d “安部一成さん死去 84歳 「ゆだ苑」元理事長”. 中国新聞ヒロシマ平和メディアセンター. 2022年11月15日閲覧。