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宮前 (杉並区)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本 > 東京都 > 杉並区 > 宮前 (杉並区)
宮前
町丁
東京都立西高等学校
地図北緯35度41分35秒 東経139度36分37秒 / 北緯35.693133度 東経139.610381度 / 35.693133; 139.610381
日本の旗 日本
都道府県 東京都の旗 東京
特別区 杉並区
人口情報2024年(令和6年)3月1日現在[1]
 人口 19,111 人
 世帯数 9,608 世帯
面積[2]
  1.251361522 km²
人口密度 15272.17 人/km²
郵便番号 168-0081[3]
市外局番 03(東京MA[4]
ナンバープレート 杉並
ウィキポータル 日本の町・字
東京都の旗 ウィキポータル 東京都
ウィキプロジェクト 日本の町・字
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宮前(みやまえ)は、東京都杉並区の地名。現行行政地名は宮前一丁目から宮前五丁目。住居表示実施済み。

地理

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杉並区中西部、環状八号線の西側に所在する。かつては町域内に松庵川が流れていたが、現在は暗渠化されている。

地価

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住宅地の地価は、2024年令和6年)1月1日公示地価によれば、宮前4-11-26の地点で57万1000円/m2となっている[5]

歴史

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  • 1932年(昭和7年)10月1日 - 東京市杉並区新設に伴い町名変更[6]
  • 1969年(昭和44年)11月1日 - 住居表示を実施し、東京都杉並区大宮前一丁目から五丁目までを中心に宮前を設置する[7]。以下、左が現町名、右が旧町名である。
    • 宮前一丁目:大宮前一丁目の環八より西側部分、(旧)上高井戸五丁目の一部
    • 宮前二丁目:大宮前二丁目の環八より西側部分
    • 宮前三丁目:大宮前四丁目の全域、大宮前六丁目のごく一部(11、12、35番の西側)
    • 宮前四丁目:大宮前三丁目の全域、大宮前五丁目の一部
    • 宮前五丁目:大宮前五丁目の一部

地名の由来

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かつての大宮前新田の名称を1932年昭和7年)に区が略称へ変更した。理由は、区内に大宮八幡宮のある大宮との混同を避けるためであり、苦肉の策といえる。大宮前と大宮町が一緒になった1932年(昭和7年)の杉並区発足以降、略称として用いられることがあった。例として高井戸第四小学校1939年(昭和14年)創立、当時大宮前六丁目)が計画時の仮称「大宮前小学校」から変更になったことや、宮前中学校(1947年(昭和22年)創立、当時大宮前二丁目)は創立当時から「大」をつけていないのが挙げられる。

大宮前新田は武蔵国豊島郡関村(現在の練馬区関)の井口八郎右衛門が1658年明暦4年、万治元年)ごろ、五日市街道沿いの開墾の成功を祈願して建てた春日神社に由来する。(京より江戸へ下るとき当地が大宮八幡宮の手前に当たるから『大宮前』といった説もある[8]。)

町名の変遷

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実施後 実施年月日 実施前(いずれも高井戸町
上高井戸五丁目 1932年10月1日 大字上高井戸字打越・字北原・字屋敷・字正用西・字屋敷下
大宮前一丁目 大字大宮前字富士見浦・字大下
大宮前二丁目 大字大宮前字宮下
大宮前三丁目 大字大宮前字南中宿
大宮前四丁目 大字大宮前字北中宿
大宮前五丁目 大字大宮前字南本村
大宮前六丁目 大字大宮前字北本村
実施後 実施年月日 実施前
宮前一丁目 1969年11月1日 大宮前一丁目、上高井戸五丁目
宮前二丁目 大宮前二丁目
宮前三丁目 大宮前四丁目、大宮前六丁目の一部
宮前四丁目 大宮前三丁目、大宮前五丁目の一部
宮前五丁目 大宮前五丁目の一部

世帯数と人口

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2024年(令和6年)3月1日現在(杉並区発表)の世帯数と人口は以下の通りである[1]

丁目 世帯数 人口
宮前一丁目 946世帯 1,731人
宮前二丁目 1,664世帯 3,599人
宮前三丁目 2,634世帯 5,252人
宮前四丁目 2,303世帯 4,519人
宮前五丁目 2,061世帯 4,010人
9,608世帯 19,111人

人口の変遷

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国勢調査による人口の推移。

人口推移
人口
1995年(平成7年)[9]
15,704
2000年(平成12年)[10]
15,908
2005年(平成17年)[11]
16,728
2010年(平成22年)[12]
17,245
2015年(平成27年)[13]
18,309
2020年(令和2年)[14]
19,493

世帯数の変遷

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国勢調査による世帯数の推移。

世帯数推移
世帯数
1995年(平成7年)[9]
6,907
2000年(平成12年)[10]
7,302
2005年(平成17年)[11]
7,949
2010年(平成22年)[12]
8,437
2015年(平成27年)[13]
8,812
2020年(令和2年)[14]
9,661

学区

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区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2016年1月時点)[15]

丁目 番地 小学校 中学校
宮前一丁目 1~17番 杉並区立久我山小学校 杉並区立宮前中学校
18〜20番 杉並区立高井戸小学校
宮前二丁目 全域 杉並区立荻窪小学校
宮前三丁目 1~8番
15~32番
35番2~15号 杉並区立高井戸第四小学校 杉並区立神明中学校
9〜14番
33〜34番
35番1・16〜26号
杉並区立宮前中学校
宮前四丁目 1~10番
21~30番
杉並区立久我山小学校
11~14番
17~20番
31~33番
杉並区立西宮中学校
15〜16番
34番
杉並区立高井戸第二小学校
宮前五丁目 全域

交通

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鉄道

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鉄道は通っていない。関東バス荻60系統でJR東日本中央線荻窪駅へ出られるほか、南下していけば京王井の頭線富士見ヶ丘駅久我山駅(急行・各駅停車の停車駅)にも行ける。また、2008年11月より杉並コミュニティバスすぎ丸でも、西荻窪駅久我山駅に出られるようになった。

また、住居表示実施前の旧町名(大宮前6丁目)でも最短距離で約40メートル足りず西荻窪駅に接していない。

バス

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道路

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事業所

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2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[16]

丁目 事業所数 従業員数
宮前一丁目 73事業所 1,914人
宮前二丁目 74事業所 715人
宮前三丁目 70事業所 320人
宮前四丁目 87事業所 713人
宮前五丁目 86事業所 989人
390事業所 4,651人

事業者数の変遷

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経済センサスによる事業所数の推移。

事業者数推移
事業者数
2016年(平成28年)[17]
382
2021年(令和3年)[16]
390

従業員数の変遷

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経済センサスによる従業員数の推移。

従業員数推移
従業員数
2016年(平成28年)[17]
3,674
2021年(令和3年)[16]
4,651

施設

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  • 杉並区高井戸駅前事務所宮前分室
  • 宮前図書館
  • 宮前公園 - 関東バス荻60「宮前公園」下車
  • 大宮前公園 - 関東バス荻60「都営宮前アパート前」下車。「宮前公園」と「大宮前公園」は全く別の場所である。
  • 小鳩公園
  • 大善公園
  • なかよし公園
  • 大宮前体育館
  • 春日神社
  • 慈宏寺
  • 東京都立西高等学校
  • オーデリック - 旧オーヤマ照明、照明専門メーカーとしては国内最大手。
  • 高井戸警察署
  • 杉並自動車学校(旧・日通自動車学校
  • 山手ハリストス正教会

文化財

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  • 板絵着色雷神図(狩野洞月詮信筆) - 区指定有形民俗文化財(平成9年度指定)。宮前3-1-2、春日神社に所在。
  • 力石 - 区登録有形民俗文化財(昭和62年度登録)。宮前3-1-2、春日神社に所在。
  • 大宮前「當村開起慈宏寺大檀那」供養塔 - 区指定有形文化財(昭和62年度指定)。宮前3-1-3、慈宏寺に所在。
  • 木造日蓮上人立像 - 区指定有形文化財(平成16年3月24日指定)。宮前3-1-3、慈宏寺に所在。
  • 木造馬頭観音立像 - 区指定有形文化財(平成19年3月15日指定)。宮前3-1-3、慈宏寺に所在。
  • 庚申藤 - 旧東京都天然記念物。宮前1-17-24に所在。樹齢300年以上といわれるの古木と、1678年延宝6年)銘と1696年元禄9年)銘の庚申塔を祀った小堂がある。藤の木は1930年(昭和5年)に都天然記念物に指定されたが、戦後に同所が廃材置場になり、焚き火により勢いが衰えたため、1968年(昭和43年)に指定解除となった。この周辺が、大宮前新田の地番の振り始めであった。

その他

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日本郵便

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脚注

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  1. ^ a b 町丁別世帯数及び人口” (XLSX). 杉並区 (2024年3月6日). 2024年3月24日閲覧。 “(ファイル元のページ)(CC-BY-4.0)
  2. ^ 『国勢調査町丁・字等別境界データセット』(CODH作成)”. CODH. 2024年1月14日閲覧。(CC-BY-4.0)
  3. ^ a b 宮前の郵便番号”. 日本郵便. 2023年11月17日閲覧。
  4. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
  5. ^ 国土交通省 不動産情報ライブラリ”. 国土交通省. 2024年4月6日閲覧。
  6. ^ 東京市新區町名地番表 - 国立国会図書館近代デジタルコレクション
  7. ^ 1969年(昭和44年)12月16日自治省告示第197号「住居表示が実施された件」
  8. ^ 森泰樹著『杉並風土記』ではこの説を挙げている。(『杉並風土記 下巻』1989年 352頁)
  9. ^ a b 平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
  10. ^ a b 平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
  11. ^ a b 平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
  12. ^ a b 平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
  13. ^ a b 平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
  14. ^ a b 令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat) -男女別人口,外国人人口及び世帯数-町丁・字等”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2022年2月20日閲覧。
  15. ^ 区立学校学区域一覧”. 杉並区 (2016年1月14日). 2017年12月26日閲覧。
  16. ^ a b c 経済センサス‐活動調査 / 令和3年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 事業所数、従業者数(町丁・大字別結果)”. 総務省統計局 (2023年6月27日). 2023年9月15日閲覧。
  17. ^ a b 経済センサス‐活動調査 / 平成28年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
  18. ^ 郵便番号簿 2022年度版” (PDF). 日本郵便. 2023年10月28日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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