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宮崎武吉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

宮崎 武吉(みやざき ぶきち[1][2]1888年明治21年)4月29日[1] - 没年不明)は、日本の弁護士[1][3]大阪弁護士会所属)、税理士[1][2]弁理士[4]歌人[5]。旧姓・井上[4]。お笑いタレント椿鬼奴の祖父[6]

経歴

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大阪府大阪市西区出身[注 1]。3代目[6]、井上嘉助の息子[1][2][注 2]。宮崎良平の養子となる[1][2]

1897年、9歳の時に父が亡くなると親戚のいる京都乾物店に丁稚奉公に出される[6]。丁稚奉公をしながら高等小学校を卒業する[6]夜学の学習塾にも通う[6]。31歳にして京都帝国大学に入学する[6]

1922年京都帝国大学経済学部を卒業[1][3][8][9]高等試験行政科に合格し、直ちに京都府庁に入り、内務部社会課兼庶務課に勤務する[8]

山口県庁電気局庶務課長となり、1930年3月に職を辞し[8]、同年5月に弁理士登録[10]、同年9月に計理士登録[11]1932年に司法科試験合格[12]、弁護士登録[3]をして開業する[1]。大阪鶏卵、山田庄助商店、浪速電球、小池商店各顧問となる[8]

1943年、大阪地裁調停委員[3]1952年、法務省人権擁護委員、大阪弁護士会図書委員長[3]1953年、司法委員、綱紀委員[3]1954年、常議員、会誌編纂副委員長、委員長[3]

1955年日弁連綱紀委員[3]1958年、大阪弁護士会常議員会議長[3]

人物

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宗教は真宗[1][2][7][8]。趣味は和歌旅行[1]、読書、俳句[7][8]俳号は蕪吉[1][5]

住所は大阪市天王寺区南河堀町[1][2][4]、堺市浜寺元町[3][5]。事務所は大阪市北区真砂町[3][5]

家族・親族

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宮崎家
親戚

脚注

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注釈

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  1. ^ 出身地について、『日本人事名鑑 昭和9年版 下卷』には「大阪市西区北堀江三番町に生る」とある[7]。『人事興信録 第17版 下』や『人事興信録 第18版 下』には「長崎県西彼杵郡野母村出身」とある[1]。また『大正二年四月施行 文官普通試験願書』(合格者)の井上武吉履歴書が山口県文書館に所蔵されている。
  2. ^ 井上家の初代・嘉助は伊勢松坂の出身で、大阪南久宝寺町問屋の大番頭だった[6]
  3. ^ 夏枝の父・路次徳次郎は路次家畜病院(大阪府西成郡鷺洲村大字大仁)の獣医である[13]。ただし『ファミリーヒストリー』によると夏枝は「宮崎家の長女」である[6]

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 『人事興信録 第17版 下』み57 - 58頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2024年11月7日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j 『人事興信録 第18版 下』み62頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2024年11月7日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j k 『日本弁護士大観』920頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2024年11月7日閲覧。
  4. ^ a b c 『会員氏名録 昭和26・27年用』513頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2024年11月7日閲覧。
  5. ^ a b c d 『産経日本紳士年鑑 第6版 下』み143頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2024年11月7日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g h 椿鬼奴 〜オンリーワンの道をいくルーツ〜”. ファミリーヒストリー (2024年11月4日). 2024年11月7日閲覧。
  7. ^ a b c 『日本人事名鑑 昭和9年版 下卷』ミ61頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2024年11月7日閲覧。
  8. ^ a b c d e f g h 『帝国大学出身名鑑 再版』ミ50頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2024年11月7日閲覧。
  9. ^ 『京都帝国大学一覧 自大正12年 至大正13年』卒業生姓名 経済学士 588頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2024年11月7日閲覧。
  10. ^ 『官報 1930年06月19日』官報 第1040号 485頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2024年11月8日閲覧。
  11. ^ 『官報 1930年09月17日』官報 第1117号 442頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2024年11月7日閲覧。
  12. ^ 『法律年鑑 第9巻(昭和8年)』付録 高等試験司法科合格者19頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2024年11月11日閲覧。
  13. ^ 『交通及工業大鑑 日露号』232頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2024年11月7日閲覧。
  14. ^ 『大衆人事録 第20版 西日本篇』い46 - 47頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2024年11月7日閲覧。
  15. ^ 『人事興信録 第25版 上』い30頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2024年11月7日閲覧。

参考文献

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  • 京都帝国大学編『京都帝国大学一覧 自大正12年 至大正13年』京都帝国大学、1913 - 1926年。
  • 稲臣等編『交通及工業大鑑 日露号』交通社、1916年。
  • 大蔵省印刷局編『官報 1930年06月19日』日本マイクロ写真、1930年。
  • 大蔵省印刷局編『官報 1930年09月17日』日本マイクロ写真、1930年。
  • 聯合通信社編『日本人事名鑑 昭和9年版 下卷』聯合通信社、1933年。
  • 法律評論社編『法律年鑑 第9巻(昭和8年)』法律評論社、1933年。
  • 校友調査会編『帝国大学出身名鑑 再版』校友調査会、1934年。
  • 『会員氏名録 昭和26・27年用』学士会、1951年。
  • 人事興信所編『人事興信録 第17版 下』人事興信所、1953年。
  • 人事興信所編『人事興信録 第18版 下』人事興信所、1955年。
  • 帝国秘密探偵社編『大衆人事録 第20版 西日本篇』帝国秘密探偵社、1958年。
  • 『日本弁護士大観』法曹公論社、1962年。
  • 『産経日本紳士年鑑 第6版 下』産経新聞年鑑局、1966年。
  • 人事興信所編『人事興信録 第25版 上』人事興信所、1969年。