富入沢ダム
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富入沢ダム | |
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所在地 | 群馬県前橋市富士見町石井2437 |
左岸所在地 | 群馬県前橋市富士見町赤城山 |
右岸所在地 | 群馬県前橋市富士見町石井 |
位置 | |
河川 | 利根川水系不入沢川 |
ダム諸元 | |
ダム型式 | アースダム |
堤高 | 14.4 m |
堤頂長 | 165 m |
堤体積 | 111 千 m3 |
流域面積 | 2.1 km2 |
湛水面積 | 2.9 ha |
総貯水容量 | 138,000 m3 |
有効貯水容量 | 117,000 m3 |
利用目的 | 洪水調節 |
事業主体 | 群馬県(管理者:前橋市) |
着手年 / 竣工年 | - / 2010年 |
出典 | [1] |
備考 | [注 1] |
富入沢ダム(ふにゅうざわダム)は、群馬県前橋市、利根川水系不入沢川に建設されたダム(堰)。高さ14.4メートルのアースダムで、洪水調節を目的とする治水ダムである[2]。
地理・歴史
[編集]前橋市中心市街地から北東へ約10キロメートル、赤城山の南西斜面を流れる細ヶ沢川とその支流・不入沢川は、流下能力の低さから洪水時に氾濫を起こし、周辺の農地に被害をもたらしてきた。群馬県は抜本的対策としてダム建設を計画し、1990年(平成2年)度に調査を開始。1999年(平成11年)度から本格的に工事着手した[3]。
当初は高さ18.8メートルのダムとして計画されたが、下流の河川改修が進んだことから規模を縮小し、費用を削減[4]。2009年(平成21年)10月に完成した。総事業費は33億4千万円。型式はゾーン型アースフィルダムで[5]、普段は水を貯めない方式を採用した[6][7]、いわゆる「穴あきダム」である[8]。完成後の管理者は前橋市[5]。
交通アクセス
[編集]国道353号・道の駅ふじみの北側[7]、施設の裏手に立地する[6]。右岸(西)側が前橋市富士見町石井、左岸(東)側が富士見町赤城山である[9]。ダム自体は観光開発されておらず[7]、ダムカードも製作されていない[2]。
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富入沢ダム空撮(国土地理院、2011年撮影)
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ 所在地・座標は「Google マップ 富入沢地区防災ダム」、左岸・右岸所在地は「Mapion 「群馬県前橋市富士見町石井」の地図」、堤体積は「農業農村工学会誌 第79巻 第6号 報文・技術リポート内容紹介」、目的は「群馬県内のダム一覧」(2020年9月13日閲覧)、その他は現地案内板「富入沢防災ダム施設概要」による。
- ^ a b c “群馬県内のダム一覧”. 群馬県 (2018年3月20日). 2020年9月13日閲覧。
- ^ “富入沢ダム建設計画-13年度に仮排水路築造工事を発注”. 群馬建設新聞 (日本工業経済新聞社). (2000年8月9日) 2020年9月13日閲覧。
- ^ “富入沢ダムの規模縮小/当初事業費10%削減へ/新年度から本体着工”. 群馬建設新聞 (日本工業経済新聞社). (2004年1月29日) 2020年9月13日閲覧。
- ^ a b 富入沢防災ダム施設概要 (現地案内板). 富入沢ダム.
- ^ a b “第21回富士見地区地域審議会”. 前橋市 (2018年11月7日). 2020年9月13日閲覧。
- ^ a b c 近藤登 (2010年1月29日). “富入沢防災ダムには水がたまらない!?”. 2020年9月13日閲覧。
- ^ 「報文・技術リポート内容紹介」『農業農村工学会誌』第79巻第6号、農業農村工学会、2011年。
- ^ “「群馬県前橋市富士見町石井」の地図”. Mapion. 2020年9月13日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]関連文献
[編集]- 勝又亮一「富入沢ダムの設計施工管理」『水と土』第148巻、農業土木技術研究会、2007年、20 - 26頁、NAID 40015396026。
- 唐澤崇弘、松浦正一「防災ダム富入沢地区における試験湛水」『農業農村工学会誌』第79巻第6号、農業農村工学会、2011年、28 - 29頁。
- 松浦正一「ICOLD第25回大会論文 Q96-3 小規模で低い灌漑用フィルダムの技術開発と合理的貯水池利用拡大に関する実用的考察」『大ダム』第58巻第232号、日本大ダム会議、2015年、129 - 137頁、NAID 40020550444。