小山剛
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小山 剛(こやま ごう、1960年4月18日 - )は、日本の法学者。専門は憲法。学位は、博士(法学)(慶應義塾大学・論文博士・2005年)(学位論文「基本権の内容形成―立法による憲法価値の実現」)。慶應義塾大学法学部教授。
略歴
[編集]- 1984年慶應義塾大学法学部卒業 3月 -
- 1986年慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了 3月 -
- 1987年-1989年 - ドイツ・ケルン大学留学(クラウス・シュテルンに師事)
- 1990年博士課程単位取得退学 3月 - 慶應義塾大学大学院法学研究科
- 1990年10月 - 愛知県立女子短期大学講師
- 1993年名城大学法学部講師 4月 -
- 1994年法学部助教授 4月 - 名城大学
- 2001年フライブルク大学客員教授(同年7月まで) 6月 -
- 2002年 4月 - 慶應義塾大学法学部助教授
- 2004年教授 4月 - 慶應義塾大学法学部
- 2005年12月 - 慶應義塾大学より博士(法学)の学位を取得[1]、学位論文の題は「基本権の内容形成―立法による憲法価値の実現」
- 2009年4月-2015年3月 - BPO(放送倫理・番組向上機構)放送人権委員会委員
学説
[編集]- 憲法の中でも、基本的人権の分野における業績が多く、ドイツ憲法に精通している。
- とりわけ、国家の基本権保護義務や、憲法上の権利の私人間効力、法律による憲法上の権利の具体化(内容形成)の研究で著名。また、プライバシー権と安全の問題について取り扱った論文も多い。
- 最初の単著『基本権保護の法理』で、田上穣治賞を受賞している。
著書
[編集]単著
[編集]- 『基本権保護の法理』、成文堂、1998年。
- 『基本権の内容形成―立法による憲法価値の実現』、尚学社、2004年。
- 『「憲法上の権利」の作法』、尚学社、初版2009年、新版2011年、第3版2016年。
- [※ハングル語訳2013年]
編著
[編集]- 『憲法学説に聞く』、井上典之、山元一共編、日本評論社、2004年。
- 『東アジアにおけるアメリカ憲法――憲法裁判の影響を中心に』、大沢秀介共編、慶應義塾大学出版会、2006年。
- 『論点探究――憲法』、駒村圭吾共編、弘文堂、2005年、第2版2013年。
- 『憲法のレシピ』、新井誠、山本龍彦共編、尚学社、2007年。
- 『子どもの医療と法』、玉井真理子共編、尚学社、2008年、第2版2012年。
- 『自由と安全――各国の理論と実務』、大沢秀介共編、尚学社、2009年。
- 『判例から考える憲法』、土屋武、畑尻剛共編、法学書院、2014年。
- 『判例から学ぶ憲法・行政法』、川崎政司共編、法学書院、第4版2014年。
共著
[編集]- 『プロセス演習――憲法』、棟居快行・工藤達朗・赤坂正浩・石川健治・内野正幸・大沢秀介・大津浩・駒村圭吾・笹田栄司・宍戸常寿・鈴木秀美・畑尻剛・村田尚紀・宮地基・矢島基美・山元一共著、信山社、初版2004年、第4版2011年。
- 『市民生活の自由と安全』、大沢秀介共著、成文堂、2006年。
- 『岩波講座 憲法〈2〉――人権論の新展開』、岩波書店、2007年。
- 『憲法を学ぶための基礎知識 論点 日本国憲法』、東京法令出版、2010年、第2版2014年。
- 『憲法の規範力とメディア法』、ドイツ憲法判例研究会編、信山社、2015年。
訳書
[編集]- 『シュテルン ドイツ憲法I――総論・統治編』、クラウス・シュテルン著、赤坂正浩他共訳、信山社、2009年。
- 『憲法の優位』、ライナー・ヴァール論文集、慶應義塾大学出版会、2012年。(編訳)
脚注
[編集]- ^ “取得学位 博士 (法学)”. CiNii (2005年12月16日). 2023年2月22日閲覧。