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小森収

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

小森 収(こもり おさむ、本名同じ、1958年6月2日 - )はフリー編集者演劇評論家、書評家・文芸評論家小説家

略歴

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福岡県門司市(現北九州市門司区)生まれ。大阪大学人間科学部卒業。

1984年から12年間、週刊の演劇ニューズレター『初日通信』を編集発行。小劇場ブームと同伴した伝説的な雑誌となる。なお『初日通信』に執筆する際は中林修治という筆名を用いていた。

雑誌『噂の真相』の編集者だったこともある[1]

また1990年前後には、JICC出版局(現宝島社)刊行で、演劇ガイドブック『TOKYO芝居探検隊』や、小劇場ブームの中から名作戯曲をセレクトした『モダンクラシックプレイズ・シリーズ』全6巻を編集した。

その後は主に文芸書の編集者として、山本文緒『パイナップルの彼方』『ブルーもしくはブルー』、篠田節子『夏の災厄』、三谷幸喜古畑任三郎』、黒崎緑『未熟の獣』、月崎時央『正しい精神科のかかり方』『「少女監禁」と「バスジャック」』などを担当。

その一方で『本の雑誌』などに、ジャンルの枠を超えた書評・評論を発表。

特にミステリについては造詣が深く、『ミステリマガジン』での書評や、文庫解説などを担当。また、主にミステリ関係者へのインタビュー集『はじめて話すけど…』、既発表のミステリ評論からのセレクション『ベスト・ミステリ論18』などを刊行している。

2003年には初の小説、『終の棲家は海に臨んで』を刊行した。

2022年、『短編ミステリの二百年』で第75回日本推理作家協会賞評論・研究部門[2]、第22回本格ミステリ大賞評論・研究部門受賞[3]

著書

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単著

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小説

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  • 『終の棲家は海に臨んで』(2003年6月 れごりべーれ〈フリースタイル〉)
  • 『土曜日の子ども』(2014年8月 フリースタイル)
  • 『明智卿死体検分』(2022年12月 東京創元社

評論等

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  • 『小劇場が燃えていた 80年代芝居狂いノート』(2005年12月 宝島社
  • 『本の窓から 小森収ミステリ評論集』(2015年9月 論創社

編著・共著

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  • 『Tokyo芝居探検隊 小劇場ハンドブック』(1988年5月 JICC出版局) - 編:初日通信
  • 『芝居狂いがうつる本 「初日通信」1984-1988』(1989年2月 JICC出版局) - 編:初日通信
  • 『芝居狂いがうつる本2 「初日通信」1984-1989』(1989年10月 JICC出版局) - 編:初日通信
  • 『Tokyo芝居探検隊 小劇場ハンドブック(改訂版)』(1990年10月 JICC出版局) - 編:初日通信
  • 『Tokyo芝居探検隊 '93』(初日通信編集部)(1992年12月 JICC出版局) - 編:初日通信
  • 『ベスト・ミステリ論18 ミステリよりおもしろい』(2000年7月 宝島社) - 編:小森収
  • 『はじめて話すけど… 小森収インタビュー集』(2002年7月 フリースタイル)
  • 『都筑道夫 ポケミス全解説』(2009年2月 フリースタイル) - 著:都筑道夫、編:小森収
  • 『都筑道夫の読ホリデイ』(2009年7月 フリースタイル【上・下】) - 著:都筑道夫、編:小森収
  • 『黄色い部屋はいかに改装されたか? 増補版』(2012年4月 フリースタイル) - 著:都筑道夫、編:小森収
  • 『短編ミステリの二百年』(創元推理文庫) - 小森による短編ミステリ評論も収録した全6巻のアンソロジー。編:小森収
    • 『短編ミステリの二百年〈1〉』(2019年10月) - 著:モーム、フォークナーほか
    • 『短編ミステリの二百年〈2〉』(2020年3月) - 著:チャンドラー、アリンガムほか
    • 『短編ミステリの二百年〈3〉』(2020年8月) - 著:マクロイ、エリンほか
    • 『短編ミステリの二百年〈4〉』(2020年12月) - 著:リッチー、ブラッドベリほか
    • 『短編ミステリの二百年〈5〉』(2021年6月) - 著:グリーン、ヤッフェほか
    • 『短編ミステリの二百年〈6〉』(2021年12月) - 著:レンデル、ブランドほか

脚注

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  1. ^ 『フリースタイル38』P.46
  2. ^ お知らせ”. 日本推理作家協会. 2022年4月25日閲覧。
  3. ^ honkakumysteryの2022年5月13日のツイート2022年5月13日閲覧。

外部リンク

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