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尾上松緑 (映画俳優)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
おのえ しょうろく
尾上 松緑
本名 牧野 駒次郎
別名義 清浦新八
出生地 京都府京都市
国籍 日本の旗 日本
職業 映画俳優
活動期間 1925年 - 1941年
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尾上 松緑(おのえ しょうろく、1895年3月7日 - ?)は、日本映画俳優。歌舞伎の尾上松緑との関係はあいまいである。

来歴

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京都府京都市生まれ。本名・牧野駒次郎。幼少期から舞台に立ち、大阪、九州巡業の旅芝居の一座に参加。

1925年、実川延松プロに入り、マキノ映画製作所との提携作品、勝見正義監督の『目明し佐吉の死』でデビューした。延松プロが解散したのでマキノプロに入り、『影武者』『ひよどり草紙』などにわき役として出演。1927年、志波西果の日本映画プロに参加するため退社したが、同プロの解散で1928年マキノ映画に復帰、『韋駄天金太』『浪人街』などに出演。

1931年マキノ映画が解散したため、1933年、新興京都に入社し、1939年『狸御殿』などにわき役として出演した。一時、清浦新八を名のった[1]

1935年に歌舞伎の二代目尾上松緑が襲名しており、一時期二人の松緑がいたことになる。

1941年の『娘旅芸人』が確認できる最終の出演作であり、それ以後の消息は不明となっている。

出演映画

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  • 1927年 - 稲妻 前篇  マキノ御室  
  • 1927年 - 鞍馬天狗異聞 角兵衛獅子 マキノ省三大仏次郎 マキノ御室…隼の長七
  • 1927年 - 人間治郎吉  勝見プロ 鈴木泉三郎原作
  • 1927年 - 悪魔の星の下に  マキノ御室…加宮内匠
  • 1927年 - 敵討鑓諸共  マキノ御室 人見吉之助長谷川伸原作
  • 1927年 - 砂絵呪縛  マキノ御室 マキノ省三、土師清二原作…黒阿弥
  • 1927年 - 盛綱  マキノ御室 マキノ省三…北条時政
  • 1927年 - 旅の者心中  マキノ御室  マキノ省三、長谷川伸原作
  • 1927年 - 百万両秘聞  マキノ御室  マキノ省三、三上於菟吉原作…塚屋吉兵衛
  • 1927年 - 合点勘次  マキノ御室  寿々喜多呂九平原作... 蛇腹の権十
  • 1928年 - ひよどり草紙 マキノ御室 人見吉之助、吉川英治原作…斯波丹波守
  • 1928年 - 斑蛇 前篇  マキノ御室…速足の藤三
  • 1928年 - 藩士河原乞食  マキノ御室…佐分利屋三五郎
  • 1928年 - 悪党  マキノ御室…座頭の狸平(実は岡っ引)
  • 1928年 - 神州天馬侠 曾根純三,吉川英治原作 マキノ御室…穴山梅雪入道
  • 1928年 - 雪の夜話  マキノ御室
  • 1928年 - 忠魂義烈 実録忠臣蔵  マキノ御室…大野九郎兵衛
  • 1928年 - 仇討殉情録  マキノプロ
  • 1928年 - 仇討世相録  マキノ御室…轟秀人
  • 1928年 - 鞍馬天狗  寛プロ…隼の長七
  • 1929年 - 水戸黄門 東海道篇  マキノ御室…宮田源十郎
  • 1929年 - 血吹雪 誉の陣太鼓  マキノ御室…大津賀次郎衛門
  • 1929年 - 韋駄天金太  マキノ御室…目明蛇の目の伝吉
  • 1929年 - 破軍星 前後篇  マキノ御室…目明し市公
  • 1929年 - 松平外記  マキノ御室
  • 1929年 - 怪談道中双六  マキノ御室…市川七九郎
  • 1929年 - 盗まれた大九郎  マキノ御室
  • 1929年 - 浪人街 第三話 憑かれた人々  マキノ御室…ゆとう屋喜兵衛
  • 1929年 - 大逆倫  勝見プロ…酒井雅楽頭
  • 1929年 - 地獄剣  マキノ御室…旗本有坂善兵衛
  • 1929年 - 山本勘助  日活太奏 渡辺邦男…弟大助
  • 1930年 - 天保水滸伝  マキノ御室…提灯屋六兵衛
  • 1930年 - 弥次喜多 京の巻  マキノ御室  
  • 1930年 - 俺は天才  マキノ御室  
  • 1930年 - オイコラ行進曲 湯煙り長屋合戦の巻  マキノ御室  
  • 1930年 - 変幻女六部  マキノ御室…奉行都築作左衛門
  • 1930年 - 日本巌窟王 マキノ御室…水鏡老人
  • 1930年 - 二刀流遍路 後篇  マキノ御室…黒鉄剣刀斉
  • 1930年 - 次郎長旅日記 第一篇  マキノ御室
  • 1930年 - かげろう噺  マキノ御室
  • 1930年 - 煉獄二道  マキノ御室…武富勘左衛門(家老)
  • 1930年 - 近世毒婦伝 明治五人女  マキノ御室
  • 1930年 - ぶらいかん長兵衛  マキノ御室
  • 1930年 - 鬼薊就縛  マキノ御室
  • 1930年 - 中山七里  マキノ御室  
  • 1930年 - 破恋痴外道  マキノ御室
  • 1931年 - 里見八剣伝  マキノ御室…犬塚蟇六
  • 1931年 - 赤鞘安兵衛  マキノ御室
  • 1931年 - 紅蝙蝠  マキノ御室…藍坂群太夫
  • 1932年 - 半次郎行状記  菊太郎プロ…なめぐりの仁九郎
  • 1933年 - 浪人の行く道  富国映画
  • 1933年 - 旅枕五月晴れ  菊太郎プロ…差配十兵衛
  • 1933年 - 若様大学  菊太郎プロ…河合甚右衛門
  • 1933年 - 遊侠三下気質  新興…畷の弥五郎
  • 1933年 - 南蛮加留多 いのちの火花  新興  
  • 1933年 - 南海の激浪  新興…宇和島藩筆頭家老桜田玄蕃頭
  • 1933年 - 半次月夜の唄  新興…目明しの釜屋万兵衛
  • 1933年 - 左門恋日記  新興…花川戸の権六
  • 1933年 - 秋祭深川音頭  新興…灘屋分家
  • 1933年 - ひよどり草紙 新興…筧大学頭
  • 1934年 - 大高源吾  新興…茶道家山田宗通
  • 1934年 - 猿飛佐助  新興  
  • 1934年 - 魂の影絵  新興…原惣右衛門
  • 1934年 - 次郎吉流れ星  新興  
  • 1934年 - 天保水滸伝  新興…名主太郎兵衛
  • 1934年 - 若衆髷  新興…奥平玄蕃
  • 1934年 - 水戸黄門 新興…相模屋彦兵衛
  • 1934年 - 肥後の駒下駄  新興…鳥居典膳
  • 1934年 - 万五郎青春記  新興…仙石又左衛門
  • 1934年 - 帰去来峠  新興…大枝透馬
  • 1934年 - 狼隊の少年  新興…松代金蔵
  • 1934年 - 仙太の仁義  新興…代官沼井平左衛門
  • 1935年 - 忠次売出す  新興京都…島村伊三郎
  • 1935年 - 国を護る日蓮  新興東京…行敏和尚
  • 1935年 - 黄門漫遊記  新興京都…脇谷丹波
  • 1935年 - 京洛浅春譜 同志闘争篇  千恵プロ…目明し金助
  • 1935年 - 恋慕草鞋  新興京都…荒岩の権蔵
  • 1935年 - 最後の江戸っ子  新興京都…親分権九郎
  • 1935年 - 江戸の坩堝  新興京都…大伊勢屋瀬左衛門
  • 1935年 - 太閤記 藤吉郎走卒の巻  新興京都…蜂須賀の乾分
  • 1935年 - 怪談津之国屋  新興京都…津野国屋次郎兵衛
  • 1935年 - 元禄村雨笠  新興京都…金五郎の養父村雨屋次郎兵衛
  • 1935年 - 妖炎菩薩  新興京都…橋場の藤兵衛
  • 1935年 - 風流奴髭  新興京都…志摩嘉兵衛
  • 1936年 - 太閤記 藤吉郎出世飛躍の巻  新興京都…佐々内藤助
  • 1936年 - 若衆白柄組  新興京都…十郎左衛門の叔父水野主馬
  • 1936年 - 桃色武勇伝  新興京都…大庭軍兵衛
  • 1936年 - 逢はずの四郎蔵  新興京都…吉兵衛
  • 1936年 - 悲恋嵐の道  新興京都…別府
  • 1936年 - 振袖顔役  新興京都…アベ清親分
  • 1936年 - 伽羅香若衆  新興京都…ハッタリの徳
  • 1936年 - 武道伝来記  新興京都…戸川の師範代
  • 1936年 - 伊達競艶録  新興京都…大庭道益
  • 1936年 - 右門捕物帖 雪夜の謎  寛プロ…あばたの敬四郎
  • 1937年 - 青空浪士  新興京都…大村武兵衛
  • 1937年 - 岩見重太郎  新興京都…剣道指南藤亘理
  • 1937年 - 異変黒手組  新興京都…大家の伝兵衛
  • 1937年 - 水戸黄門漫遊記 九紋龍之巻  新興京都…農民庄兵衛
  • 1937年 - 忍術霧隠才蔵  新興京都…相模屋主人
  • 1937年 - 女賊と捕手  新興京都…岡っ引き達磨の勘六
  • 1937年 - 岡野金右衛門  新興京都…矢田五郎左衛門
  • 1937年 - 猿飛旅日記  新興京都…萩の城主毛利輝元
  • 1937年 - 元禄十六年  新興京都…千馬三郎兵衛
  • 1938年 - 金毘羅代参 森の石松  新興京都…船中の客
  • 1938年 - 振袖若衆  新興京都…相模屋与平
  • 1938年 - 龍虎日本晴  新興京都…武蔵屋主人
  • 1938年 - 忍術関ケ原 猿飛佐助  新興京都…石田の密使山田勘兵衛
  • 1939年 - 次郎長裸道中  新興京都…お蔦の父浜吉
  • 1939年 - 阿波狸合戦  新興京都…淡路の柴右衛門
  • 1939年 - 山内一豊の妻  新興京都…若宮の用人今村
  • 1939年 - 国定忠治一家  新興京都…卯の吉
  • 1939年 - 長脇差団十郎  新興京都…宰領平助
  • 1940年 - 天野屋利兵衛  新興京都…地主守太郎兵衛
  • 1940年 - 山吹猫  新興京都…菅井半太夫
  • 1940年 - 旗岡巡査  新興京都…飲み屋の主人
  • 1940年 - 安来節お秀  新興京都…有馬大五郎
  • 1940年 - 秋葉の火祭  新興京都…八木沢国之助
  • 1940年 - 金毛狐  新興京都…坂田庄司蔵人行綱
  • 1940年 - 明治の女  新興京都…卯やん
  • 1940年 - 千両役者  新興京都…金谷宿の医者、半井の友人
  • 1940年 - 忠孝染分手綱  新興京都…与平
  • 1940年 - 風雲越後城  新興京都…安藤主計
  • 1940年 - 夫婦二世  新興京都…昆布屋の主人
  • 1941年 - 罪なき町  新興京都…農夫太兵衛
  • 1941年 - 平家西へ行く  新興京都…農夫甚兵衛
  • 1941年 - 娘旅芸人  新興京都…座頭[2]

脚注

[編集]
  1. ^ 『キネマ旬報増刊日本映画俳優名鑑』
  2. ^ 日本映画データベース