コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

山の湊号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

山の湊号(やまのみなとごう)は愛知県新城市名古屋市名東区長久手市を結ぶ高速バスである。路線名は「新城名古屋藤が丘線」。

座席指定制のため、乗車には事前の予約が必要である。

概要

[編集]

新城市が2016年2月に開通した新東名高速道路を活用した「社会実証実験」として豊鉄バスに運行を委託する形で路線を設置した。同社から購入したバスの車両代、及び運行委託費は国の地方創生加速化交付金で全額賄われる[1]

当路線設置以前、新城市から名古屋市東部へは飯田線 - 東海道本線または名鉄名古屋本線 - 名古屋市営地下鉄東山線で乗り継ぎを考慮しない場合でも約2時間かかっていたが、路線設置により約1時間20分ほどに短縮することができ、運賃も約3分の2となる。

新城市では、市内から名古屋市東部、長久手市、日進市にかけての丘陵地帯に所在する大学・短期大学・専門学校へ通学する学生が利用する事を想定している。

「山の湊」の名は江戸時代に新城で活躍した庄屋が街のにぎわいを「山湊馬浪」(さんそうばろう、山の中の川辺に港の様に船が集まり、荷を引く馬がまるで波のようにやって来る)と表した事に由来する[2]

運行会社

[編集]

運行経路

[編集]

新城市民病院西 - 亀姫通新城駅南) - 新城市役所 - 川路三河東郷駅) - もっくる新城南 - (新東名高速道路東名高速道路) - 藤が丘駅(6番のりば)- 長久手古戦場駅(1番のりば)

運行回数

[編集]
  • 1日3往復

歴史

[編集]
  • 2016年平成28年)7月1日 - 運行開始。
  • 2017年(平成29年)
  • 2020年令和2年)10月1日 - ダイヤ改正を実施し、全便が毎日運行となる。新城発第1便と名古屋発第3便の発車時刻を繰り上げ。[5]
  • 2025年(令和7年)3月:manacaを導入(予定)[6]

車両

[編集]
2016年7月の運行開始時から使用されていた車両(廃車済)
2017年3月より運行中の新車両

運行開始時の車両はかつてほの国号(練馬駅・新宿駅 - 豊橋駅・三河田原駅)で使用されていたエアロバスで、阿寺の七滝長篠合戦のぼりまつり・四谷の千枚田のラッピングを施している。 2017年3月10日より、新車両(エアロエース)の運行が開始された。新車両は赤をベースに織田信長徳川家康武田勝頼鳥居強右衛門が描かれている。この新車両の行先表示機はフルカラーLEDを採用している。

その他

[編集]
  • 予約は豊鉄バスへの電話予約および発車オ〜ライネットで取り扱っている。
  • 運賃は片道大人1,000円、子供500円。早割や往復割引の設定はない。
  • 車内では2019年4月よりフリーWi-Fi(Toyotetsu_Free_Wi-Fi)が使用できる。[7]
  • 長久手側での折り返し整備は、長久手古戦場駅すぐ近くの名鉄バス名古屋営業所(長久手車庫)で行っている。
  • 山の湊号と豊鉄バス田口新城線八束穂 - 鳳来寺間の乗車券がセットされる企画きっぷ『名古屋藤が丘鳳来寺往復きっぷ』が名古屋側で販売されている[8]

脚注

[編集]

外部リンク

[編集]