山村裕也
2024年07月10日京セラドーム大阪 | |
基本情報 | |
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国籍 | 日本 |
出身地 | 大阪府 |
生年月日 | 1987年6月24日(37歳) |
身長 体重 |
184 cm 80 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 捕手 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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山村 裕也(やまむら ひろや、1987年6月24日 - )は、日本のプロ野球審判員。審判員袖番号は18(2016年までは56)[1]。父は元プロ野球選手、元プロ野球審判員の山村達也[2]。元プロ野球選手であり、現役時代のポジションは捕手。
経歴
[編集]八木学園高等学校時代は高校通算34本塁打、強肩強打の捕手として活躍[3]。高校卒業後は大阪商業大学に進む[4]。大阪商業大学硬式野球部時代は関西六大学リーグで4回ベストナインに選出され[4]、NPBドラフト指名候補と目されるも、指名はかなわなかった[5]。
2010年2月には、フィラデルフィア・フィリーズとマイナー契約を結ぶと発表されたが[4]頓挫し、同年四国・九州アイランドリーグ(2011年より四国アイランドリーグplus)の徳島インディゴソックスに入団[5][6]。入団2年目には前期の一時期、故障により練習生降格も経験したが[7]、チーム初のリーグ優勝に貢献し、リーグチャンピオンシップ(香川オリーブガイナーズと対戦)ではMVPに選ばれた[6]。リーグのベストナインには2年連続で選ばれている。当時は再度NPBドラフト指名候補にも挙げられた[5]。しかし、石川ミリオンスターズと対戦したグランドチャンピオンシップの第1戦で守備中のスライディングにより、左膝の半月板を損傷[6]。シリーズ終了後、手術が必要という診断を受けたことから現役続行を断念し、審判員に転身した[6]。
2012年2月6日にNPBと審判契約を結び、NPB初の「親子二代の審判員」となった[2]。審判1年目のインタビューでは、捕手出身なので球審は落ち着くが塁審は慣れないと述べていた[6]。
6年目となる2017年4月29日のオリックス・バファローズ対福岡ソフトバンクホークス戦(大阪ドーム)に三塁塁審として一軍公式戦初出場を果たした[1]。2018年より球審もおこなう[8]。
2018年5月1日のオリックス・バファローズ対埼玉西武ライオンズ戦(大阪ドーム)における走者と捕手の接触プレーへの対応を評価され、シーズン終了後にファインジャッジ賞を受賞している(受賞者4人の中で最年少)[8]。
2024年にはオールスター初出場を果たし、第1戦(7月23日、エスコンフィールドHOKKAIDO)で球審を務めた[9]。
注目を集めた判定
[編集]2018年5月1日 オリックス対埼玉西武 4回戦(京セラD) 球審
6回裏、一死一塁、打者・若月選手(オリックス)が捕手と接触、瞬時に規則を適用しアウトを宣告。その後の走者の位置、場内放送による説明も全て1人でこなした。シーズン終了後にファインジャッジ賞を受賞している[8]。
2021年9月3日 中日対横浜DeNA(バンテリン) 二塁塁審
7回裏、一死走者二塁、遊撃手の前に上がった打球を処理しようとしたところ、二塁走者が、遊撃手の守備の妨げとなった。二塁塁審の山村は即座に守備妨害を宣告し、二塁走者をアウトとした。攻撃側監督への説明も場内放送も的確に行った。シーズン終了後にファインジャッジ賞を受賞している。
詳細情報
[編集]独立リーグでの打撃成績
[編集]出典はリーグウェブサイトの各年度個人成績[10]。
年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
死 球 |
三 振 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
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2010 | 徳島 | 71 | 262 | 231 | 26 | 59 | 10 | 6 | 2 | 46 | 11 | 2 | 6 | 19 | 4 | 38 | .255 | .315 | .377 |
2011 | 44 | 162 | 141 | 27 | 45 | 11 | 2 | 2 | 23 | 6 | 3 | 0 | 14 | 4 | 29 | .319 | .396 | .468 | |
通算:2年 | 115 | 424 | 372 | 53 | 104 | 21 | 8 | 4 | 69 | 17 | 5 | 6 | 33 | 8 | 67 | .280 | .346 | .411 |
背番号
[編集]- 29(2010年 - 2011年)
審判出場記録
[編集](記録は2023年シーズン終了時)
表彰
[編集]- ウエスタン・リーグ優秀審判員:1回(2016年)
- ファインジャッジ賞:2回(2018年・2021年)
(記録は2021年シーズン終了時)
脚注
[編集]- ^ a b 「山村裕也」『NPB.jp 日本野球機構』。2021年5月4日閲覧。
- ^ a b 「親子で初の審判員!山村裕也氏が審判員に」『スポーツニッポン』2012年2月6日。2019年4月30日閲覧。
- ^ 「山村 裕也 選手 八木学園」『高校野球ドットコム』。2024年3月17日閲覧。
- ^ a b c 「大商大の山村捕手がフィリーズと契約」『日刊スポーツ』2010年2月8日。2024年3月17日閲覧。
- ^ a b c 「独立リーグドラフト特集」『独立リーグドットコム』2011年10月26日。2019年4月30日閲覧。
- ^ a b c d e 「山村裕也(元徳島、NPB審判員)「1軍でアイランドリーグ対決をジャッジしたい」」『Sports Communications』2012年9月7日。2021年5月4日閲覧。
- ^ 「支配下選手の契約及び解除のお知らせ」『四国アイランドリーグplus』2011年6月1日。2011年7月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月4日閲覧。
- ^ a b c 「ファインジャッジ賞 受賞について」『NPB.jp 日本野球機構』2018年12月14日。2021年5月4日閲覧。
- ^ 試合速報(マイナビオールスターゲーム2024第1戦) - 日本野球機構オフィシャルサイト(2024年7月27日閲覧)
- ^ 「記録」『四国アイランドリーグplus』。2021年5月4日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- NPB審判員 山村裕也 - NPB.jp 日本野球機構