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岩生成一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

岩生 成一(いわお せいいち、1900年6月2日 [1]- 1988年3月21日[1])は、日本の歴史学者。東京大学名誉教授東京大学文学部教授、日本大学文理学部教授、法政大学文学部教授を歴任。日本学士院会員。

来歴

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東京生まれ[1]。1925年東京帝国大学文学部国史学科卒業[1]。同史料編纂掛に入り、のち台北帝国大学教授となり南洋史を担当。1941年『南洋日本町の研究』で帝国学士院賞受賞。戦後1948年東京大学文学部教授となり、1961年定年退官[1]日本大学文理学部教授、法政大学文学部教授[1]。日本近世対外交渉史が専門で、日蘭交渉史研究会を主宰し、日蘭学会理事長を務めた。

1951年、「南洋日本町の研究」により東京大学から文学博士の学位を授与される[2]。1965年日本学士院会員。1968年朝日文化賞受賞。

1970年11月3日叙勲二等瑞宝章。1972年にオランダ政府からオランエ・ナッサウ勲章コマンダー章を授与され、1978年にはイギリス学士院客員とされる[1]。1987年東京大学名誉教授[1]。1988年3月21日叙正四位

著書

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  • 藤沢友吉『近世日葡通交小史』1927年。 
  • 『南洋日本町の研究』南亜文化研究所、1940年。 
  • 朱印船貿易史の研究』弘文堂、1958年。 
  • 『朱印船と日本町』至文堂〈日本歴史新書〉、1962年。 
  • 『日本の歴史 第14 鎖国』中央公論社、1966年。 のち中公文庫
  • 『江戸時代日蘭文化交流資料集 1 明治以前洋馬の輸入と増殖』日蘭学会、1980年。 
  • 『続・南洋日本町の研究』岩波書店、1987年。 

編纂・訳

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  • 『慶元イギリス書翰 異国叢書』駿南社、1929年。 
  • 『教師のための体系日本史』弘文堂、1957年。 
  • 『外国人の見た日本 第1 南蛮渡来以後』筑摩書房、1962年。 
  • 『近世の洋学と海外交渉』巌南堂書店、1979年。 

回想

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脚注

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  1. ^ a b c d e f g h 小葉田淳 1993
  2. ^ 書誌事項(CiNii Dissertations)”. 国立情報学研究所. 2017年5月7日閲覧。

参考文献

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  • 法政大学史学会(編)「岩生成一先生略年譜・論著目録」『法政史学』第26号、1974年、107-113頁、NAID 120005606587 
  • 小葉田淳「故岩生成一会員追悼の辞」『史林談叢:史学研究60年の回想』臨川書店、1993年、180-184頁。