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布川駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
布川駅
ぬのかわ
Nunokawa
開拓仮乗降場 (2.0 km)
(4.5 km) 北見相生
所在地 北海道網走郡津別町字布川
北緯43度35分2.1秒 東経143度58分30.7秒 / 北緯43.583917度 東経143.975194度 / 43.583917; 143.975194座標: 北緯43度35分2.1秒 東経143度58分30.7秒 / 北緯43.583917度 東経143.975194度 / 43.583917; 143.975194
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 相生線
キロ程 32.3 km
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1947年昭和22年)9月20日[1]
廃止年月日 1985年昭和60年)4月1日[1]
備考 相生線廃線に伴い廃駅
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1977年の布川駅と周囲約500m範囲。下が北見相生方面。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

布川駅(ぬのかわえき)は、北海道網走支庁網走郡津別町にあった日本国有鉄道(国鉄)相生線廃駅)である。事務管理コードは▲122606[2]

歴史

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本岐駅 - 北見相生駅間が12 kmと長距離であるため、布川地区の住民の陳情により開設された[3]。一部の普通列車は通過した(1985年(昭和60年)3月14日改定の時刻で上下共に1本[4])。

駅名の由来

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地名より。もともと当地は「三基線」「相生」「下相生」「元相生」と呼ばれていたが、1937年(昭和12年)の字名改正で坂東正隆という人物が「布川」と命名した[8]

命名の理由としては、付近を流れる現在のドードロマップ川(「ドロドロマップ[9]」「トートロマップ[6]」とも)の「プ」から「布(ぷ→ぬの)」、網走川上流を表す「川」からとされている[8][6]。また「『布』は純白で凹凸のないものであるから、争いのない平和な部落を念願して」の命名とも言われている[8][6]

なお「ドードロマップ」はアイヌ語の「トゥウトゥㇽオマㇷ゚(tu-utur-oma-p)」(山の走り根・の間・にある〔に入る〕・もの〔川〕)に由来する名称である[9]

駅跡

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牧草地となっている。

駅構造

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廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する地上駅であった。ホームは線路の西側(北見相生方面に向かって右手側)に存在した[10]無人駅となっていた。

利用状況

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利用状況の推移については以下の通り。年間の値のみ判明している年度の1日平均は日数割で算出した参考値を括弧書きで示す。出典が「乗降人員」となっているものについては1/2とした値を括弧書きで乗車人員の欄に示し、備考欄で元の値を示す。

年度 乗車人員 出典 備考
年間 1日平均
1978年(昭和53年) 27 [11]

駅周辺

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隣の駅

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日本国有鉄道
相生線
本岐駅 - <大昭仮乗降場> - <開拓仮乗降場> - 布川駅 - 北見相生駅

脚注

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  1. ^ a b c d 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、923頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、246頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362023年4月2日閲覧 
  3. ^ a b c 津別町史』津別町、1954年、609頁。doi:10.11501/3017371https://doi.org/10.11501/30173712022年6月12日閲覧 
  4. ^ 書籍『廃線終着駅を訊ねる 国鉄・JR編』(著:三宅俊彦JTBパブリッシング2010年4月発行)47ページより。
  5. ^ 津別町史』津別町、1971年、844頁。doi:10.11501/9490640https://doi.org/10.11501/94906402022年6月12日閲覧 
  6. ^ a b c d 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、218頁。ASIN B000J9RBUY 
  7. ^ 津別町史』津別町、1971年、839頁。doi:10.11501/9490640https://doi.org/10.11501/94906402022年6月12日閲覧 
  8. ^ a b c 津別町史』津別町、1971年、839頁。doi:10.11501/9490640https://doi.org/10.11501/94906402022年6月12日閲覧 
  9. ^ a b 山田秀三 (2018-11-30). 北海道の地名. アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻 (2 ed.). 浦安市: 草風館. p. 213. ISBN 978-4-88323-114-0 
  10. ^ 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)159ページより。
  11. ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、903頁。doi:10.11501/12065814https://dl.ndl.go.jp/pid/12065814 

関連項目

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