布川駅
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布川駅 | |
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ぬのかわ Nunokawa | |
◄開拓仮乗降場 (2.0 km) (4.5 km) 北見相生► | |
所在地 | 北海道網走郡津別町字布川 |
所属事業者 | 日本国有鉄道(国鉄) |
所属路線 | 相生線 |
キロ程 | 32.3 km |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
開業年月日 | 1947年(昭和22年)9月20日[1] |
廃止年月日 | 1985年(昭和60年)4月1日[1] |
備考 | 相生線廃線に伴い廃駅 |
布川駅(ぬのかわえき)は、北海道(網走支庁)網走郡津別町にあった日本国有鉄道(国鉄)相生線の駅(廃駅)である。事務管理コードは▲122606[2]。
歴史
[編集]本岐駅 - 北見相生駅間が12 kmと長距離であるため、布川地区の住民の陳情により開設された[3]。一部の普通列車は通過した(1985年(昭和60年)3月14日改定の時刻で上下共に1本[4])。
- 1947年(昭和22年)2月11日:運輸省相生線の布川仮乗降場(局設定)として開業[3]。
- 1949年(昭和24年)6月1日:公共企業体である日本国有鉄道に移管。
- 1954年(昭和29年):遅くともこのころには駅前に住む農業、河本槇次に乗車券取扱事務を委託[3]。
- 1956年(昭和31年)9月20日:駅に昇格。布川駅となる[5][6]。旅客のみ取扱い[1]。
- 1963年(昭和38年):河本が死去し、簡易委託を終了[7]。
- 1985年(昭和60年)4月1日:相生線の廃線に伴い廃止となる[1]。
駅名の由来
[編集]地名より。もともと当地は「三基線」「相生」「下相生」「元相生」と呼ばれていたが、1937年(昭和12年)の字名改正で坂東正隆という人物が「布川」と命名した[8]。
命名の理由としては、付近を流れる現在のドードロマップ川(「ドロドロマップ[9]」「トートロマップ[6]」とも)の「プ」から「布(ぷ→ぬの)」、網走川上流を表す「川」からとされている[8][6]。また「『布』は純白で凹凸のないものであるから、争いのない平和な部落を念願して」の命名とも言われている[8][6]。
なお「ドードロマップ」はアイヌ語の「トゥウトゥㇽオマㇷ゚(tu-utur-oma-p)」(山の走り根・の間・にある〔に入る〕・もの〔川〕)に由来する名称である[9]。
駅跡
[編集]牧草地となっている。
駅構造
[編集]廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する地上駅であった。ホームは線路の西側(北見相生方面に向かって右手側)に存在した[10]。無人駅となっていた。
利用状況
[編集]利用状況の推移については以下の通り。年間の値のみ判明している年度の1日平均は日数割で算出した参考値を括弧書きで示す。出典が「乗降人員」となっているものについては1/2とした値を括弧書きで乗車人員の欄に示し、備考欄で元の値を示す。
年度 | 乗車人員 | 出典 | 備考 | |
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年間 | 1日平均 | |||
1978年(昭和53年) | 27 | [11] |
駅周辺
[編集]- 国道240号
- 津別まちバス(旧・津別町営バス)「布川」停留所
隣の駅
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、923頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、246頁。doi:10.11501/1873236 。2023年4月2日閲覧。
- ^ a b c 『津別町史』津別町、1954年、609頁。doi:10.11501/3017371 。2022年6月12日閲覧。
- ^ 書籍『廃線終着駅を訊ねる 国鉄・JR編』(著:三宅俊彦、JTBパブリッシング、2010年4月発行)47ページより。
- ^ 『津別町史』津別町、1971年、844頁。doi:10.11501/9490640 。2022年6月12日閲覧。
- ^ a b c d 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、218頁。ASIN B000J9RBUY。
- ^ 『津別町史』津別町、1971年、839頁。doi:10.11501/9490640 。2022年6月12日閲覧。
- ^ a b c 『津別町史』津別町、1971年、839頁。doi:10.11501/9490640 。2022年6月12日閲覧。
- ^ a b 山田秀三 (2018-11-30). 北海道の地名. アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻 (2 ed.). 浦安市: 草風館. p. 213. ISBN 978-4-88323-114-0
- ^ 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館、1983年7月発行)159ページより。
- ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、903頁。doi:10.11501/12065814 。