WIRE (人工衛星)
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(広域赤外線観測衛星から転送)
基本情報 | |
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NSSDC ID | 1999-011A |
所属 | アメリカ航空宇宙局 |
打上げ日時 | 1999年03月05日 02:56:00 UTC |
打上げ場所 | ヴァンデンバーグ空軍基地 |
打上げ機 | ロッキード L-1011 トライスター / ペガサスXL |
質量 | 250.0 kg |
公式サイト | www.ipac.caltech.edu/wire/ |
WIRE (英語: Wide Field Infrared Explorer) は1999年3月5日にペガサスで高度409kmから426kmの極軌道に打ち上げられた人工衛星である。WIREは4ヶ月間かけて全空の赤外線観測を行い、特にスターバースト銀河や原始銀河を観測することを目的として設計された。研究の拠点はカリフォルニア州パサデナの赤外線処理分析センターに置く。運営、結合、試験はメリーランド州のゴダード宇宙飛行センターで行われる。望遠鏡と冷却装置はユタ州の航空宇宙工学研究所で製造された。
宇宙船の開口部のカバーが開くタイミングが早すぎて打上げ直後に脱落してしまい、固体冷却水素が喪失してしまった。これにより当初予定していた観測は不可能となった。しかし搭載された恒星追跡装置は機能し、長期に渡って明るい恒星の光度を正確に測定し、星震学の発展に寄与した。
WIREの当初の目的は、2009年12月14日に打ち上げられ2010年1月14日から稼働した後継の広域赤外線探査衛星 (WISE) によって達成された。
WIREは2011年5月10日に大気圏に突入し消滅した[1]。
出典
[編集]- ^ “WIRE: The Wide Field Infrared Explorer”. Infrared Processing and Analysis Center. 2012年12月27日閲覧。
- Dave Shupe, Russ Laher, Joe Mabry, Tom Barlow (28 April 2006). “Wide Field Infrared Explorer (WIRE)”. JPL IPAC/NASA. 2008年11月22日閲覧。
- Darrell R. Branscome, et al. (8 June 1999) (PDF). WIRE Mishap Investigation Board Report. NASA 2008年12月8日閲覧。.
- “UCB Astronomer Salvages Disabled NASA Satellite for Stellar Research”. UCO Press Releases (7 July 1999). 2011年1月21日閲覧。