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広島電鉄3800形電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
広島電鉄3800形電車
「ぐりーんらいなー」
広島駅停車中の3809号。
基本情報
製造所 アルナ工機[1]
主要諸元
編成 3車体4台車連接固定編成
軌間 1,435 mm
最高運転速度 60[1] km/h
起動加速度 3.8[1] km/h/s
減速度(常用) 4.2[1] km/h/s
減速度(非常) 5.1[1] km/h/s
編成定員 140(着席70)人[1]
編成重量 38.1 t
全長 26,860[1] mm
全幅 2,450[1] mm
全高 3,820[1] mm
主電動機 東洋電機製造製TDK6300-A[1]
編成出力 60 kW×4[1]
制御方式 GTOサイリスタ素子VVVFインバータ制御[1]
制御装置 東洋電機製造RG616-A-M
備考 全金属製[1]
テンプレートを表示
3802号。前照灯・尾灯が丸形。空調制御装置はC車1台のみの設置。
3805号。前照灯・尾灯が角形。
3808号。荒手車庫(許可を得て撮影)2004年6月撮影

広島電鉄3800形電車(ひろしまでんてつ3800かたでんしゃ)とは、1987年に登場した広島電鉄路面電車である[1]。愛称は「ぐりーんらいなー[1](3950形まではこの愛称が付く)。

概要

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広電では3700形に次ぐ連接車で、同社初のVVVFインバータ制御車でもある[1]。製造はアルナ工機[1]。路面電車である市内線と鉄道線である宮島線を直通運用可能な車両で、床面高を780 mmと従来より低くしている[1]。9編成が製造された。

3801-3803
1987年に製造されたグループ。ヘットライトが丸形である。なお3801は3800形で唯一幕の位置が異なる。また3802・3803は空調制御装置がC車搭載1台に変更されている(他の3800形はA,B車2台搭載)。
3804・3805
1988年に製造されたグループ。角形のコンビネーションライトが採用された。また、広電が昭和に導入した最後の車両となった。
3806-3809
1989年に製造されたグループ。仕様は3804・3805とほとんど変わらないが、運転台後ろの広告スペース部分の配置が異なり、手すりが設置されている。

その後の量産は3900形に移行した。

運用

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本来の宮島線直通以外にも、市内線内運用でも使用される

各車状況

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特記がある場合を除き、2024年5月現在の状態を示す

車号 竣工 所属車庫 塗装 ICカード全扉乗降サービス対応日 備考
3801 1987年3月 荒手車庫 標準色 2022年4月29日
  • 行先表示器がLED式に変更
  • ワンマン使用車
3802 1987年11月 千田車庫 エイブル・CHINTAI(フルラッピング) 2022年4月8日
  • 機器更新
  • 行先表示器がLED式に変更
  • ワンマン使用車
3803 1987年11月 千田車庫 標準色 2022年5月31日
  • 機器更新
  • 行先表示器がLED式に変更
  • ワンマン使用車
3804 1988年11月 千田車庫 標準色 2022年4月21日 ワンマン使用車
3805 1988年11月 荒手車庫 標準色 2022年5月19日 ワンマン使用車
3806 1989年4月 千田車庫 標準色 2022年4月23日 ワンマン使用車
3807 1989年4月 千田車庫 リースキン(部分ラッピング) 2022年4月16日 ワンマン使用車
3808 1989年12月 荒手車庫
  • たびまちゲート広島
  • 帯広告
2022年5月13日 ワンマン使用車
3809 1989年2月 千田車庫 標準色 2022年5月12日 ワンマン使用車

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 鉄道ジャーナル』第21巻第10号、鉄道ジャーナル社、1987年8月、117頁。 

参考文献

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  • 長船友則『広電が走る街今昔 LRTに脱皮する電車と街並み定点対比』JTBパブリッシング、2005年6月。ISBN 4533059864 
  • 寺田裕一『ローカル私鉄車両20年』 路面電車・中私鉄編、JTB〈JTBキャンブックス〉、2003年4月。ISBN 4-533-04718-1