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扇谷健司

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
扇谷 健司
個人情報
誕生日 (1971-01-03) 1971年1月3日(53歳)
出身地 日本の旗 日本神奈川県
他職業 日本サッカー協会
国内
リーグ 役割
2004 - 2017 Jリーグ 主審
2020 - 2021 Jリーグ VAR専任
国際
リーグ 役割
2007 - 2010 FIFA登録 主審

扇谷 健司(おおぎや けんじ、1971年1月3日 - )は、神奈川県茅ヶ崎市出身の元サッカー審判員。2023年現在は日本サッカー協会 (JFA) 理事・審判委員会委員長[1]

来歴

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藤沢西高校青山学院大学で選手として所属した後、1998年に1級審判員登録した。2004年からはJリーグ2005年からはJ1リーグの主審として活動している。長らく湘南ベルマーレシミズオクトの社員を務めながら審判活動を行っていたが、2007年からはスペシャルレフェリー(SR、現プロフェッショナルレフェリー:PR)として登録された。2010年8月8日のJ1第17節・ヴィッセル神戸-浦和レッズ戦で通算18人目のJ1主審100試合を達成した[2]

2007年から2010年まで国際審判員としても活動した。

2017シーズンをもって引退[3]鈴木隆行の引退試合で後半から追加副審を務めて引退した。

引退後はJFA審判委員会トップレフェリーグループマネジャーとして後身の指導に当たる傍ら、2020年シーズンからJ1のリーグ戦でビデオ・アシスタント・レフェリー (VAR) が導入されるのにあたり、VARの運用についてメディア向けの対応を行い[4]、自身もVAR専任の審判員として登録されていた[5]

2022年のJFA評議委員会でJFA審判委員会委員長に選任された[6]

判定への評価等

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主審をつとめたJ1第14節大分トリニータ鹿島アントラーズ戦(2007年6月9日・大分スポーツ公園総合競技場)において、得失点に絡む4つのプレーでファウルを取らなかったとして、試合後、鹿島がJリーグに意見書を提出する事態に。結果、同リーグは「4つすべてが誤審で、鹿島に3度のPKがあった」と認定した[7][8]

2023年6月2日 、J1第13節鹿島アントラーズ-名古屋グランパス戦(同年5月14日・国立競技場・主審:木村博之)における鹿島FW・鈴木優磨の、得点後に同主審をにらみ付ける等の一連の態度に対し、日本サッカー協会審判委員会・レフェリーブリーフィングで話し合いが持たれ、審判委員長として「非常に大きな問題。誰がどうこうは別として、ああいうことがピッチ上で行われてはいけない。リーグをより良くしていく中で、あってはならない。あれを相手選手やサポーターにやったら大乱闘になる。レフェリーがしっかり対応しないといけない。」とコメントを発表した[9][10][11][12]。同3日、鹿島は「公式戦直前のタイミングでレフェリーブリーフィングでコメントが発出されたこと、同ブリーフィングにおける各種コメントにおいて審判員が特定される表現や発言が避けられている中で、当該選手の行為については選手名が特定されていることをクラブとして問題視し、同様の事象発生を防ぐため[9]」同委員会に抗議文を提出した事を発表した[9][10][13]

主審記録

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年度 カテゴリ 試合 得点 平均
得点
警告 退場 平均
警告数
平均
退場数
退
勝利/
引分
勝率/
引分率
(%)
一発
退場
警告
2回
2006 J1・J2
ナビスコ
24 H 38 1.58 60 1 1 2.50 0.083 0 H 15 62.5
A 16 0.67 66 1 5 2.75 0.250 1 A 4 16.7
54 2.25 126 2 6 5.25 0.333 1 5 20.8
2007 J1・J2
ナビスコ
ゼロックス
33 H 49 1.48 76 2 3 2.30 0.152 0 H 9 27.3
A 44 1.33 96 3 3 2.91 0.182 0 A 15 45.5
93 2.82 172 5 6 5.21 0.333 0 9 27.3
2008 J1・J2・入替
ナビスコ
28 H 33 1.18 52 0 2 1.86 0.071 0 H 11 39.3
A 31 1.11 67 0 0 2.39 0.000 0 A 10 35.7
64 2.29 119 0 2 4.25 0.071 0 7 25.0

脚注

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  1. ^ J1開幕戦・広島のノーゴール判定は誤審…JFA審判委が緊急会見「ゴールインとすべき事象だった」”. ゲキサカ (2023年2月22日). 2023年2月23日閲覧。
  2. ^ Jリーグ担当審判員 扇谷 健司 氏 J1主審担当 通算100試合達成』(プレスリリース)Jリーグ、2010年8月8日https://www.jleague.jp/release/article-00003602/2018年3月30日閲覧 
  3. ^ 大島祥平 (2018年1月23日). “1級審判5人引退 W杯経験の名木副審も”. 毎日新聞. https://mainichi.jp/articles/20180124/k00/00m/050/057000c 2018年3月30日閲覧。 
  4. ^ 【審判員インタビュー|第1回】扇谷健司Jリーグ審判デベロップメントシニアマネジャーに訊くVARの成果と課題「余計な行為も見なくなった」”. サッカーダイジェストWeb (2021年10月31日). 2022年1月30日閲覧。
  5. ^ 2020Jリーグ担当審判員決定』(プレスリリース)日本プロサッカーリーグ、2020年1月30日https://www.jleague.jp/release/post-62861/2020年1月31日閲覧 
  6. ^ 役員等予定者リスト(公益財団法人 日本サッカー協会 2022年度 定時評議員会 資料)”. 2023年2月23日閲覧。
  7. ^ “不可解な判定で警告、鹿島が適正な主審選出訴える…J1第33節”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2007年11月25日). オリジナルの2007年11月27日時点におけるアーカイブ。. https://megalodon.jp/2007-1127-0047-48/hochi.yomiuri.co.jp/soccer/jleague/news/20071125-OHT1T00071.htm 2007年12月10日閲覧。 
  8. ^ “鹿島幹部、船山退場についての意見書提出を示唆”. SANSPO.COM (産経デジタル). (2007年11月25日). オリジナルの2007年11月27日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20071127103318/http://www.sanspo.com/soccer/top/st200711/st2007112510.html 2007年12月10日閲覧。 
  9. ^ a b c JFA審判委員会への抗議文提出について”. 鹿島アントラーズ (2023年6月3日). 2023年6月5日閲覧。
  10. ^ a b 鹿島が審判委員会に抗議文送付 鈴木優磨への発言について「特定されることを問題視」”. スポーツ報知 (2023年6月3日). 2023年6月5日閲覧。
  11. ^ アントラーズ、審判委員会に抗議文…「コメントで選手が特定されている」”. 読売新聞オンライン (2023年6月3日). 2023年6月3日閲覧。
  12. ^ 鹿島FW鈴木優磨の主審にらむ行為に「あってはならない」「リスペクトに欠ける」 審判委員会が苦言(スポーツ報知)”. Yahoo!ニュース. 2023年6月3日閲覧。
  13. ^ J1鹿島がJFA審判委員会に抗議文提出 主審威嚇の鈴木優磨 名指しでのコメント発出に「批判が集まる状況」”. デイリースポーツ online (2023年6月3日). 2023年6月5日閲覧。