コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

国立競技場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
国立競技場
Japan National Stadium
施設情報
所在地 日本の旗 日本東京都新宿区霞ヶ丘町10番1号[1]
位置 地図
起工 着工 2016年平成28年)12月11日[2]
竣工 2019年令和元年)11月30日[3]
開場 2019年(令和元年)12月21日[4]
所有者 独立行政法人日本スポーツ振興センター[注 1]
運用者 独立行政法人日本スポーツ振興センター
グラウンド 天然芝 (107 x 71 m)[5]
ピッチサイズ トラック:400 m x 9 レーン(全天候型、合成ゴム)[6]
照明 スタンド内照明器具:約 1,500 台(競技用照明器具 約1,300台、観客用照明器具 約200台ほか)[6]
大型映像装置 南側:縦 9 m x 横 32 m
北側:縦 9 m x 横 36 m
解像度:フルハイビジョン画質[6]
建設費 1,569億円
設計者 大成建設梓設計隈研吾建築都市設計事務所共同企業体[1]
旧称
(新国立競技場[注 2]
使用チーム、大会
東京オリンピック2021年
東京パラリンピック(2021年)
天皇杯 JFA 全日本サッカー選手権大会
一部のJリーグ公式戦
全国高等学校サッカー選手権大会
全国大学ラグビーフットボール選手権大会
ジャパンラグビーリーグワン
ラグビー日本代表
ゴールデングランプリ陸上
収容人員
観客席:約 68,000 席
(うち車いす席:約 500 席)[6]
アクセス
#アクセス
国立競技場
国立競技場を上空より見る
情報
用途 観覧場[1]
構造形式 主体構造:S造(一部SRC造RC造・木造+S造)[1]
杭・基礎:直接基礎(一部地盤改良有)[1]
敷地面積 109,767.83 m² [1]
建築面積 69,611.33 m² [1]
延床面積 192,049.94 m² [1]
状態 完成
階数 地下2階、地上5階、塔屋1階[1]
高さ 最高高:47,350 mm地盤面TP+25,900 mmより)[1]
軒高:41,460 mm[1]
エレベーター数 32台
(30人乗り:28台、17人乗り:4台)[1]
駐車台数 305台[1]
テンプレートを表示

国立競技場(こくりつきょうぎじょう、: Japan National Stadium[4])は、 東京都新宿区霞ヶ丘町10番1号に所在する陸上競技場球技場独立行政法人日本スポーツ振興センターが管理・運営を行っている。

2020年東京オリンピック・パラリンピックにおいてはオリンピックスタジアム: Olympic Stadium)の名称で、メイン会場として使用された[注 3][8][9][10]

概要

[編集]

1958年昭和33年)に開場した国立霞ヶ丘競技場陸上競技場(旧・国立競技場)の老朽化対応と、東京オリンピック・パラリンピックの主会場とすることを念頭に、旧・国立競技場の全面改築により建てられた施設で、新国立競技場の仮称にて2012年より建設事業に着手。2016年12月に着工し、2019年7月3日に開場後の正式名称が『国立競技場』となることが日本スポーツ振興センターより発表され[11]、2019年11月に竣工。2019年12月21日に施設の開場式(オープニングイベント)が開催された[11]。スポーツイベントとしてのこけら落としは2020年1月1日の天皇杯 JFA 第99回全日本サッカー選手権大会決勝・ヴィッセル神戸vs鹿島アントラーズで、神戸が鹿島を破り初優勝を果たした[12]

正式な所在地は新宿区霞ヶ丘町だが、競技場の敷地の一部は渋谷区にまたがっている[13]明治神宮外苑に隣接するが、神宮外苑の施設には含まれていない。

開場時点では陸上競技場球技場として建設されており、東京オリンピックでは開会式・閉会式の他、陸上競技(トラック&フィールド)の会場として、東京パラリンピックでは開会式・閉会式の他、陸上競技(トラック&フィールド、及びマラソンのゴール)の会場として使用された。オリンピック・パラリンピック以降の利用方法については大会終了後まで未定とされた[14][15]

かつて国立霞ヶ丘競技場陸上競技場(旧国立競技場)の施設内に存在した秩父宮記念スポーツ博物館は、新デザインの募集では「ホスピタリティ機能」の中に含まれ設置が想定されているものの、開場時点では設置されていない。

2022年には日本建設業連合会主催の第63回BCS賞を受賞した[16]

施設概要

[編集]

立地

[編集]

明治神宮外苑の一角にあり、西には東京体育館、北東には重要文化財聖徳記念絵画館、南には明治神宮野球場秩父宮ラグビー場などがある。新宿御苑にも近い。敷地はおよそ南北方向に縦長。土地に高低差があり、低い西側を一部人工地盤で嵩上げしている[17]

西を都道418号(外苑西通り)、北を都道414号、東を区道43-670号、南を区道43-690号の4道路に囲まれている[18][19][20]

8方向に入場ゲートがあるが、主な入口は西側(メインスタンド側)の「中央門」、南側の「外苑門」、東側(バックスタンド側)の「青山門」、北側の「千駄ヶ谷門」の4つ。

外観

[編集]

隈研吾によるデザインは、周辺(明治神宮外苑)との調和を目指した『杜のスタジアム』のコンセプトを掲げ「自然に開かれた日本らしいスタジアム」を提案。屋根や軒庇などを鉄骨木材のハイブリッド構造とし、最大高さを47.4mと比較的低く設定することで、水平ラインを強調した構造となっている[21]。使用する木材は47都道府県から集められた杉材およびカラマツ約2,000立方メートル分を使用、塗装により本来の木材よりやや白みがかったものとなっている。屋根の下には法隆寺五重塔からヒントを得たといわれる三層の庇が水平さをより強調している。

スタンド・屋根

[編集]

約350m×約260mの地上5階・地下2階のスタンドがフィールドを囲む。スタンドは3層式で、1階が最下層の上端、2階が中間層の中段、3階が中間層の上端、4階が最上層の中段となっている。約6万席の観客席は全てカップホルダー付きの個別席で、木漏れ日をイメージした5色の『アースカラー』をモザイク状に配置している[22](上層に淡色を多く、下層に濃色を多く配色[23])。この配色は遠方から見た際に空席を目立たせない効果もある[24]

スタンドの傾斜は1層が20°、2層が29°、3層が34°となっており、同様にトラックを有する大規模スタジアムの横浜国際総合競技場(日産スタジアム)より勾配が立てられており、陸上競技場兼球技場としては見やすさに配慮されている[25]

通路間の座席が20席以上あるにもかかわらず、通路や階段の幅が狭く動線に問題があるのではないかとの声もある[26]。また、南側サイドスタンド(サッカー開催時における「ゴール裏」)の中央にマラソンゲートが設けられており1階席が左右にほぼ分断されることから、サッカー開催時などでは応援の一体感を欠くのではないかとの声もある[26]

屋根は鉄骨と木材のハイブリッド構造で、全周にわたって屋根をスタンド背面で支える片持ち梁とすることで、スタンドから視界を遮る柱が一切ない。スタンドの断面はほぼ全てが同じ断面となっており、同じ部材を多用することでコスト縮減につなげている。

フィールド

[編集]

フィールドは地下2階部分に当たり、トラックと天然芝ピッチが配置される。

全天候型トラックは東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会との間でソールサプライヤー(競技備品提供)契約を締結したイタリアモンド社イタリア語版のもの[27] で、「高速トラック」として知られる反発力の高い合成ゴム材が用いられている。カラーは近年流行の青色系ではなく、全体の暖色系に合わせた赤茶色が採用された[28]

天然芝は、芝生メーカー・チュウブ鳥取県で生育したものが採用された[29]

その他

[編集]

大型映像装置は場内のデジタルサイネージ600枚、照明設備(LED投光器約1,300台、屋根先端に設置)、音響設備及び諸室の空調設備と合わせてパナソニックが一括して納入しており[30]、9m×32mのものが南北に取り付けられている。

また、2層目スタンドの先端には日本電気 (NEC) 製の、国内最大級となる全長640m(縦1m)の360°全周形リボンボードが設置されている[31]

「出陣学徒壮行の地」の碑

[編集]

国立霞ヶ丘競技場陸上競技場の前身(現・国立競技場の前々身)である明治神宮外苑競技場で1943年に行われた出陣学徒壮行会の記念碑である「出陣学徒壮行碑」は、もとは国立霞ヶ丘競技場陸上競技場の敷地内にあったが、国立競技場建設中に一時的に秩父宮ラグビー場敷地内に移設されたのち、国立競技場完成とともに戻ってきて、現在は千駄ヶ谷門の近くにある[32]

ギャラリー

[編集]

歴史と経緯

[編集]

建設の経緯

[編集]

2008年に文部科学省において国立霞ヶ丘競技場陸上競技場(旧・国立競技場)の老朽化対応の検討がスタートし、外観の変化やコスト面の問題などから2011年に改修を断念し建て替えの方針を決定。2012年にはデザインコンペの結果、ザハ・ハディドの案が最優秀賞に決定したものの、総工費が2520億円に膨らむなどの問題から2015年7月に当時の首相・安倍晋三が計画白紙撤回の決断を表明。改めてデザインコンペが行われて現在の設計となった。

東京2020大会のメインスタジアム

[編集]

2020年東京オリンピックパラリンピックメインスタジアムとして、開閉会式、陸上トラック・フィールド種目、パラリンピックマラソンのスタート・フィニッシュの会場となった。

東京2020大会以外のスポーツ

[編集]

サッカー

[編集]

競技場としては2020年1月1日に開催の天皇杯 JFA 第99回全日本サッカー選手権大会決勝・ヴィッセル神戸鹿島アントラーズがこけら落としとなり[33]、観客57,597人を集めた[34]

東京五輪後の利活用としては、天皇杯決勝(第100回(2021年1月)第101回(2021年12月))の他、2022年4月29日にFC東京をホームとするJ1リーグ戦(対ガンバ大阪戦)が開催された。J1リーグ戦でホームゲームを開催するのは、FC東京が初となった[35]。同年7月2日にはJ1リーグ清水エスパルスがクラブ創設30周年の記念マッチとして、横浜F・マリノスとの公式戦を開催した[36]。また、同年10月9日にはJFLクリアソン新宿鈴鹿ポイントゲッターズとの公式戦を開催し、JFL史上最多人数の観客16,218人(1層目スタンド全面、メインスタンド2層目3層目の一部のみの開放)を集め、約2,000万円の収益を出した[37][38]。なおクリアソン新宿は、2024年度のJリーグクラブライセンス制度#J3ライセンスを申請するにあたり、都心23特別区の特殊性を踏まえて、当競技場と味の素フィールド西が丘を本拠地登記して認証されたとしている[39]

また、2022年7月20日にはパリ・サンジェルマンFCのジャパンツアー(プレシーズンマッチ)として川崎フロンターレとの一戦が行われ、64,922人の観衆を集めた[40]。2023年2月11日にはFUJIFILM SUPER CUP 2023が開催された[41]

AFCチャンピオンズリーグ2023/24ではヴァンフォーレ甲府がホームスタジアムとして申請を行ない、アジアサッカー連盟から承認された[42] これは本来のホームスタジアムであるJIT リサイクルインク スタジアム(小瀬陸上競技場)が開催基準に達しておらず、代替地として開催基準に達しており、また東京都内で集客力を高められる場所であることが理由とされている[43]

ラグビー

[編集]

ラグビーでは2020年1月11日に開催された第56回全国大学ラグビーフットボール選手権大会決勝・明治大学早稲田大学が初の開催となった[44]

当初は2019年9月20日から11月2日に開催されたラグビーワールドカップ2019の開会式・開幕戦と決勝戦の会場として予定されていたが、ザハ・ハディド案の白紙撤回とそれに伴う建設の遅れにより竣工が大会に間に合わなくなる恐れが出てきたため断念された[45]。開会式・開幕戦は東京スタジアム(味の素スタジアム)、決勝戦は横浜国際総合競技場にそれぞれ変更となった[46]

東京オリンピック後は全国大学ラグビーフットボール選手権大会決勝に継続的に使用されているほか、2022年5月29日にはジャパンラグビーリーグワン初代王者を決めるプレーオフトーナメント決勝が行われた。7月9日には日本代表強化試合リポビタンDチャレンジカップ2022)の日本vsフランスが行われ、57,011名の観客を集めた[47]。さらに10月29日に行われた強化試合の日本vsニュージーランドでは65,188名の観客を集め、日本で行われるラグビー日本代表の強化試合史上過去最多かつ(新)国立競技場としての最多観客動員を更新した[48]

陸上競技

[編集]

2022年4月30日から第85回東京陸上競技選手権大会兼第77回国民体育大会東京都代表選手選考会、同日に東京ライジングスター陸上2022がオリンピック後最初の開催となった。その後は

などが開催されている。

2025年に開催される予定の世界陸上2025東京大会の開催地に決定した。これは、改修前の1991年に開催された世界陸上1991東京大会以来、34年ぶり2度目の開催となる。

音楽公演

[編集]

東京五輪以前の2020年11月3日が無観客で行ったライブを配信した。収録自体は配信日より前に行われていたが、これが単独の音楽公演としての初開催になった[49]

有観客での初公演は、矢沢永吉2022年8月27・28日にデビュー50周年記念ツアー「MY WAY」の最初の公演として行った[50]。同地での矢沢の公演は新旧国立競技場を通して初となる。

主なコンサート

[編集]
  • アーティスト名の横の☆は新旧国立競技場の両方の公演があるアーティスト。
  • 赤色の年は開催予定であることを表す。
アーティスト 年月日 備考

ARASHI アラフェス 2020
at NATIONAL STADIUM
2020年11月3日 単独コンサートとしては初開催。
無観客・事前収録。
矢沢永吉
EIKICHI YAZAWA 50th ANNIVERSARY TOUR "MY WAY"
2022年8月27日・28日 有観客ライブの初開催。
Ado
Ado SPECIAL LIVE 2024「心臓」
2024年4月27日・28日 女性アーティストの初開催。

東京五輪後の利活用方針

[編集]

東京五輪終了後の利活用方針については、2016年にはスポーツ庁に「大会後の運営管理に関する検討ワーキングチーム」が設置され[51]、「スポーツ団体(陸上競技・サッカー・ラグビー)における利活用」「音楽団体における利活用」「芝の品質確保」「民間事業化」などの論点を整理した上で議論が進められ[52]、陸上競技の競技団体である日本陸上競技連盟(日本陸連)の定める「公認陸上競技場および長距離競走路ならびに競歩路規程」において、オリンピック、世界陸上競技選手権(世界陸上)、国民体育大会[注 4]、及び日本陸上競技選手権大会を開催できる第1種陸上競技場の認定を受けるためには、第3種陸上競技場相当の補助トラックを併設することが義務付けられていた[注 5]ことを踏まえ、2017年11月13日に以下の基本的な考え方をまとめた[53][54]

  • 東京五輪終了後に、国際サッカー連盟 (FIFA) の定めるFIFAワールドカップスタジアム規程並びにワールドラグビーの定める競技規則に対応しうる球技専用スタジアム(8万席規模)に改修すると共に、民間事業者のノウハウと創意工夫を活用した施設改修を行う。
  • サッカーの日本代表戦やJリーグ公式戦、ラグビーの日本代表戦やトップリーグ公式戦の開催を促進する。
  • 試合がない日のイベントやコンサート等での活用を促進する。
  • 2019年年央を目途に民間事業化の事業スキームを構築する。

これらの動きに呼応して、政府が国立競技場を特定のJリーグクラブ(FC東京鹿島アントラーズが候補と言及された)のホームスタジアムとして活用する方針を固めたとするスポーツ紙の報道も見られた[55]

しかし、球技専用スタジアムへの改修費用が高額であることが見込まれること、民間事業化した場合に芝の保護の関係からコンサート等での活用が限定的になるとの声があったことなどから2019年7月の時点で陸上トラックを残す方針への方針転換が報じられ[56][57]、さらに東京五輪の1年延期が決まった後の2020年10月、ワールドアスレティックス(旧称:国際陸上競技連盟)のセバスチャン・コー会長が来日した際に、東京五輪後に世界陸上を国立競技場で開催したい意向の発言を行い、これを受けた当時の萩生田光一文部科学大臣が「将来も陸上のできるようなグラウンドとして残すことは一つの方策」と話して球技専用スタジアムへの改修方針を見直す可能性に言及[58]。加えて、東京五輪に向けた警備上の理由から大会前にスタジアムの図面を公表できないと言った理由もあって民間事業スキーム構築(コンセッション方式の導入が想定された)に向けた動きも滞り、方針が定まらない状況が続いた[59]

陸上競技場としての活用については、前述のとおり補助トラックがなくなることがネックとなっていたが[59] 、2021年12月16日に行われた日本陸連の第72回理事会において「公認陸上競技場および長距離競走路ならびに競歩路規程」に『オリンピック競技大会を開催した陸上競技場は、補助競技場を欠く場合であっても、第1種公認陸上競技場とすることができる』とする規程を加えることが承認され、日本陸連の機関紙「陸連時報」2022年3月号で公表された[60][61]。これを踏まえて日本陸連は2025年世界陸上競技選手権大会(2025年世界陸上)の国立競技場を主会場とした日本開催招致を目指す方針を決定。日本陸連の尾縣貢会長が小池百合子東京都知事を訪問し、応援を要請するとともに[62][63]末松信介文部科学大臣(当時)にも招致意向を表明[64]2022年7月14日(現地時間)にアメリカ・オレゴン州で行われたワールドアスレティックスのカウンシル会議にて、2025年世界陸上の主会場に選定された[65]

上述のような動向を踏まえ、最終的に「大会後の運営管理に関する検討ワーキングチーム」は2022年12月28日に基本的な考え方を改定。民間事業化や東京大会のレガシーに資する観点を理由に、球技専用スタジアムに改修する方針を大きく方向転換し、「陸上トラックを存置の上、球技、陸上競技、その他イベント等で多様に利用されるスタジアムとして運営管理を行う」方向で方針が変更された[66]

コンセッションの導入

[編集]

上述の大会後の運営管理に関する方針決定(方針変更)を踏まえ、施設を管理・運営する日本スポーツ振興センター (JSPO) は民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律(通称「PFI法」、平成11年法律第117号)に基づくコンセッション方式の導入を決定、2023年(令和5年)7月31日に国立競技場の運営を行うコンペティションを行うことを公表した[67]。事業期間を30年と設定し、維持管理費は年間約10億円を上限に国が公費で賄う[68]、「ナショナルスタジアムとして、陸上、サッカー、ラグビー等の国際大会、日本代表戦や全国大会の決勝戦会場等とする」(球技専用スタジアムへの転用提案は不可)、「スポーツへの参画意欲を持つ人々がスポーツを行えるイベントや、コンサート等の文化的行事等の利用に供すること」などの運営方針を満たすこと、などを条件に企業等を募集したところ、3グループから提案があり、有識者委員会(委員長:山内弘隆)における審議の結果、NTTドコモを代表企業とするコンソーシアム「国立競技場 × Social Well-being グループ」(構成企業:NTTドコモ、前田建設工業SMFLみらいパートナーズ(公社)日本プロサッカーリーグ)が優先交渉権を獲得した[69]。提案内容によれば、運営権の対価として528億円を支払う一方で、NTTの次世代通信基盤「Innovative Optical and Wireless Network」(IOWN) などの活用による収益性の向上を目指し、命名権の導入も予定しているという[70]

2024年11月29日に上記のグループによる運営契約が正式に締結され、契約期間は2025年4月から2055年3月末の30年間。これにより、本来の陸上競技、サッカー、ラグビーなどのスポーツイベントの他、国内外の著名なアーティストによるコンサート・文化イベントなども年20日以上開催する方針で、新たに法人利用などに対応するための来賓席やプレミアシートも増設させる[71]

アクセス

[編集]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ JSCは建築主(施主)でもある。
  2. ^ 国立競技場の、建設中の仮称
  3. ^ 2018年10月23日に東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会第28回理事会 にて、大会時名称としてIOCの承認を受け正式決定した名称[7]
  4. ^ 2024年佐賀大会以後「国民スポーツ大会」へ改称予定
  5. ^ このため、旧競技場時代は、近接地の代々木公園陸上競技場東京体育館付属陸上競技場を補助トラックと見なすことで第1種公認の資格を維持することができた。ただ、2度の東京五輪、1991年の世界陸上を誘致した際も、当競技場と代々木公園陸上競技場のそれは距離が若干離れているのと、東京体育館付属のそれは第3種取得に必要なスペックを満たしていないという理由で、明治神宮外苑軟式グラウンドを期間限定で閉鎖し、補助トラックを設置していた。
  6. ^ 運転系統としては総武緩行線となる。

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m 新国立競技場整備事業」『新建築 2019年9月号』第95巻第7号、新建築社、2019年8月30日、50 - 57、196頁、ISSN 1342-5447 
  2. ^ “新国立、来月11日着工へ…予定より1年超遅れ”. 読売新聞オンライン. (2016年11月26日). オリジナルの2016年12月20日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20161220122310/http://sp.yomiuri.co.jp/olympic/2020/20161125-OYT1T50165.html?from=ytop_ylist 2016年12月5日閲覧。 
  3. ^ 新しい国立競技場の竣工について』(PDF)(プレスリリース)独立行政法人日本スポーツ振興センター、2019年11月29日。オリジナルの2020年8月11日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200811011000/https://www.jpnsport.go.jp/corp/LinkClick.aspx?fileticket=xoQKL9ydN7A%3D&tabid=837&mid=20912020年10月21日閲覧 
  4. ^ a b 国立競技場オープニングイベント特別サイト”. 独立行政法人 日本スポーツ振興センター. 2019年12月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月14日閲覧。
  5. ^ 業務要求水準書 PDF
  6. ^ a b c d 独立行政法人日本スポーツ振興センター 広報室 (2019年11月29日). “新しい国立競技場の竣工について” (PDF). 2019年11月30日閲覧。
  7. ^ “新国立競技場、オリンピックスタジアムに名称変更”. スポーツ報知. (2018年10月26日). https://hochi.news/articles/20181026-OHT1T50136.html 2019年3月1日閲覧。 
  8. ^ 会場:オリンピックスタジアム”. 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会. 2019年3月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月1日閲覧。
  9. ^ オリンピックスタジアム”. 東京都オリンピック・パラリンピック準備局. 2019年3月1日閲覧。
  10. ^ 事業手法に関する検討 PDF
  11. ^ a b 国立競技場 一般の皆さまへ初めてのお披露目イベント開催のお知らせ 「国立競技場オープニングイベント ~HELLO, OUR STADIUM~」 日本を代表するアスリートやアーティストなどと一緒に競技場完成を祝う 1日限りのスペシャルイベント!』(PDF)(プレスリリース)日本スポーツ振興センター、2019年7月3日https://www.jpnsport.go.jp/corp/LinkClick.aspx?fileticket=WkDz0Ebf0lo%3d&tabid=837&mid=20912019年7月3日閲覧 
  12. ^ 神戸が“新国立こけら落とし”で悲願の初タイトル! 天皇杯制して来季アジア挑戦へ ゲキサカ 2020年1月1日
  13. ^ 新国立競技場基本構想国際デザイン競技募集要項” (PDF). 独立行政法人 日本スポーツ振興センター. 2015年7月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月14日閲覧。
  14. ^ “新国立競技場の全工事完了 後利用は計画策定先送り”. 日刊スポーツ. (2019年11月19日). https://www.nikkansports.com/sports/news/201911190000286.html 2020年2月6日閲覧。 
  15. ^ “民営化の計画策定を先送り 新国立競技場、トラックの判断も”. 産経新聞. (2019年11月19日). https://www.sankei.com/article/20191119-LWEIENX2INKX3P22UJUESU2T6U/?outputType=theme_tokyo2020 2020年2月6日閲覧。 
  16. ^ 第63回受賞作品 国立競技場”. 日本建設業連合会. 2022年8月18日閲覧。
  17. ^ 「新国立」人工地盤を大幅縮小”. 日経クロステック. 2021年3月18日閲覧。
  18. ^ 基本設計説明書(概要版)-1 2 設計の前提条件 PDF
  19. ^ 時論公論 「どうする五輪メインスタジアム計画」”. NHK解説委員室 (2013年11月9日). 2014年6月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月14日閲覧。
  20. ^ 募集要項等 153頁 PDF
  21. ^ 隈研吾の手掛ける新国立競技場「杜のスタジアム」2019年11月完成予定、2020年東京五輪会場に”. FASHION PRESS (2018年8月3日). 2020年2月6日閲覧。
  22. ^ “木の香り漂う「杜のスタジアム」 新国立競技場を歩く”. 産経新聞. (2019年12月15日). https://www.sankei.com/article/20191215-UTGIGCPIWFNG3BDTAUMBQKYIUA/ 2020年2月6日閲覧。 
  23. ^ 「東京2020大会」―見て 聞いて 歩いて 触れて 新国立競技場設置本部 高橋武男総括役 東京建設業協会
  24. ^ 国立競技場に海外メディア驚愕 五輪開会式「アンビリーバボー! 満員じゃないか!」”. 東スポWeb – 東京スポーツ新聞社. 2021年7月23日閲覧。
  25. ^ 木本新也 (2019年12月16日). “新国立競技場“トラックある割には”球技見やすい客席に”. スポーツニッポン. https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2019/12/16/kiji/20191216s00048000110000c.html 2020年2月6日閲覧。 
  26. ^ a b 元川悦子 (2020年1月9日). “新国立競技場はサッカーの「真の聖地」になるのかピッチの遠さやゴール裏の設計などにも課題”. 東洋経済オンライン. 2020年2月9日閲覧。
  27. ^ モンド社とのソールサプライヤー契約について』(プレスリリース)東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会、2019年4月22日。オリジナルの2019年4月22日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20190422101116/https://tokyo2020.org/jp/news/notice/20190422-01.html2020年2月9日閲覧 
  28. ^ 新国立競技場整備事業に係るアドバイザリー会議(第2回)” (PDF) (2017年8月9日). 2023年10月14日閲覧。
  29. ^ “県産芝 五輪舞台飾る 琴浦の「チュウブ」が施工”. 日本海新聞. (2019年12月1日). オリジナルの2019年12月2日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20191202072000/https://www.nnn.co.jp/news/191201/20191201039.html 2020年2月9日閲覧。 
  30. ^ 国立競技場に大型映像・音響設備など各種スタジアム設備を納入』(プレスリリース)パナソニック、2020年1月7日https://news.panasonic.com/jp/press/data/2020/01/jn200107-1/jn200107-1.html2020年2月9日閲覧 
  31. ^ NEC、国立競技場向けに全長640メートル、360度全周型リボンボードを提供』(プレスリリース)日本電気、2019年12月18日https://jpn.nec.com/press/201912/20191218_01.html2020年2月9日閲覧 
  32. ^ 『近代史跡・戦跡紀行~慰霊巡拝 - 戦跡紀行ネット -日本の近代と慰霊の地を巡る』「出陣学徒壮行の地(国立競技場)」2021年12月26日、2023年10月22日閲覧
  33. ^ 第99回天皇杯決勝 2020年1月1日に国立競技場での開催が決定』(プレスリリース)日本サッカー協会、2018年10月11日http://www.jfa.jp/news/00019091/2018年12月9日閲覧 
  34. ^ サッカー - サッカー「元日決戦」は大学日本一決定戦に、23年1月1日に国立でインカレ決勝 | 4years. #学生スポーツ”. 4years (2022年2月22日). 2023年5月26日閲覧。
  35. ^ 【4/11追記】国立競技場でのJ1リーグ初開催に向けた「This is TOKYO」の取り組み開始のお知らせ”. FC東京 (2022年4月11日). 2023年10月14日閲覧。
  36. ^ “清水が創設30周年記念事業、目玉は新国立での「オリジナル10」横浜戦”. 日刊スポーツ. (2022年1月21日). https://www.nikkansports.com/soccer/news/202201210000626.html 2022年5月20日閲覧。 
  37. ^ Criacao Shinjuku 10/9のJFL第24節 国立競技場での開催決定のお知らせ”. Criacao Shinjuku (2022年5月16日). 2022年5月19日閲覧。
  38. ^ 「10.9国立」が見せたフットボールコミュニティの賑わい”. TOKYO FOOTBALLニュース. 2022年10月14日閲覧。
  39. ^ 【クリアソン新宿】J3クラブライセンス ホームスタジアムは国立競技場と西が丘併用で対応へ 2023年9月26日18時19分(日刊スポーツ)
  40. ^ ゲーム記録 2022 パリ・サンジェルマン・ジャパンツアー2022 vs.パリ・サン=ジェルマン”. 川崎フロンターレ. 2022年7月21日閲覧。
  41. ^ FUJIFILM SUPER CUP 2023”. Jリーグ公式. 2023年2月23日閲覧。
  42. ^ J2ヴァンフォーレ甲府 ACLに向け国立競技場をホームに、NHK、2023年〈令和5年〉5月31日、2023年〈令和5年〉5月31日閲覧、2024年〈令和6年〉11月22日にリンク切れ確認、2023年〈令和5年〉9月6日分のアーカイブ
  43. ^ 天皇杯優勝J2甲府 ACL出場へ国立競技場をホーム申請、NHK、2023年〈令和5年〉3月30日、2023年〈令和5年〉3月30日閲覧、2024年〈令和6年〉11月21日にリンク切れ確認、2023年〈令和5年〉5月7日分のアーカイブ
  44. ^ “早大が11季ぶりに大学日本一! 満員の国立競技場で前王者・明大との激闘制す”. ラグビーリパブリック. (2020年1月11日). https://rugby-rp.com/2020/01/11/domestic/45656 2022年5月20日閲覧。 
  45. ^ “新国立競技場は2019ラグビーW杯で使えない 日本協会会長「非常に残念」”. ラグビーリパブリック (ベースボール・マガジン社). (2015年7月17日). https://rugby-rp.com/2015/07/17/worldcup/japan2019/13036 2023年10月18日閲覧。 
  46. ^ “WRが日本の19年W杯開催計画を承認”. Rugby World Cup (ワールドラグビー). (2015年9月28日). https://www.rugbyworldcup.com/news/101763 2023年10月18日閲覧。 
  47. ^ 村上晃一. “【ハイライト動画あり】最多観客57,011人が熱狂も ラグビー日本代表、フランス代表に悔しい敗戦”. J SPORTS コラム&ニュース. 2022年7月11日閲覧。
  48. ^ “ラグビー日本代表-NZ戦 観客6万5188人 国内代表戦最多&新国立最多動員を記録”. デイリースポーツ. (2022年10月29日). https://www.daily.co.jp/general/2022/10/29/0015763294.shtml 2022年10月29日閲覧。 
  49. ^ “嵐、無観客のアラフェス配信 新国立競技場初の単独公演”. 朝日新聞デジタル. (2020年11月4日). https://www.asahi.com/articles/ASNC4004WNC3UCFI00B.html 2022年4月13日閲覧。 
  50. ^ “矢沢永吉、新国立競技場で初の有観客公演 8月から50周年ツアー”. スポーツ報知. (2022年4月4日). https://hochi.news/articles/20220403-OHT1T51236.html?page=1 2022年4月13日閲覧。 
  51. ^ 大会後の運営管理に関する検討ワーキングチーム”. スポーツ庁. 2022年5月20日閲覧。
  52. ^ 大会後の運営管理に関する論点整理” (PDF). スポーツ庁 大会後の運営管理に関する検討ワーキングチーム (2016年9月27日). 2022年5月20日閲覧。
  53. ^ 大会後の運営管理に関する基本的な考え方” (PDF). スポーツ庁 大会後の運営管理に関する検討ワーキングチーム (2017年11月13日). 2022年5月20日閲覧。
  54. ^ “国立競技場、球技専用を見送りへ”. 日経XTECH. (2021年12月9日). https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/mag/na/18/00156/120100003/ 2022年5月20日閲覧。 
  55. ^ “新国立、東京五輪後にJ本拠地に…F東京と鹿島が候補”. スポーツ報知. (2016年12月30日). オリジナルの2017年1月1日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170101005557/http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20161230-OHT1T50055.html 2022年5月20日閲覧。 
  56. ^ “新国立、五輪後も陸上トラック存続へ 「球技専用」一転”. 朝日新聞. (2019年7月4日). https://www.asahi.com/articles/ASM7355LHM73UTQP016.html 2022年5月20日閲覧。 
  57. ^ “新国立 トラック存続検討 収益重視、球技専用を変更”. 東京新聞. (2019年7月4日). https://www.tokyo-np.co.jp/article/20178 2022年5月20日閲覧。 
  58. ^ “室伏長官、世界陸上の国立開催「意義あること」 期待示す”. 日本経済新聞. (2020年10月16日). https://www.nikkei.com/article/DGXLSSXK50764_W0A011C2000000/ 2022年5月20日閲覧。 
  59. ^ a b “国立競技場、定まらぬ後利用 トラック存続か、採算厳しく〔五輪〕”. 時事通信. (2021年7月17日). オリジナルの2021年8月16日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210816131341/https://www.jiji.com/jc/article?k=2021071700348&g=spo 2022年5月20日閲覧。 
  60. ^ 陸連時報 2022年3月号” (PDF). 日本陸上競技連盟. p. 3. 2022年5月20日閲覧。
  61. ^ “国立競技場で世界陸上開催可能に 日本陸連がルール改正”. 共同通信. (2022年3月23日). オリジナルの2022年5月20日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220520083706/https://nordot.app/879331777466089472?c=39546741839462401 2022年5月20日閲覧。 
  62. ^ 2025年世界陸上競技選手権大会の招致に関する東京都への応援要請について”. 日本陸上競技連盟 (2022年5月13日). 2022年5月20日閲覧。
  63. ^ “25年世界陸上を国立で 日本陸連、小池都知事に協力要請”. 時事通信. (2022年5月13日). オリジナルの2022年5月15日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220515093330/https://www.jiji.com/jc/article?k=2022051301305&g=spo 2022年5月20日閲覧。 
  64. ^ “世界陸上、国立競技場で招致 25年大会で日本陸連要望”. 共同通信. (2022年5月19日). オリジナルの2022年5月19日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220519141358/https://nordot.app/899955384404213760?c=39546741839462401 2022年5月20日閲覧。 
  65. ^ 【2025年世界陸上競技選手権大会】東京開催決定について:国立競技場で34年ぶり、日本では18年ぶりに開催!”. 日本陸上競技連盟 (2022年7月15日). 2022年7月20日閲覧。
  66. ^ 国立競技場に係る「大会後の運営管理に関する基本的な考え方」(令和4年12月28日改定)”. 文部科学省. 2024年6月11日閲覧。
  67. ^ 民間事業者の公募を開始します』(プレスリリース)日本スポーツ振興センター、2023年7月31日https://www.jpnsport.go.jp/corp/chotatu/tabid/2341/Default.aspx2024年6月11日閲覧 
  68. ^ JSCが国立競技場の後利用で運営管理を民営化、公費負担減の提案重視で公募”. 日経クロステック (2023年8月18日). 2024年6月11日閲覧。
  69. ^ 優先交渉権者の選定について』(プレスリリース)日本スポーツ振興センター、2024年6月3日https://www.jpnsport.go.jp/corp/chotatu/tabid/2679/Default.aspx2024年6月11日閲覧 
  70. ^ 国立競技場の運営権、ドコモなど優先交渉 528億円提案”. 日本経済新聞 (2024年6月3日). 2024年6月12日閲覧。
  71. ^ 国立競技場の運営、NTTドコモなど決定 実施契約を締結(日本経済新聞)
  72. ^ a b c アクセス”. 日本スポーツ振興センター. 2024年10月27日閲覧。

外部リンク

[編集]
先代
埼玉スタジアム2002
さいたま市
天皇杯 JFA 全日本サッカー選手権大会
決勝戦会場

第99回第101回
次代
日産スタジアム
横浜市
先代
日産スタジアム
(横浜市)
天皇杯 JFA 全日本サッカー選手権大会
決勝戦会場

第103回-
次代