コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

スタディオ・オリンピコ・ディ・ローマ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
スタディオ・オリンピコ・ディ・ローマ
Stadio Olimpico di Roma

UEFA 4stars
地図
スタディオ・オリンピコ・ディ・ローマの位置(ローマ内)
スタディオ・オリンピコ・ディ・ローマ
スタディオ・オリンピコ・ディ・ローマの位置(ラツィオ州内)
スタディオ・オリンピコ・ディ・ローマ
スタディオ・オリンピコ・ディ・ローマの位置(イタリア内)
スタディオ・オリンピコ・ディ・ローマ
施設情報
所在地 イタリアの旗 イタリア ローマ グラディアトーリ大通り00135
位置 北緯41度56分1.99秒 東経12度27分17.23秒 / 北緯41.9338861度 東経12.4547861度 / 41.9338861; 12.4547861座標: 北緯41度56分1.99秒 東経12度27分17.23秒 / 北緯41.9338861度 東経12.4547861度 / 41.9338861; 12.4547861
起工 1927年
開場 1953年5月17日
修繕 1989年-1990年
所有者 イタリアオリンピック委員会
運用者 Sport e Salute
グラウンド 天然芝
ピッチサイズ 105m × 68m
建設費 34億イタリア・リラ (1953年)
2,120億イタリア・リラ (1990年)
設計者 イタリアの旗 アッニヴァーレ・ヴィテロッツィ (1953年)
イタリアの旗 アッニヴァーレ・ヴィテロッツィ
イタリアの旗 マウリツィオ・クレリーチ (1990年)
旧称
スタディオ・デイ・チプレッシ (1927年-1953年)
スタディオ・デイ・チェントミラ (1953年-1960年)
使用チーム、大会
ASローマ (1953年-)
SSラツィオ (1953年-)
ラグビーイタリア代表 (1954年-)
ゴールデンガラ (1980年-)
詳細は#開催された主な大会を参照
収容人員
70,634人

スタディオ・オリンピコ・ディ・ローマStadio Olimpico di Roma)は、イタリアの首都・ローマにあるスタジアム。ASローマSSラツィオがホームスタジアムとしている。サッカーラグビーのイタリア代表も同スタジアムを本拠地として使用している。収容人数は70,634人で、1953年5月17日に竣工した。ローマオリンピック1960年)のメイン会場として建設された。愛称はオリンピコ

概要

[編集]

1909年にこのスタジアム周辺の都市計画が「フォロ・イタリコ」という名の下発案され、1925年12月には再開発地区内の住民の強制移転や建造物の取り壊しがベニート・ムッソリーニによって命令された[1]。その後、第二次世界大戦の影響で再開発は中断したが、終戦後に再開。1953年5月17日、イタリア代表ハンガリー代表国際Aマッチこけら落としとなり、スタジアム初の得点者となったヒデクチ・ナーンドルのゴールを含むハンガリー代表の3-0での快勝に終わった。当時のオリンピコは70,000人収容であったにもかかわらず観客席の傾斜が緩やかであったため、臨場感に欠けるという問題点があった[2]

1989年には1990 FIFAワールドカップ開催のために大規模な改修工事が行われた。観客席を含むスタジアムの大部分を取り壊し、新たに鉄筋コンクリートを中心としたスタンドやピッチとスタンドを狭める工事、半透明の片持ち梁式の屋根を付設するなど現在のスタジアムに近い姿へと変化した。

2007年には、UEFAチャンピオンズリーグ2008-09 決勝を開催するために主にスタジアムの安全性向上に観点を置いた改修工事がスタートした。ドレッシングルームの整備や全ての座席の取り替え、新しい大型液晶装置の設置など多岐に渡り、竣工後は収容人数が80,000人弱から70,634人まで減少した[3]

開催された主な大会・イベント

[編集]

サッカー

[編集]
日付 チーム#1 結果 チーム#2 ラウンド
1968年6月8日 イングランドの旗 イングランド 2-0 ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦 3位決定戦
1968年6月8日 イタリアの旗 イタリア 1-1 ユーゴスラビア社会主義連邦共和国の旗 ユーゴスラビア 決勝
1968年6月10日 イタリアの旗 イタリア 2-0 ユーゴスラビア社会主義連邦共和国の旗 ユーゴスラビア 決勝再試合
日付 チーム#1 結果 チーム#2 ラウンド
1980年6月11日 チェコスロバキアの旗 チェコスロバキア 0-1 西ドイツの旗 西ドイツ グループA
1980年6月14日 ギリシャの旗 ギリシャ 1-3 チェコスロバキアの旗 チェコスロバキア
1980年6月18日 イタリアの旗 イタリア 0-0 ベルギーの旗 ベルギー グループB
1980年6月22日 ベルギーの旗 ベルギー 1-2 西ドイツの旗 西ドイツ 決勝
日付 チーム#1 結果 チーム#2 ラウンド
1990年6月9日 イタリアの旗 イタリア 1-0 オーストリアの旗 オーストリア グループA
1990年6月14日 イタリアの旗 イタリア 1-0 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
1990年6月19日 イタリアの旗 イタリア 2-0 チェコスロバキアの旗 チェコスロバキア
1990年6月25日 イタリアの旗 イタリア 2-0 ウルグアイの旗 ウルグアイ ラウンド16
1990年6月30日 アイルランドの旗 アイルランド 0-1 イタリアの旗 イタリア 準々決勝
1990年7月8日 西ドイツの旗 西ドイツ 1-0 アルゼンチンの旗 アルゼンチン 決勝
日付 チーム#1 結果 チーム#2 ラウンド
2021年6月11日 トルコの旗 トルコ 0-3 イタリアの旗 イタリア グループA
2021年6月16日 イタリアの旗 イタリア 3-0 スイスの旗 スイス
2021年6月20日 イタリアの旗 イタリア 1-0 ウェールズの旗 ウェールズ
2021年7月3日 ウクライナの旗 ウクライナ 0-4 イングランドの旗 イングランド 準々決勝

コンサート

[編集]
日付 アーティスト ツアー/イベント 観客
2005年7月23日 U2 Vertigo Tour 67,002
2006年8月6日 マドンナ Confessions Tour 63,054
2013年7月6日 ミューズ The 2nd Law World Tour 60,963
2019年6月16日 エド・シーラン ÷ Tour 58,959

ギャラリー

[編集]
2009年に撮影されたパノラマ

参考文献

[編集]
  • Rossi, Piero Ostilio (1984). Roma : guida all'architettura moderna, 1909-1984. Ilaria Gatti. Roma: Laterza. ISBN 88-420-2509-7. OCLC 12839276. https://www.worldcat.org/oclc/12839276 

脚注

[編集]
  1. ^ Rossi、p.63
  2. ^ Rossi、p.45
  3. ^ Stadi Serie A 2015-2016” (イタリア語). Serie A (2015年9月1日). 2023年4月29日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]
先代
ルジニキ・スタジアム
モスクワ
UEFAチャンピオンズリーグ
決勝戦会場

2009
次代
サンティアゴ・ベルナベウ
マドリード
先代
ヘルシンキ・オリンピックスタジアム
 フィンランドヘルシンキ
世界陸上競技選手権大会
会場

1987年
次代
国立競技場
日本の旗 日本東京