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文華秀麗集

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文華秀麗集
元禄3年(1690年)写本, 国立国会図書館
元禄3年(1690年)写本, 国立国会図書館
編集者 藤原冬嗣仲雄王菅原清公勇山文継滋野貞主桑原腹赤
発行日 弘仁9年(818年
ジャンル 漢詩
日本の旗 日本
言語 漢文
前作 凌雲集
次作 経国集
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文華秀麗集』(ぶんかしゅうれいしゅう)は、平安時代初期の弘仁9年(818年)に、嵯峨天皇の勅命により編纂された勅撰漢詩集。全3巻。先に編纂された『凌雲集』に続くもので、勅撰三集の一。藤原冬嗣菅原清公などにより編纂された。作者は嵯峨天皇、淳和天皇をはじめ28人に及び、渤海使節や女流詩人の作品も収める。もともとは148首が収められていたが、内5首は伝わらない[1][2][3]

内容

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仲雄王

巻上

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遊覧

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作品 作者
江頭春暁一首 嵯峨天皇
春日嵯峨山院探得遅字一首 嵯峨天皇
春日侍嵯峨山院探得廻字応製一首 大伴親王
春日大弟雅院一首 嵯峨天皇
奉和春日江亭閑望一首 仲雄王
奉和春日江亭閑望一首 巨勢識人
江楼春望応製一首 小野岑守
夏日臨泛大湖一首 嵯峨天皇
夏日左大将軍藤原朝臣閑院納涼探得閑字応製一首 大伴親王
嵯峨院納涼探得帰字応製一首 巨勢識人
秋日冷泉院新林池探得池字応製一首 大伴親王
秋夕南池亭子臨眺一首 大伴親王
秋山作探得泉字応製一首 朝野鹿取
尋良将軍華山荘将軍失期不在一首 仲雄王

宴集

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作品 作者
春日左将軍臨況一首 勇山文継
奉勅陪内宴詩一首 王孝廉
七日禁中陪宴詩一首 釈仁貞
春日対雨探得情字一首 王孝廉

餞別

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作品 作者
和金吾将軍良安世春斉別筑前王太守還任一首 嵯峨天皇
左兵衛佐藤是雄見授爵之備州謁親因以賜詩一首 嵯峨天皇
美州藤吉野得花字一首 大伴親王
留別交友一首 小野岑守
敬和左神策大将軍春日閑居餞美州藤太守甲州藤判官之作一首 巨勢識人
春日餞野桂史奉使存問渤海客一首 巨勢識人
春日別原掾赴任一首 巨勢識人
秋日別友人一首 巨勢識人
月夜言離一首 桑原腹赤
早春別阿州伴掾赴任一首 紀末守

贈答

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作品 作者
臥中簡毛学士一首 大伴親王
蒙譴外居聊以述懐敬簡金吾将軍一首 仲雄王
書懐呈王中書一首 仲雄王
臥病謝故人相問一首 仲雄王
在辺贈友一首 小野岑守
奉拝掖庭簡橘尚書一首 小野岑守
秋朝聴雁寄渤海入朝高判官釈禄事一首 坂上今継
和渤海大使見寄之作一首 坂上今継
春夜宿鴻臚簡渤海入朝王大使一首 滋野貞主
和渤海入観副使公賜対龍顔之作一首 桑原腹赤
在辺亭賦得山花戯寄両箇領客使幷滋三一首 王孝廉
和坂領客対月思郷見贈之作一首 王孝廉
出雲州書情寄両箇勅使一首 王孝廉

巻中

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詠史

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作品 作者
史記講竟賦得張子房一首 嵯峨天皇
賦得季札一首 良岑安世
賦得漢高祖一首 仲雄王
賦得司馬遷一首 菅原清公

述懐

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作品 作者
奉和重陽節書懐一首 仲雄王
奉和宿蕉居之什一首 小野岑守
奉和秋夜書懐之作一首 仲科善雄
奉和逢臥病重陽節之作一首 小野岑守
晩秋述懐一首 姫大伴氏

艶情

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作品 作者
奉和春閨怨一首 菅原清公
奉和春閨怨一首 朝野鹿取
奉和春閨怨一首 巨勢識人
奉和春情一首 巨勢識人
和伴姫秋夜閨情一首 巨勢識人
長門怨一首 嵯峨天皇
奉和長門怨一首 巨勢識人
婕妤怨一首 嵯峨天皇
奉和婕妤怨一首 巨勢識人
奉和婕妤怨一首 桑原腹赤
奉和聴擣衣一首 桑原腹赤

楽府

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作品 作者
王昭君一首 嵯峨天皇
奉和王昭君一首 良岑安世
奉和王昭君一首 菅原清公
奉和王昭君一首 朝野鹿取
奉和王昭君一首 藤原是雄
梅花落一首 嵯峨天皇
奉和梅花落一首 菅原清公
折楊柳一首 嵯峨天皇
奉和折楊柳一首 巨勢識人

梵門

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作品 作者
答澄公奉献詩一首 嵯峨天皇
和光法師遊東山之作一首 嵯峨天皇
梵釈寺一首 嵯峨天皇
扈従梵釈寺応製一首 大伴親王
扈従梵釈寺応製一首 藤原是雄
澄公臥病述懐之作一首 嵯峨天皇
和澄上人臥病述懐之作一首 仲雄王
巨勢識人
遊北山寺一首 多治比清貞
題光上人山院一首 錦部彦公

哀傷

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作品 作者
和尚書右丞良安世銅雀台一首 嵯峨天皇
仰同尚書良右丞銅雀台一首 桑原腹赤
奉和傷野女侍中一首 藤原冬嗣
桑原腹赤
哭賓和尚一首 嵯峨天皇
和菅清公傷忠法師一首 嵯峨天皇
侍中翁主挽歌詞二首 嵯峨天皇
奉和侍中翁主挽歌詞二首 菅原清公
同二首 巨勢識人
同内史滋貞主追和武蔵録事平五月訪幽人遺跡之作一首 嵯峨天皇
和武蔵平録事五月詩幽人遺跡之作一首 藤原冬嗣
訪幽人遺跡一首 平五月

巻下

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雑詠

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作品 作者
河陽十詠四首 以三字為題以終字為韻(河陽花・江上船・江辺草・山寺鐘) 嵯峨天皇
奉和河陽十詠二首(河陽花・故関柳) 藤原冬嗣
奉和河陽十詠一首(五夜月) 良岑安世
奉和河陽十詠四首(江上舟・水上鷗・山寺鐘・河陽橋) 仲雄王
奉和河陽十詠二首(江上船・水上鷗) 朝野鹿取
奉和河陽十詠一首(山寺鐘) 滋野貞主
和巨識人春日四詠二首(舞蝶・飛燕) 嵯峨天皇
和巨内記春日四詠一首(飛燕) 朝野鹿取
滋野貞主
奉和観新燕一首 佐伯永継
小野年永
奉和聴新鴬一首 小野岑守
故関聴鶏一首 嵯峨天皇
奉和故関聴鶏一首 桑原腹赤
奉和過古関一首 宮原村継
神泉古松傷衰歌一首 嵯峨天皇
奉和代神泉古松傷衰歌一首 仲雄王
奉和代美人殿前夜合詠之什一首 上毛野穎人
冷泉院各賦一物得澗底松一首 嵯峨天皇
冷泉院各賦一物得瀑布水応製一首 桑原腹赤
冷泉院各賦一物得水中影応製一首 桑原広田
奉和翫春雪一首 藤原冬嗣
滋野貞主
春日侍神泉苑賦得春月応製一首 巨勢識人
闘百草簡明執一首 滋野貞主
和野柱史観闘百草簡明執之作一首 巨勢識人
和野内史留後看殿前梅之作一首 桑原腹赤
夏日賦雨裏梅一首 大伴親王
奉和観落葉一首 滋野貞主
賦得隴頭秋月明一首 嵯峨天皇
小野岑守
賦得絡緯無機織応製一首 菅原清公
和内史貞主秋月歌一首 嵯峨天皇
和滋内史秋月歌一首 桑原腹赤
神泉苑九日落葉篇一首 嵯峨天皇
神泉苑九日落葉篇応製一首 巨勢識人
和滋内史奉使遠行観野焼之作一首 巨勢識人
山亭聴琴一首 良岑安世
琴興一首 巨勢識人

「日本古典全集」, 国立国会図書館デジタルコレクション関西大学アジア・オープン・リサーチセンター及び国立公文書館デジタルアーカイブを基に作成

出典

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関連項目

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