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新野幸次郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

新野 幸次郎(にいの こうじろう、1925年5月13日 - 2020年12月13日)は、日本経済学者神戸大学名誉教授。神戸大学第9代学長。

経歴

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鳥取県八頭郡八東町(現・八頭町)の商家の二男として生まれる。鳥取県立商業学校(現・鳥取県立鳥取商業高等学校)から、1943年に兵庫県立神戸高等商業学校(現・兵庫県立大学)に進学するも、太平洋戦争中で勉強ができず、1946年に神戸経済大学(現・神戸大学)に進んだ。同大学で宮田喜代蔵に師事し、1949年に卒業。卒業と同時に文部教官に任官し、神戸大学経済学部助手となり、1952年講師、1953年助教授を経て、1963年に教授に就任した。1976-1978年に経済学部長兼経済学研究科長、1985-1991年に学長を務めた。1991年に退任し、名誉教授となるとともに、神戸都市問題研究所所長(のちに理事長)に就任。阪神・淡路大震災発生後には阪神・淡路震災復興戦略ビジョンの取りまとめにあたった[1][2]

この間、1986年に神戸市文化賞を受賞。2000年、勲二等旭日重光章受章[3]

日本学術会議会員日本経済政策学会会長。

2020年12月13日午前0時32分、急性白血病のため神戸市内の病院で死去した。満95歳没[4]

著書

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  • 『現代市場構造の理論』新評論<現代経済学叢書>、1968年
  • 『産業組織政策』新評論、1970年
  • 『日本経済の常識と非常識』大阪書籍<朝日カルチャーブックス>、1982年
  • 『六甲台から 大学と学生と現代社会』神戸新聞総合出版センター、1991年

共編著

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  • ケインズ経済学』(置塩信雄共著) 三一書房、1957年
  • 『寡占の経済学』(馬場正雄共編) 日本経済新聞社、1969年
  • 『寡占経済論』(伊東光晴共編) 有斐閣双書、1970年
  • 『経済政策』全3巻(加藤寛中村秀一郎共編)有斐閣双書、1971年
  • 『現代経済をみる眼』(相原光力石定一とともに執筆者代表)有斐閣選書、1971年
  • 『管理価格 現代の価格機構を考える』(宮崎義一共編) 有斐閣選書、1972年
  • 『現代経済体制論 経済の発展と体制の未来を探る』(宮沢健一斎藤謹造共編)有斐閣選書、1973年
  • 『現代日本経済論 発展の主体と機構を探る』(宮沢健一・斎藤謹造共編) 有斐閣選書、1973年
  • 『経済学と現代 近代経済学の課題と手法を探る』(宮沢健一・斎藤謹造共編)有斐閣選書、1974年
  • 『経済政策論 目的と手段の現代的選択』(尾上久雄共編)有斐閣大学双書、1975年
  • 『現代経済の常識』(三木谷良一伊賀隆村上敦共著)有斐閣新書、1977年
  • (編著)『新・現代経済をみる眼 国際化時代の視点に立って』有斐閣選書、1982年
  • (編著)『アーバンリゾートの誕生 21世紀の都市戦略』勁草書房、1994年

脚注

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  1. ^ 新野幸次郎教授略歴・著作目録(新野幸次郎教授記念号)」『国民経済雑誌』第164巻第4号、神戸大学経済経営学会、1991年10月、143-170頁、doi:10.24546/00174776hdl:20.500.14094/00174776ISSN 03873129CRID 1390853649855520896 
  2. ^ 凌霜第429号 2021年04月09日凌霜会
  3. ^ 「2000年秋の叙勲 勲三等以上と在外邦人、外国人、在日外国人の受章者一覧」『読売新聞』2000年11月3日朝刊
  4. ^ “阪神・淡路大震災からの復興に尽力 元神戸大学長、新野幸次郎氏死去”. 神戸新聞. (2020年12月17日). https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202012/0013944545.shtml 2020年12月17日閲覧。 

外部リンク

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