日暮雅通
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日暮 雅通(ひぐらし まさみち、1954年 - )は、日本の翻訳家。翻訳学校ユニカレッジ講師。筆名に「日暮まさみち」。日本推理作家協会会員、日本SF作家クラブ会員、日本文藝家協会会員[1]。日本シャーロック・ホームズ・クラブ会員。
人物
[編集]千葉県千葉市出身。小学生の頃からホームズ物語のとりこになる。青山学院大学理工学部物理学科卒業。同大学の推理小説研究会に所属。
在学中にミステリーの翻訳をはじめ、著作権代理店、出版社など十年間の会社勤務の後に翻訳家として独立。 ミステリー、SF、コンピュータ書など、幅広い分野の訳書がある。
2023年、『シャーロック・ホームズ・バイブル 永遠の名探偵をめぐる170年の物語』で第76回日本推理作家協会賞評論・研究部門を受賞[2]。
著書
[編集]翻訳
[編集]- 『レンズマン 3 銀河パトロール隊』(E=E=スミス、講談社、青い鳥文庫) 1984年9月
- 『超精神回路』(ルイザ・E・ライン、国書刊行会、超科学シリーズ) 1986年11月
- 『トータル・リコール』(ピアズ・アンソニー、文春文庫) 1990年
- 『マリオネットの葬送行進曲』(フランク・デフェリータ、文春文庫) 1991年11月
- 『ワレンバーグ ナチスの大虐殺から10万人のユダヤ人を救った、スウェーデンの外交官』(M・ニコルソン, D・ウィナー、偕成社、伝記世界を変えた人々) 1991年6月
- 『ゴーストと旅すれば』(ジム・ダッジ、福武書店) 1991年
- 『黄泉からの旅人』(レイ・ブラッドベリ、福武書店) 1994年
- 『ガリレオ・ガリレイ 地動説をとなえ、宗教裁判で迫害されながらも、真理を追究しつづけた偉大な科学者』(マイケル・ホワイト、偕成社、伝記世界を変えた人々) 1994年
- 『アインシュタイン 相対性理論により、わたしたちの世界観を一変させ、平和運動にも貢献した天才物理学者』(フィオナ・マクドナルド、偕成社、伝記世界を変えた人々) 1994年
- 『ペーパー・マネー』(ケン・フォレット、新潮文庫) 1994年
- 『ホテル・カリフォルニア』(アラン・ラッセル、集英社文庫) 1995年
- 『陰謀』(スティーヴン・キャネル、徳間書店) 1996年
- 『国際連合』(マイケル・ポラード、偕成社、世界を救う国際組織) 1996年
- 『モジリアーニ・スキャンダル』(ケン・フォレット、新潮文庫) 1997年
- 『原爆の軌跡 過去と未来への旅』(ポール・サフォー、小学館文庫) 1998年
- 『スノウ・クラッシュ』(ニール・スティーブンスン、アスキー) 1998年、のちハヤカワ文庫
- 『UFO誘拐事件の真相 MITからの報告』(C・D・B・ブライアン、中央公論新社) 1999年
- 『殺人チャットルーム』(スティーヴン・キャネル、徳間文庫) 1999年
- 『僧正殺人事件』(S・S・ヴァン・ダイン、集英社文庫) 1999年、のち創元推理文庫
- 『クライヴ・バーカーのホラー大全』(クライヴ・バーカー、スティーヴン・ジョーンズ編著、東洋書林) 2001年
- 『ダイヤモンド・エイジ』(ニール・スティーヴンスン、早川書房) 2001年、のち文庫
- 『素顔のスペシャル・フォース』(トム・クランシー、東洋書林) 2002年
- 『サヴォイでお茶を』(アントン・エイデルマン、パーソナルメディア) 2002年
- 『サヴォイ・カクテルブック』(ピーター・ドレーリ、サヴォイ・ホテル編著、パーソナルメディア) 2002年
- 『ザ・サヴォイ・クックブック』(アントン・エイデルマン、安達眞弓共訳、パーソナルメディア) 2004年
- 『イルムア年代記』(デイヴィッド・L・ストーン、ソニー・マガジンズ) 2004
- 『懲りない挑戦者』(エリザベス・ウェイル、ポプラ社) 2004年
- 『世界を変えるマシンをつくれ! 「セグウェイ」をつくった天才発明家とエンジニアたち』(スティーブ・ケンパー、インフォバーン) 2004年
- 『黄泉からの旅人』(レイ・ブラッドベリ、文藝春秋) 2005年
- 『キリストの槍 歴史上の人物の運命を変えた槍の秘密』(アレク・マクレラン、不空社) 2005年
- 『血と肉を分けた者』(ジョン・ハーヴェイ、講談社文庫) 2006年
- 『「私を忘れないで」とムスリムの友は言った シルクロードをめぐる戦争と友情の10年』(クリストファー・クレマー、東洋書林) 2006年
- 「ゴールデン・エイジ」1 - 3(ジョン・C・ライト、ハヤカワ文庫)
- 『ゴールデン・エイジ1 幻覚のラビリンス』 2006年
- 『ゴールデン・エイジ2 フェニックスの飛翔』 2007年
- 『ゴールデン・エイジ3 マスカレードの終焉』 2007年
- 『太陽の殺意』(M・K・プレストン、ヴィレッジブックス) 2006年
- 『陽炎の匂い』(M・K・プレストン、ヴィレッジブックス) 2007年
- 『図説 「最悪」の仕事の歴史』(トニー・ロビンソン、デイヴィッド・ウィルコック、林啓恵共訳、原書房) 2007年
- 『千の嘘』(ローラ・ウィルソン、創元推理文庫) 2008年
- 『天文学の歴史』(ヘザー・クーパー、ナイジェル・ヘンベスト、東洋書林) 2008年
- 『数の宇宙 ゼロ(0)から無限大(∞)まで』(ピーター・J・ベントリー、悠書館) 2009年
- 『アポロ11号 月面着陸から現代へ』(ピアーズ・ビゾニー、河出書房新社) 2009年
- 『ペルディード・ストリート・ステーション』(チャイナ・ミエヴィル、早川書房) 2009年、のち文庫
- 『大ピラミッドの秘密 エジプト史上最大の建造物はどのように建築されたか』(ボブ・ブライアー、ジャン=ピエール・ウーダン、ソフトバンククリエイティブ) 2009年
- 『図説 中世ヨーロッパ武器・防具・戦術百科』(マーティン・J・ドアティ、監訳、原書房) 2010年
- 『大統領オバマは、こうしてつくられた』(ジョン・ハイルマン、マーク・ハルペリン、朝日新聞出版) 2010年
- 『スパイの歴史』(テリー・クラウディ、東洋書林) 2010年
- 『ベストリーダーの極意』(ブライアン・トレーシー、朝日新聞出版) 2011年
- 『共感CLICK! うまくいかない「あの人」とうまくやる13の方法』(リック・カーシュナー、朝日新聞出版) 2011
- 『未解決事件 (コールド・ケース) 死者の声を甦らせる者たち』(マイケル・カプーゾ、柏書房) 2011
- 『サイエンス大図鑑』(アダム・ハート=デイヴィス総監修、監訳、藤原多伽夫、山田和子共訳、河出書房新社) 2011
- 『最初の刑事 ウィッチャー警部とロード・ヒル・ハウス殺人事件』(ケイト・サマースケイル、早川書房) 2011
- 『図説 図書館の歴史』(スチュアート・A・P・マレー、監訳、原書房) 2011
- 『テクノロジーとイノベーション 進化 / 生成の理論』(W・ブライアン・アーサー、有賀裕二監修、みすず書房) 2011
- 『都市と都市』(チャイナ・ミエヴィル、ハヤカワ文庫) 2011
- 『時間の図鑑』(アダム・ハート=デイヴィス、監訳、悠書館) 2012
- 『月へ アポロ11号のはるかなる旅』(ブライアン・フロッカ作・絵、偕成社) 2012
- 『ビジネスはロックだ! 伝説のMTVトップが明かすグローバル経営の成功法則』(ビル・ローディ、府川由美恵共訳、朝日新聞出版) 2012
- 『キャプテン・クック 世紀の大航海者』(フランク・マクリン、東洋書林) 2013
- 『ベンスン殺人事件』(S・S・ヴァン・ダイン、創元推理文庫) 2013
シャーロック・ホームズ / コナン・ドイル関係
[編集]正典
[編集]- 「シャーロック・ホームズ全集 詳註版」(アーサー・コナン・ドイル、W・S・ベアリング=グールド解説と注、小池滋監訳・部分訳、東京図書) 1982年、のちちくま文庫
- 『名探偵ホームズ1 赤毛組合』(コナン=ドイル、講談社KK文庫) 1990年
- 『名探偵ホームズ2 まだらのひも』(コナン=ドイル、講談社KK文庫) 1991年
- 『名探偵ホームズ3 銀星号事件』(コナン=ドイル、講談社KK文庫) 1991年
- 『シャーロック・ホームズの冒険』(コナン・ドイル、光文社文庫) 2006年
- 『シャーロック・ホームズの回想』(コナン・ドイル、光文社文庫) 2006年
- 『緋色の研究』(コナン・ドイル、光文社文庫) 2006年、のち講談社青い鳥文庫
- 『シャーロック・ホームズの生還』(コナン・ドイル、光文社文庫) 2006年
- 『四つの署名』(コナン・ドイル、光文社文庫) 2007年 のち講談社青い鳥文庫
- 『シャーロック・ホームズ最後の挨拶』(コナン・ドイル、光文社文庫 2007年
- 『バスカヴィル家の犬』(コナン・ドイル、光文社文庫) 2007年
- 『シャーロック・ホームズの事件簿』(コナン・ドイル、光文社文庫) 2007年
- 『恐怖の谷』(コナン・ドイル、光文社文庫) 2008年 のち講談社青い鳥文庫
パスティーシュなど
[編集]- 『シャーロック・ホームズ事典』(ジャック・トレイシー、各務三郎監訳、大村美根子、風見潤共訳、パシフィカ) 1980年)、すずさわ書店 2000年
- 『ロンドンの超能力男 シャーロック・ホームズ・ミステリー』(ダニエル・スタシャワー、扶桑社) 1989年
- 『シャーロック・ホームズ対ドラキュラ あるいは血まみれ伯爵の冒険』(ジョン・H・ワトスン、河出文庫) 1992年
- 『シャーロック・ホームズの謎 モリアーティ教授と空白の三年間』(マイケル・ハードウィック、北原尚彦共訳、原書房) 1995年、改題新版『シャーロック・ホームズ わが人生と犯罪』 2009年
- 『ホワイトチャペルの恐怖 シャーロック・ホームズ最大の事件』(エドワード・B・ハナ、扶桑社) 1996年
- 『シャーロック・ホームズ 四人目の賢者』(ジョン・L・レレンバーグ他編、原書房、クリスマスの依頼人2) 1999年
- 『シャーロック・ホームズ ミステリ・ハンドブック』(ディック・ライリー、パム・マカリスター、監訳、原書房) 2000年
- 『シャーロック・ホームズ大百科事典』(ジャック・トレイシー、河出書房新社) 2002年
- 『シャーロック・ホームズ ベイカー街の殺人』(エドワード・D・ホック、原書房) 2002年
- 『シャーロック・ホームズ ワトソンの災厄』(アン・ペリー、原書房) 2003年
- 『シャーロック・ホームズ 東洋の冒険』(テッド・リカーディ、光文社文庫) 2004年
- 『シャーロック・ホームズの失われた事件簿』(ケン・グリーンウォルド、原書房) 2004年
- 『シャーロック・ホームズ対切り裂きジャック』(マイクル・ディブディン、河出文庫) 2004年
- 『患者の眼 シャーロック・ホームズ誕生秘史 1』(デイヴィッド・ピリー、文春文庫) 2005年
- 『シャーロック・ホームズの息子』(フリーマントル、新潮文庫) 2005年
- 『シャーロック・ホームズのSF大冒険』(M.レズニック、M・H・グリーンバーグ編、監訳、河出文庫) 2006年
- 『ホームズ二世のロシア秘録』(フリーマントル、新潮文庫) 2006年
- 『シャーロック・ホームズ ベイカー街の幽霊』(ジョン・L・ブリーン、原書房) 2006年
- 『荒野のホームズ』(スティーヴ・ホッケンスミス、早川書房、ハヤカワ・ミステリ) 2008年
- 『荒野のホームズ、西へ行く』(スティーヴ・ホッケンスミス、早川書房) 2009年
- 『シャーロック・ホームズの科学捜査を読む ヴィクトリア時代の法科学百科』(E・J・ワグナー、河出書房新社) 2009年
- 『シャーロック・ホームズの大冒険』(マイク・アシュレイ編、原書房) 2009年
- 『おやすみなさい、ホームズさん アイリーン・アドラーの冒険』(キャロル・ネルソン・ダグラス、創元推理文庫) 2011年
- 『エドワード・D・ホックのシャーロック・ホームズ・ストーリーズ』(共訳、原書房) 2012年
- 『シャーロック・ホームズ アメリカの冒険』(ローレン・D・エスルマン他、原書房) 2012年
コナン・ドイル関係
[編集]- 『コナン・ドイル伝』(ダニエル・スタシャワー、東洋書林) 2010年
- 『コナン・ドイル書簡集』(ダニエル・スタシャワー、ジョン・レレンバーグ、チャールズ・フォーリー編、東洋書林) 2012年
コンピュータ書
[編集]- 『スティーブ・ジョブズ パーソナル・コンピュータを創った男』(ジェフリー・S・ヤング、JICC出版局) 1989年
- 『パソコンビジネスの巨星たち 米国パソコン界を創ったキーマンに聞く成功の戦略』(ティム・スキャネル、ソフトバンク) 1991年
- 『シリコンバレーの夢』(ポール・L・サッフォ、ジャストシステム) 1992年
- 『コンピュータ・ウイルスの恐怖 情報システムを破壊し、ますます凶悪化するハッカーたち』(ブライアン・クラフ、ポール・マンゴー、久志本克己共訳、早川書房) 1994年
- 『ルーディ・ラッカーの人工生命研究室 on Windows』(ルーディ・ラッカー、山田和子共訳、アスキー) 1996年
- 『HAL伝説 2001年コンピュータの夢と現実』(デイヴィッド・G・ストーク編著、監訳、早川書房) 1997年
- 『サイバースペース24時 ワールドドキュメンタリー』(リック・スモーラン、ジェニファー・アーウィット、エムディエヌコーポレーション) 1997年
- 『ブレイク・ウイルスが来た!!』(ダグラス・ラシュコフ、下野隆生共訳、ジャストシステム) 1997年
- 『世界を動かす巨人たち シリコンバレーの16人の起業家』(ラーマ・D・ジェイガー、ラファエル・オーティズ、トッパン) 1998年
- 『接続された心 インターネット時代のアイデンティティ』(シェリー・タークル、早川書房) 1998年
- 『エニアック 世界最初のコンピュータ開発秘話』(スコット・マッカートニー、パーソナルメディア) 2001年
- 『新・思考のための道具 知性を拡張するためのテクノロジー - その歴史と未来』(ハワード・ラインゴールド、パーソナルメディア) 2006年
脚注
[編集]参考
[編集]- 『名探偵ホームズ 緋色の研究』(講談社、青い鳥文庫) 訳者紹介
- 日外アソシエーツ人物情報