日本肥満学会
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一般社団法人日本肥満学会(にほんひまんがっかい、英: Japan Society For The Study Of Obesity、略称: JASSO)は、肥満および肥満症に関する研究活動や診断基準の策定、市民や医師に対する広報・啓発活動を行う学術団体。医師・栄養士・薬剤師をはじめとする医療関係者、医学・農学・理学・薬学研究者などで構成される。
概要
[編集]- 理事長 - 春日雅人 (独立行政法人国立国際医療研究センター)
- 事務局 - 〒532-0004 大阪市淀川区西宮原1-8-29 テラサキ第2ビル 8階(株式会社コネット内)
沿革
[編集]- 1980年 - 肥満研究会として発足、第1回学術集会を開催した。
- 1984年 - 日本肥満学会に改組した。
- 1995年 - 第1回学術集会より発行してきた研究会記録集を改め、学術誌「肥満研究」を刊行した。
- 2000年 - BMI25以上を肥満とする基準を策定した[1]。
- 2005年 - メタボリックシンドロームの診断基準を策定した。
- 2006年 - 「肥満症治療ガイドライン2006」を発表し、肥満と肥満症の概念を明確に定義した。
- 2011年 - 「肥満症診断基準2011」を発表した。
肥満度の判定基準
[編集]統計的にもっとも病気にかかりにくいBMI 22を標準とし、25以上を肥満として、肥満度を4つの段階に分けている。3度と4度が高度肥満に分類される[2]。
状態 | 指標 |
---|---|
低体重(痩せ型) | 18.5以下 |
普通体重 | 18.5以上、25未満 |
肥満(1度) | 25以上、30未満 |
肥満(2度) | 30以上、35未満 |
肥満(3度) | 35以上、40未満 |
肥満(4度) | 40以上 |
内臓脂肪型肥満の判定基準
[編集]内臓脂肪蓄積を反映するウエスト周囲長が、男性85cm以上、女性90cm以上の者に対して腹部CT検査を行い、内臓脂肪面積(VFA)が100cm2以上のものを「内臓脂肪型肥満」と判定する[4]。
脚注
[編集]- ^ 肥満って、どんな状態?-生活習慣病を知ろう Archived 2013年6月28日, at the Wayback Machine. - 厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室
- ^ 日本肥満学会2011
- ^ “11年ぶりに肥満症の診断基準が改訂”. 肥満ホームページ. オムロン ヘルスケア. 2016年12月21日閲覧。
- ^ 肥満症診断基準2011