朝日放送制作・TBS木曜9時30分枠の連続ドラマ
朝日放送制作・TBS木曜9時30分枠の連続ドラマ(あさひほうそうせいさく・ティービーエスもくようくじさんじっぷんわくのれんぞくドラマ)は、1969年から1971年にかけて、朝日放送の制作により、TBS系列で毎週木曜日21時30分 - 22時15分(1970年4月16日以降は、同曜日の21時30分 - 22時00分)(JST) に放送されたテレビドラマの枠である。この項目では、初期に放送されたTBS制作のドラマ「娘すし屋繁盛記」についても併せて記す。
歴史
[編集]元々この枠は、TBS(当時は前身のラジオ東京テレビ=KRT)が開局してから約2ヶ月後の1955年6月10日から「東洋チャンピオンスカウト」と言うボクシング番組を放送していたが、1969年4月の番組改編で、同番組が22時15分からの45分枠に移動したため、それと入れ替わる形でこのドラマ枠が新設された。また、朝日放送は同年3月末まで火曜日22時00分から30分枠でドラマを放送していたが、その枠が4月の番組改編で1時間の海外ドラマ放送枠に変更されたために消滅[1]、事実上、そのドラマ枠を継承する形にもなった。新設後第1作目の「娘すし屋繁盛記」はTBS制作で、元々は同年1月24日から金曜日21時からの30分枠で放送されていたが、やはり4月の番組改編で「土曜ロードショー」が土曜22時台から金曜19時30分からの2時間枠に移動した影響で、同枠に移動する形になり[2]、これに併せて同番組も15分拡大する形を取った。
「娘すし屋繁盛記」の終了後は朝日放送制作の45分ドラマ枠となり、山内久司プロデューサーが脚本家の佐々木守と初めてタッグを組んだ「月火水木金金金」や緒形拳主演で話題となった「豆腐屋の四季」、佐野周二・関口宏親子の初共演作となった「金太郎の孫」が放送された。1970年4月16日以降は「木下恵介・人間の歌シリーズ」が木曜22時からの枠に新設された影響で、30分枠に短縮された。その後も6ヶ月ないし3ヶ月の連続ドラマが放送されたが、1971年10月の番組改編で直前の枠と統合する形で消滅。石坂浩二主演の弁護士ドラマ「喧嘩は絶対いたしません!」が実質上この枠に於ける最後の作品となった(その後朝日放送は長年に渡り、TBSの木曜21時枠の制作を手掛ける事となった[3])。
作品リスト
[編集]「娘すし屋繁盛記」以外は全て朝日放送制作。
1969年
[編集]- 「娘すし屋繁盛記」(4月3日 - 4月10日)[4]原作:榎本秀子、前原大輔 出演:和泉雅子、森光子、木村功、柳家小さんほか 制作:TBS
- 「月火水木金金金」(4月17日 - 7月10日)出演:中山千夏、横山リエ、日色ともゑ、吉村実子、吉田日出子ほか
- 「豆腐屋の四季」(7月17日 - 1970年1月8日)原作:松下竜一 出演:緒形拳、川口晶、淡島千景、藤原釜足ほか
1970年
[編集]- 「金太郎の孫」(1月15日 - 4月9日)出演:佐野周二、関口宏、梓英子、江夏夕子、花柳喜章、土田早苗ほか ※ここまで21:30 - 22:15。
- 「まごころ」(4月16日 - 10月8日)出演:加東大介、草笛光子、北川めぐみ、川口晶、松原麻里ほか ※ここから21:30 - 22:00。
- 「だまって坐れ」(10月15日 - 1971年1月21日)出演:佐野周二、林美智子、高松しげお、多々良純、生田悦子ほか
1971年
[編集]- 「負けられません!」(1月28日 - 4月29日)出演:松原智恵子、高城丈二、宝生あやこ、渡辺篤史ほか
- 「ヒトリできめます!」(5月6日 - 8月5日)出演:三益愛子、花柳喜章、南風洋子、川口晶、寺尾聡、堺正章ほか
- 「喧嘩は絶対いたしません!」(8月12日 - 9月30日)出演:石坂浩二、佐藤慶、浜田光夫、水野久美ほか
スポンサー
[編集]- 白鶴酒造 - 初期からのスポンサー。同枠が前の枠と統合して1時間枠になったのを機に降板した。
- 味の素 - 初期から「まごころ」まで担当。大阪万博開催時には、番組スポンサーの紹介の際に必ず「日本万国博覧会出展」のフレーズが付け加えられた。
- ヤクルト - 初期から「金太郎の孫」まで担当。同枠が30分に短縮するのを機に降板した。
- キョーリン製薬 - 「だまって坐れ」以降のスポンサー。1時間枠に移行した後も続けて担当した[5]。
参考文献
[編集]- 朝日新聞縮刷版
- 毎日新聞縮刷版
- テレビドラマデータベース
脚注
[編集]- ^ 詳細は「TBS火曜10時枠の連続ドラマ」を参照の事。
- ^ 放送枠移動後の「娘すし屋繁盛記」が朝日放送制作に変更になったかどうかについては不明。ちなみに同番組の直前に放送されていた朝日放送制作の60分ドラマ枠は、土曜日22時05分からの枠に移動した(「TBS土曜10時枠の連続ドラマ」を参照)。
- ^ 1975年2月13日放送の「斬り抜ける・俊平ひとり旅」最終回まで。途中、TBS制作の「知らない同志」は除く
- ^ 金曜21:00枠から移動。1月24日 - 3月28日までは30分枠で放送。
- ^ 「知らない同志」まで担当。
関連項目
[編集]朝日放送をはじめとするTBS系列 木曜21:30 - 21;56枠 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
朝日放送制作・
TBS木曜9時30分枠の連続ドラマ (1969年4月3日 - 1971年9月30日) 【ここから朝日放送制作】 |
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朝日放送をはじめとするTBS系列 木曜22:00 - 22:15枠 | ||
東洋チャンピオンスカウト
※21:30 - 22:15 【同上】 |
朝日放送制作・
TBS木曜9時30分枠の連続ドラマ (1969年4月3日 - 1971年4月9日) 【15分縮小して継続】 |
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朝日放送 木曜21:56 - 22:00枠 | ||
東洋チャンピオンスカウト
※21:30 - 22:15 【同上】 |
朝日放送制作・
TBS木曜9時30分枠の連続ドラマ (1969年4月3日 - 1971年9月30日) 【ここまで自社制作および ネットワークセールス】 |
(不明)
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TBS 木曜21:56 - 22:00枠 | ||
東洋チャンピオンスカウト
※21:30 - 22:15 【同上】 |
朝日放送制作・
TBS木曜9時30分枠の連続ドラマ (1969年4月3日 - 1971年9月30日) 【ここまで朝日放送制作および ネットワークセールス】 |