本輪西駅
本輪西駅 | |
---|---|
駅舎(2015年6月) | |
もとわにし Moto-Wanishi | |
(4.5 km) 東室蘭 H32► | |
所在地 | 北海道室蘭市本輪西町1丁目1 |
駅番号 | ○H33 |
所属事業者 | |
所属路線 | ■室蘭本線 |
キロ程 | 72.7 km(長万部起点) |
電報略号 | モワ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面2線 |
開業年月日 | 1925年(大正14年)8月20日[1] |
備考 | 無人駅 |
本輪西駅(もとわにしえき)は、北海道室蘭市本輪西町1丁目にある北海道旅客鉄道(JR北海道)・日本貨物鉄道(JR貨物)室蘭本線の駅である。駅番号はH33。事務管理コードは▲130312[2]。
歴史
[編集]- 1925年(大正14年)8月20日:鉄道省の駅として開業[1]。一般駅[1]。
- 1929年(昭和4年)10月17日:本輪西埠頭建設第1期工事竣工。専用線3km敷設。埠頭専用蒸気機関車2台、5tクレーン2基配備。[3]
- 1938年(昭和13年)8月:線路引き下げ工事完了。それまでは駅舎より6mも高い築堤上に線路があったため、貨物の取扱いに支障をきたしていた。[4]
- 1956年(昭和31年)12月ごろ:室蘭製油所専用線運行開始。
- 1957年(昭和32年)5月16日:駅舎改築。構内拡張工事竣工。
- 1959年(昭和34年)3月18日:跨線橋設置。
- 1972年(昭和47年)7月1日:専用線発着を除く貨物の取扱い廃止[1]。
- 1984年(昭和59年)
- 1986年(昭和61年)11月1日:駅員無配置駅となる[6]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化によりJR北海道・JR貨物の駅となる[1]。
- 2014年(平成26年)5月30日:車扱貨物取りやめ。
- 2015年(平成27年)3月18日:新駅舎供用開始。
-
旧駅舎(2009年9月)
-
駅名標(陣屋町の表示を消して崎守とした跡が見える)(2012年5月)
駅名の由来
[編集]当駅付近の地名より。室蘭港対岸の輪西の地名は本来この地のことを指していたものである[7]。
駅構造
[編集]島式ホーム1面2線を有する地上駅。ホームのない着発線も敷設されている[注釈 1]。
駅舎は駅構内北側にあり、ホームとは跨線橋で連絡している。無人駅である。2011年3月31日までは北海道ジェイ・アール・サービスネットが業務を受託する業務委託駅で、窓口は7時40分から11時30分まで営業していた。
のりば
[編集]ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
駅舎側 | ■室蘭本線 | 下り | 東室蘭・室蘭方面 |
反対側 | 上り | 豊浦・長万部方面 |
-
待合室(2015年6月)
-
一部残る旧駅舎(2015年6月)
-
ホーム(2017年9月)
-
跨線橋(2017年9月)
-
駅名標(2017年9月)
貨物取扱・専用線
[編集]JR貨物の駅では、2014年5月29日まで、専用線発着の車扱貨物を取り扱っていた。
JXTGエネルギー室蘭製造所(現在のENEOS室蘭事業所)へ続く専用線があり、鉄道による石油輸送の拠点となっていた。道内では1960年11月から油類輸送が始まり、本輪西駅からは、札幌、旭川、帯広など9拠点に向けて、1日最大9往復していた。しかし、2000年度の149万トンをピークに、2012年度には61万トンまで落ち込み、JX日鉱日石エネルギーがコストの安いタンカーおよび機動性に優れたタンクローリーへの切替を決めたため、道内で唯一残っていた札幌貨物ターミナル駅向けの石油輸送貨物列車も2014年5月29日をもって終了することになった。 専用線の総本数は16本で総延長は6.6km、タンク車の最大収容量は255両であった。
当駅からは、下記の駅へ石油類が発送されていた。
- 札幌貨物ターミナル駅 - 日本オイルターミナル札幌営業所向け
2007年3月まで萩野駅、1997年3月まで島松駅、同年9月まで新旭川駅、2002年6月まで茶志内駅、2012年5月まで帯広貨物駅 、北旭川駅へも石油を発送していた。また1993年まで名寄駅、2001年3月まで苗穂駅へのLPガス輸送もあった。
利用状況
[編集]旅客
[編集]2010年(平成22年)度の1日平均乗車人数は36人であった。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
2006年(平成18年) | 36 |
2007年(平成19年) | 38 |
2008年(平成20年) | 33 |
2009年(平成21年) | 33 |
2010年(平成22年) | 36 |
貨物
[編集]「室蘭市統計書」によると、貨物輸送実績の推移は以下のとおりであった。
年度 | 年間貨物トン数 | ||
---|---|---|---|
発送 | 到着 | 出典 | |
2011年(平成23年) | 1,041,396 | 110,546 | [8] |
2012年(平成24年) | 557,474 | 60,051 | |
2013年(平成25年) | 454,316 | 48,751 | |
2014年(平成26年) | 41,422 | 400 |
駅周辺
[編集]- 国道37号
- 道央自動車道室蘭インターチェンジ
- 室蘭警察署本輪西交番
- 本輪西郵便局
- 室蘭信用金庫本輪西支店
- 室蘭市立港北中学校
- ENEOS室蘭事業所
- 室蘭港
- 道南バス「本輪西」停留所
隣の駅
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 下り列車のみ待避可能な構造になっている。
出典
[編集]- ^ a b c d e f 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、851頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、224頁。doi:10.11501/1873236 。2022年12月10日閲覧。
- ^ 新室蘭市史 第2巻 昭和58年発行。 専用鉄道としては昭和7年9月20日免許、4.3km(昭和7年度 鉄道統計資料 第3編監督 3.専用鉄道)。
- ^ 新室蘭市史 第2巻、第3巻より。本輪西地先の埋め立ては、大正13年から昭和11年にかけ2期に渡り、室蘭土地埋立会社(現・室蘭埠頭)によって工事が行われた。ここに倉庫を置いて運用していたこの会社により当駅開業当初より一貫して線路引き下げの陳情が行われ、費用の一部を負担する条件で工事が行われた。
- ^ 「国鉄、あすから道内41駅で業務合理化」『日本経済新聞』日本経済新聞社、1984年3月30日、地方経済面/北海道、1面。
- ^ 「通報 ●飯田線三河川合駅ほか186駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報号外』日本国有鉄道総裁室文書課、1986年10月30日、12面。
- ^ “アイヌ語地名リスト ル~ワ P141-145”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年11月17日閲覧。
- ^ “9.運輸・通信” (PDF). 平成27年度版 室蘭市統計書. 室蘭市. p. 88 (2016年12月). 2020年3月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月24日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 本輪西|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|鉄道・きっぷ|JR北海道- Hokkaido Railway Company
- 本輪西の室蘭埠頭株式会社岸壁(岸壁に沿う引込み線と機関車) - 函館市中央図書館所蔵デジタルアーカイブ