村重寧
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村重 寧(むらしげ やすし、1937年11月10日 - )は、日本の美術史学者。専門は日本美術史。早稲田大学名誉教授。
来歴・人物
[編集]1956年東京都立武蔵丘高等学校卒業。1962年早稲田大学第一文学部美術史専修卒業、1964年同大学大学院文学研究科美術史学専攻修士課程修了、1967年同博士課程単位取得満期退学。1964年早稲田大学文学部助手。1967年東京国立博物館学芸部資料課研究員(文部技官)、1968年同法隆寺宝物館研究員、1979年同学芸部美術課主任研究官、1985年同絵画室長、1989年同美術課長、1992年同企画課長。その間、女子美術大学、東京大学、筑波大学など非常勤講師。1994年早稲田大学文学部美術史専修教授、2008年早稲田大学文学学術院定年退職。1996年から2006年文化庁文化財保護審議会専門委員。 専門は日本絵画史、特に俵屋宗達をはじめとする琳派や、絵巻物などのやまと絵。父は美術史家の奥平英雄。
著作
[編集]- 『宗達(東洋美術選書11)』三彩社、1970年
- 『信貴山縁起絵巻 国宝絵巻(双書美術の泉39)』岩崎美術社、1979年
- 『琳派の意匠 雅びのルネッサンス』(日本の美と文化14)講談社、1982年
- 『和泉市久保惣記念美術館 伊勢物語絵巻研究』和泉市久保惣記念美術館、1986年
- 『日本の美術298 信貴山縁起と粉河寺縁起』至文堂、1991年
- 『宗達・光琳・抱一―琳派』(江戸名作画帖全集6)駸々堂出版、1993年
- 『文様の歳時記 秋二』(続・日本の意匠8)京都書院、1994年
- 『文様の歳時記 春二』(続・日本の意匠2)京都書院、1995年
- 『文様の歳時記 夏二』(続・日本の意匠5)京都書院、1995年
- 『日本の美術387 天皇と公家の肖像』至文堂、1998年
- 『日本の美術461 宗達とその様式』至文堂、2004年
- 『もっと知りたい俵屋宗達―生涯と作品』東京美術、2008年
編著・共編
[編集]- 『長谷雄草紙・絵師草紙』(日本絵巻大成11)中央公論新社、1977年
- 『紫式部日記絵詞』(日本絵巻大成9)中央公論新社、1978年
- 『一遍上人絵伝』(日本絵巻大成別巻)中央公論新社、1978年
- 『瀟洒な装飾美―江戸初期の花鳥』(花鳥画の世界5)学習研究社、1981年
- 『洛中洛外 一』(近世風俗図譜3)小学館、1983年
- 『花鳥 一』(琳派1)紫紅社、1989年
- 『花鳥 二』(琳派2)紫紅社、1990年
- 『宗達と光琳』(日本美術全集18)講談社、1990年
- 『風月・鳥獣』(琳派3)紫紅社、1991年
- 『人物』(琳派4)紫紅社、1991年
- 『綜合』(琳派5)紫紅社、1992年
- 『宗達・光琳』(水墨画の巨匠6)講談社、1994年
- 『やまと絵―日本絵画の原点』(別冊太陽日本の心201)平凡社、2012年
記念論集
[編集]- 『日本美術史の杜 村重寧先生星山晋也先生古稀記念論文集』村重寧先生星山晋也先生古稀記念論文集編集委員会編、竹林舎、2008年
脚注
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