日本山岳写真協会
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(東京山岳写真会から転送)
略称 | JAPA |
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前身 | 東京山岳写真会 |
設立 | 1939年 |
目的 | 山岳写真を主体とする広範な創作・研究活動を行い、映像芸術・文化の向上に寄与し、併せて会員相互の親睦を図る |
本部 | 〒160-0008 東京都新宿区四谷三栄町15番4号 第一原嶋ビル502号室 |
ウェブサイト | https://www.japa.server-shared.com/ |
日本山岳写真協会(にほんさんがくしゃしんきょうかい、Japan Alpine Photographers Association、略称JAPA)[1]は日本の山岳写真家の組織団体。プロ・アマともに在籍している。1939年に東京山岳写真会として発足、全国組織への広がりを機として1947年に日本山岳写真協会へ改称。全国に7支部を持つ。現在の会長は橋本勝[2]。
所在地
[編集]設立経緯
[編集]- 1936年11月 - 東京の神楽坂周辺でカメラハイキングクラブ(CHC)結成。岩科小一郎と内田耕作の呼びかけから、船越好文、嶋村正雄、斎藤金一郎、風見武秀らが参加。最盛期には会員数150人にまで拡大。
- 1939年 - CHCから退会[5]した岩科小一郎、船越好文、嶋村正雄、斎藤金一郎、風見武秀らが中心に「東京山岳写真会」を設立[6]。穂苅三寿雄、中野峻陽、岡田紅陽、清水武甲、塚本閤治らが参加。
- 1940年7月16日~20日 - 東京・日本橋髙島屋にて最初の「東京山岳写真会展」を開催。22人が65点を出品。
- 1943年 - 第二次世界大戦による世相悪化を受け、活動休止。
- 1945年8月15日 - 終戦。
- 1946年 - 塚本閤治、小合正勝、川崎吉蔵[7]により、東京山岳写真会の再開準備を開始。同年秋、東京西新橋・桜田会館にて戦後初となる山岳写真展を開催。これをきっかけに旧会員の消息もはっきりし再開が本格化[8]。
- 1947年 - 名称を東京山岳写真会から日本山岳写真協会に改め[9]、現在に至る。
主催事業
[編集]- 写真展 - 日本山岳写真協会展、一般公募展、選抜展、各支部展などを開催。
- コンテスト - 一般公募にて特選・準特選・入選作品を選抜し授賞。
- 出版物 - 山岳写真の完成[11]、山岳写真の上達技法[12]、山岳写真の探究[13]、日本花名山[14]、写真集「美山彩嶺」、写真集「美山彩嶺Ⅱ」、写真集「美山彩嶺Ⅲ」など。
- カレンダー - 「日本の名山」(各年度)
- 撮影会 - 北アルプス、谷川岳、奥秩父などの山岳地で開催。
- 公開講座 - 作品研究会、撮影地情報、撮影機材紹介、山岳知識など。
- 研究会 - デジタル研究会、組写真勉強会など。
支部活動
[編集]- 松本支部 - 長野県松本市、安曇野市を中心に活動
- 両毛支部 - 群馬県、栃木県を中心に活動
- 東海支部 - 愛知県など東海地区を中心に活動
- 山梨支部 - 山梨県を中心に活動
- 関西支部 - 京都、大阪など京阪神地区を中心に活動
- 南信支部 - 長野県伊那市を中心に活動
- 北陸支部 - 富山県、石川県など北陸地区を中心に活動
脚注
[編集]- ^ “日本山岳写真協会ホームページ”. 日本山岳写真協会. 2017年5月1日閲覧。
- ^ “日本山岳写真協会・会の概要と歴史”. 日本山岳写真協会. 2017年5月1日閲覧。
- ^ 東京都写真美術館(監修) 編『山を愛する写真家たち―日本山岳写真の系譜』日本写真企画、1999年9月、14頁。ISBN 4930887178。
- ^ 杉本誠『山の写真と写真家たち―もうひとつの日本登山史』講談社、1985年4月。ISBN 4062013401。
- ^ 実力者が退会した後、CHCの運営は内田耕作ら数人の委員に任された。敵性国の米英語が目の敵にされ1940年9月にCHCから日本山岳写真研究会へと改称したが、世相悪化とともに1943年には東京山岳写真会と同じく活動を休止する。
- ^ 12月12日、東京赤坂のアメリカン・ベーカリーにて第1回集会。
- ^ 川崎吉蔵は山と渓谷社の創設者。
- ^ 風見武秀は1946年6月に戦地のニューギニアから日本に帰国。嶋村正雄と斎藤金一郎は戦死。
- ^ 風見武秀の営む写真材料店「山映商会」が山の写真仲間の溜まり場となっていた。東京山岳写真会の有力メンバーだった飯山達雄などが毎日のように来店し、「もう東京山岳写真会では規模が小さい。会員は全国にいるんだし、今後は外国との交流も出てくるだろうから、新しい会には日本をつけなければ」と主張していたという。
- ^ “日本山岳写真協会・別館”. 日本山岳写真協会. 2017年5月1日閲覧。
- ^ 日本山岳写真協会 編『山岳写真の完成』日本カメラ社、1996年3月。ISBN 481794028X。
- ^ 日本山岳写真協会 編『山岳写真の上達技法』日本カメラ社、2004年9月。ISBN 4817941154。
- ^ 日本山岳写真協会 編『山岳写真の探究』日本カメラ社、2009年8月。ISBN 4817942177。
- ^ 日本山岳写真協会 編『日本花名山』信濃毎日新聞社、2009年5月。ISBN 4784071113。
- ^ “日本山岳写真協会・支部の紹介”. 日本山岳写真協会. 2017年5月1日閲覧。