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東臼杵郡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本 > 九州地方 > 宮崎県 > 東臼杵郡
宮崎県東臼杵郡の位置(1.門川町 2.諸塚村 3.椎葉村 4.美郷町 薄緑:後に他郡から編入した区域)

東臼杵郡(ひがしうすきぐん)は、宮崎県

人口24,256人、面積1,294.09km²、人口密度18.7人/km²。(2024年11月1日、推計人口

以下の2町2村を含む。

郡域

明治17年(1884年)に行政区画として発足した当時の郡域は、下記の区域にあたる。

  • 延岡市の全域
  • 日向市の大部分(美々津町を除く)
  • 門川町・美郷町の全域

歴史

郡発足までの沿革

知行 村数 村名
幕府領 西国筋郡代 1町
5村
細島町[1]、富高村、日知屋村、財光寺村、平岩村、塩見村
藩領 日向延岡藩 2町
47村
延岡城下[2]、山陰村、八重原迫野内村、坪谷村、下三ヶ村、水清谷村、神門村、鬼神野村、上渡川村、中渡川村、田代村、立石村、小原村、山三ヶ村、宇納間村、門川尾末村、川内村[3]、黒木村、入下村、庵川村、加草村、岡富村、祝子村、粟野名村、稲葉崎村、大武町、川島村、長井村、川内名村、三川内村、宮野浦村、市振村、古江村、熊ノ江村、島野浦村、須怒江村、浦尻村、北方村、南方村、恒富村、出北村、大貫村、三須村、三輪村、伊福形村、櫛津土々呂村、鯛名村、赤水村、方財島村[4]
日向高鍋藩 1村 幸脇村

郡発足以降の沿革

  • 明治17年(1884年1月26日 - 臼杵郡のうち延岡ほか3町53村の区域をもって東臼杵郡が発足。郡役所が岡富村に設置。
1.延岡町 2.岡富村 3.恒富村 4.伊形村 5.門川村 6.細島町 7.富高村 8.岩脇村 9.東郷村 10.南郷村 11.西郷村 12.北郷村 13.北方村 14.南方村 15.東海村 16.北川村 17.南浦村 18.北浦村(紫:延岡市 桃:日向市 赤:美郷町 青:合併なし)
  • 明治22年(1889年5月1日 - 町村制の施行により、以下の町村が発足。(2町16村)
    • 延岡町 ← 延岡城下[5]、岡富村[船倉町](現・延岡市)
    • 岡富村 ← 岡富村[船倉町を除く]、方財島村(現・延岡市)
    • 恒富村 ← 三須村、恒富村、出北村(現・延岡市)
    • 伊形村 ← 赤水村、鯛名村、櫛津土々呂村、伊福形村(現・延岡市)
    • 門川村 ← 門川尾末村、川内村、加草村、庵川村(現・門川町)
    • 細島町(単独町制。現・日向市)
    • 富高村 ← 財光寺村、塩見村、富高村、日知屋村(現・日向市)
    • 岩脇村 ← 幸脇村、平岩村(現・日向市)
    • 東郷村 ← 山陰村、八重原迫之内村、坪谷村、下三ヶ村(現・日向市)
    • 南郷村 ← 上渡川村、中渡川村、鬼神野村、神門村、水清谷村(現・美郷町)
    • 西郷村 ← 山三ヶ村、小原村、田代村、立石村(現・美郷町)
    • 北郷村 ← 宇納間村、入下村、黒木村(現・美郷町)
    • 北方村(単独村制。現・延岡市)
    • 南方村 ← 三輪村、南方村、大貫村(現・延岡市)
    • 東海村 ← 大武町、粟野名村、稲葉崎村、祝子村、川島村(現・延岡市)
    • 北川村 ← 川内名村、長井村(現・延岡市)
    • 南浦村 ← 浦尻村、須怒江村、熊野江村、島野浦村(現・延岡市)
    • 北浦村 ← 古江村、市振村、宮野浦村、三川内村(現・延岡市)
  • 明治30年(1897年4月1日 - 郡制を施行。
  • 大正10年(1921年10月1日 - 富高村が町制施行して富高町となる。(3町15村)
  • 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
  • 大正15年(1926年7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
  • 昭和5年(1930年)4月1日 - 延岡町・岡富村・恒富村が合併し、改めて延岡町が発足。(3町13村)
  • 昭和8年(1933年2月11日 - 延岡町が市制施行して延岡市となり、郡より離脱。(2町13村)
  • 昭和10年(1935年)2月11日 - 門川村が町制施行して門川町となる。(3町12村)
  • 昭和11年(1936年10月25日 - 伊形村・東海村が延岡市に編入。(3町10村)
  • 昭和12年(1937年)10月1日 - 富高町・細島町が合併して富島町が発足。(2町10村)
  • 昭和24年(1949年)4月1日 - 西臼杵郡諸塚村椎葉村の所属郡が本郡に変更。(2町12村)
  • 昭和26年(1951年)4月1日 - 富島町・岩脇村が合併して日向市が発足し、郡より離脱。(1町11村)
  • 昭和30年(1955年)4月1日 - 南方村・南浦村が延岡市に編入。(1町9村)
  • 昭和44年(1969年)4月1日 - 東郷村が町制施行して東郷町となる。(2町8村)
  • 昭和45年(1970年11月3日 - 北方村が町制施行して北方町となる。(3町7村)
  • 昭和47年(1972年11月1日(5町5村)
    • 北川村が町制施行して北川町となる。
    • 北浦村が町制施行して北浦町となる。
  • 平成18年(2006年
    • 1月1日 - 南郷村・西郷村・北郷村が合併して美郷町が発足。(6町2村)
    • 2月20日 - 北方町・北浦町が延岡市に編入。(4町2村)
    • 2月25日 - 東郷町が日向市に編入。(3町2村)
  • 平成19年(2007年3月31日 - 北川町が延岡市に編入。(2町2村)

変遷表

自治体の変遷
明治22年以前 明治22年5月1日 明治22年 - 昭和19年 昭和20年 - 昭和29年 昭和30年 - 昭和63年 平成1年 - 現在 現在
延岡町 昭和5年4月1日
延岡町
昭和8年2月11日
市制
延岡市 延岡市 延岡市 延岡市
岡富村
恒富村
伊形村 伊形村 昭和11年10月25日
延岡市に編入
東海村 東海村
南方村 南方村 南方村 昭和30年4月1日
延岡市に編入
南浦村 南浦村 南浦村
北方村 北方村 北方村 昭和45年11月3日
町制
平成18年2月20日
延岡市に編入
北浦村 北浦村 北浦村 昭和47年11月1日
町制
北川村 北川村 北川村 昭和47年11月1日
町制
平成19年3月31日
延岡市に編入
門川村 昭和10年2月11日
町制
門川町 門川町 門川町 門川町
細島町 細島町 昭和12年10月1日
富島町
昭和26年4月1日
日向市
日向市 日向市 日向市
富高村 大正10年10月1日
町制
岩脇村 岩脇村
東郷村 東郷村 東郷村 昭和44年4月1日
町制
平成18年2月25日
日向市に編入
西郷村 西郷村 西郷村 西郷村 平成18年1月1日
美郷町
美郷町
南郷村 南郷村 南郷村 南郷村
北郷村 北郷村 北郷村 北郷村
西臼杵郡
諸塚村
諸塚村 昭和24年4月1日
東臼杵郡
諸塚村 諸塚村 諸塚村
西臼杵郡
椎葉村
椎葉村 昭和24年4月1日
東臼杵郡
椎葉村 椎葉村 椎葉村

行政

歴代郡長
氏名 就任年月日 退任年月日 備考
1 明治17年(1884年)1月26日
大正15年(1926年)6月30日 郡役所廃止により、廃官

著名な出身者

脚注

  1. ^ 記載なし。石高は日知屋村のうち。
  2. ^ 延岡城下各町の総称。無高のため記載なし。本項では便宜的に1町に数える。
  3. ^ 記載は河内村。
  4. ^ 記載なし。石高は岡富村のうち。
  5. ^ この時点では柳沢町、南町、中町、北町、元町、博労町、紺屋町が存在。

参考文献

  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 45 宮崎県、角川書店、1986年9月1日。ISBN 4040014502 
  • 旧高旧領取調帳データベース

関連項目

先代
臼杵郡
行政区の変遷
1884年 -
次代
(現存)