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松山巖

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

松山 巌(まつやま いわお、1945年7月11日[1] - )は、日本小説家評論家。略字の松山巌で表記されることもある。

来歴・人物

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東京都生まれ。東京芸術大学建築学科を卒業後、友人と建築設計事務所を設立して住宅設計に関わるが、その傍ら、建築雑誌に翻訳や紹介記事を執筆。事務所は10年ほどで閉じ、執筆に専念する。

1985年、評論『乱歩と東京―1920都市の貌』で第38回日本推理作家協会賞評論その他の部門受賞。建築論、都市論などで知られるがその後小説も書く。1993年『うわさの遠近法』でサントリー学芸賞、1996年『闇の中の石』で第7回伊藤整文学賞、1997年『群集』で第48回読売文学賞受賞。伊藤整文学賞選考委員も務めた。

東京理科大学理工学部、法政大学教養学部、東京芸術大学建築学科などで非常勤講師も務めた。

また「垣芝折多」という変名で『偽書百選』という、存在しない「奇書・珍書」を紹介する奇書も刊行している。

著作

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1 路上の症候群 1978-2000
2 手の孤独、手の力
  • 『ラクちゃん』偕成社 2002
  • 『くるーりくるくる』幻戯書房 2003
  • 『住み家殺人事件 建築論ノート』みすず書房 2004
  • 『建築はほほえむ』西田書店 2004
  • 『猫風船』みすず書房 2007
  • 『ちょっと怠けるヒント』幻戯書房 2010
  • 須賀敦子の方へ』新潮社、2014/新潮文庫、2018
  • 『ちちんぷいぷい』中央公論新社、2016
  • 『本を読む。 松山巖書評集』西田書店、2018

編著共著

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脚注

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  1. ^ 『文藝年鑑』2015