松本亮

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松本 亮(まつもと りょう、1927年1月21日[1] - 2017年3月9日)は、日本詩人舞踊評論家翻訳家。本名、松本 保[2]日本ワヤン協会会長。

生涯[編集]

和歌山県生まれ。大阪外国語大学フランス語学科卒業。金子光晴に師事したが、のちインドネシアの影絵芝居ワヤンに関心を抱く。

長く平凡社に勤務した。

1998年、インドネシアから文化功労勲章を授与された。バレエ「白狐の湯」[3]、「高野聖」(松山バレエ団で上演)の台本・演出を担当した。

2017年3月9日、多臓器不全のため死去[2]。90歳没。

著書[編集]

  • 『ポケットの中の孤独 詩集』(ユリイカ) 1960
  • 『アンコール文明 その妖炎なる底流をさぐる』(富士新書) 1967
  • 『人間、吹かれゆくもの 松本亮詩集』(あいなめ会、あいなめ叢書) 1970
  • 『ジャワ影絵芝居考』(濤書房) 1975
  • 『ワヤン ジャワの影絵芝居』(平凡社カラー新書) 1977
  • マハーバーラタの蔭に』(ワヤン協会) 1981、のち八幡山書房 1996
  • 『ワヤン人形図鑑』(めこん) 1982
  • 『ジャワ夢幻日記』(めこん) 1984
  • 『悲しい魔女 インドネシアの物語』(筑摩書房、ちくま少年図書館) 1986
  • ラーマーヤナの夕映え ジャワ影絵芝居の物語にそって』(八幡山書房) 1993.6
  • 『ワヤンを楽しむ』(めこん) 1994
  • 『ジャワ舞踊バリ舞踊の花をたずねて その文学・ものがたり背景をさぐる』(めこん) 2011

共著[編集]

  • 『新雑事秘辛』(金子光晴、松本聞き手、濤書房) 1971

翻訳[編集]

森乾共訳、音楽之友社) 1967

  • 『世界女性史』(ゴンザッグ・トリュック、森乾共訳、久保書店) 1971
  • 『ワヤンの基礎』(セノ・サストロアミジョヨ、竹内弘道, 疋田弘子共訳、めこん) 1982
  • 『ビモのおにたいじ ジャワの影絵しばい』(ヌロールスティッヒサーリン・スラムット再話、ノノ・スグルノー絵、ほるぷ出版) 1985
  • 『ワヤン・ジャワ、語り集成 マハーバーラタ編』(八幡山書房) 2009

脚注[編集]

  1. ^ 『著作権台帳』
  2. ^ a b 日本ワヤン協会主宰、松本亮氏が死去 産経ニュース 2017年4月26日
  3. ^ 谷崎潤一郎原作

参考[編集]