松浦保
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松浦 保(まつうら たもつ、1931年4月14日 - 2012年6月8日 )は、日本の経済学者。専門は経済学史。洗礼名 ステファノ カトリック府中墓地 建屋内納骨堂に遺骨が納めらる。
来歴
[編集]北海道勇払郡追分町(現・安平町)生まれ[1]。 1956年慶應義塾大学経済学部卒。 イタリア政府留学生として、ローマ大学に留学。その後、ノルウェー・オスロ大学などにも留学。 帰国後、慶應義塾大学経済学部助教授、同教授。
1977年、論文の盗用を指摘され退職勧告を受ける。入門書的なものであったため地位保全を求めて争う[2]。慶應義塾大学経済学部教授を退職し、ローマ大学ジーニ社会統計研究所研究員、アメリカ経済学史常任理事、ミラノ・ボッコーニ商科大学客員教授、イタリア国際電信電話会社日本代表、在日イタリア商工会議所専務理事、関東学園大学経済学部教授などを歴任。
研究領域
[編集]経済学史が専門ではあるが、イタリアの経済事情を研究しており、精通している。
家族
[編集]業績
[編集]著書
[編集]- 『経済学』(税務経理協会, 1967年)
- 『イタリア経済分析』(日本評論社, 1970年)
- 『日本経済の論理』(日本放送出版協会, 1970年. NHKブックス)
- 『現代経済学の潮流 新しいパラダイムを求めて』(日本経済新聞社, 1974年)
- 『要説経済原論 上下』(法学書院, 1974年)
- 『オリーブの風と経済学 イタリア人の考え方』(日本経済評論社, 2001年)
共著
[編集]- (気賀健三, 富田重夫)『経済原論, 全訂版』(学文社, 1964年)
- (玉野井芳郎)共編『経済学の名著 12選』(学陽書房, 1973年. 名著入門ライブラリー)
- 柏崎利之輔共編『経済思想史講義』(青林書院新社, 1976年)
- (杉原四郎・鶴田満彦・菱山泉)『経済思想史(1)古典学派の経済思想』(有斐閣, 1977年)
翻訳
[編集]- A.マディソン『西欧の経済成長 ヨーロッパと北アメリカの比較研究』(紀伊国屋書店, 1965年)
- G.J.スティグラー『生産と分配の理論 限界生産力理論の形成期』(東洋経済新報社, 1967年)
- マーク・ブローグ 福岡正夫共訳『ケンブリッジ革命』(東洋経済新報社, 1977年)
- アミントレ・ファンファーニ『資本主義・社会性・参加』(日本放送出版協会, 1977年)