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松風 (初代神風型駆逐艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
艦歴
計画 1904年度[1]
起工 1905年9月25日[1]
進水 1906年12月23日[1]
就役 1907年2月16日[1]
その後 1912年8月28日三等駆逐艦[1]
除籍 1924年4月1日[1]
性能諸元
排水量 常備:381t
満載:450t
全長 69.2メートル
全幅 6.6メートル
吃水 1.8メートル
機関 レシプロエンジン2基2軸、6,000hp
最大速力 29ノット
航続距離 11ノット/850カイリ
乗員 70人
兵装 80mm(40口径)単装砲 2門
80mm(28口径)単装砲 4門
450mm魚雷発射管 2門

松風(まつかぜ)は、大日本帝国海軍駆逐艦で、神風型駆逐艦 (初代)の7番艦である。同名艦に神風型駆逐艦 (2代)の「松風」があるため、こちらは「松風 (初代)」や「松風I」などと表記される。

艦歴

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1905年明治38年)2月15日、命名(製造番号第7号)[2]。同年9月25日、三菱長崎造船所で起工[3]1906年(明治39年)12月23日、進水[3]。同月26日、駆逐艦に類別[4]1907年(明治40年)2月16日、竣工[3]

第一次世界大戦では、青島の戦いに参加し、シンガポール方面の警備に従事[1]シベリア出兵時には沿海州の沿岸警備を行った[1]

1924年大正13年)4月1日、除籍[5][6][7]

艦長

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※『日本海軍史』第9巻・第10巻の「将官履歴」及び『官報』に基づく。

駆逐艦長
  • (兼)横尾尚 少佐:1907年2月9日 - 4月5日
  • 園田繁喜 大尉:1907年4月5日 - 1909年2月20日
  • (兼)春日正量 大尉:1909年2月20日 - 7月30日
  • (兼)黒田勇吉 大尉:1909年7月30日 - 12月1日
  • 園田義治 大尉:1909年12月1日 - 1911年5月23日
  • 園田信正 大尉:1911年5月23日 - 1913年12月1日
  • 前田数馬 大尉:1913年12月1日 - 不詳
  • 緒方末記 少佐:不詳 - 1916年12月1日
  • (兼)太田増右衛門 大尉:1916年12月1日 - 1917年3月1日
  • 石井先知 大尉:1917年3月1日 - 1918年12月1日[8]
  • 川村久右衛門 大尉:1918年12月1日[8] - 1920年2月10日[9]
  • (兼)鈴木清 大尉:1920年2月10日[9] - 1920年3月15日[10]
  • 工藤泉介 大尉:1920年3月15日[10] - 1920年11月12日[11]
  • 奥信一 大尉:1920年11月12日 - 1921年12月1日
  • 佐藤慶蔵 大尉:1921年12月1日[12] - 1922年7月20日[13]
  • 山上誠一 大尉:1922年7月20日[13] - 1923年1月20日[14]
  • 遠藤昌 大尉:1923年1月20日[14] - 11月1日[15]

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h 『日本海軍史』第7巻、290頁。
  2. ^ #海軍制度沿革(巻8、1940)p.205『◎驅逐艦神風外二十四隻命名ノ件 明治三十八年二月十五日(達一七)臨時軍事費ヲ以テ建造スヘキ驅逐艦二十五隻ヘ左ノ通命名セラル|製造番號 製造所 艦名|第一號 横須賀海軍工廠 神風カミカゼ/第二號 同 初霜ハツシモ/第三號 同 彌生ヤヨヒ/第四號 同 如月キサラギ/第五號 長崎三菱造船所 白露シラツユ/第六號 同 白雪シラユキ/第七號 同 松風マツカゼ/第八號 神戸川崎造船所 朝風アサカゼ/第九號 同 春風ハルカゼ/第十号 同 時雨シグレ/第十一號 大阪鐡工場 朝露アサツユ/第十二號 同 疾風ハヤテ/第十三號 舞鶴海軍工廠 追風オヒテ/第十四號 同 夕凪ユフナギ/第十五號 佐世保海軍工廠 夕暮ユフグレ/第十六號 同 夕立ユフダチ/第十七號 同 三日月ミカヅキ/第十八號 同 野分ノワキ/第十九號 呉海軍工廠 潮ウシホ/第二十號 同 子日ネノヒ/第二十一號 横須賀海軍工廠 響ヒビキ/第二十二號 長崎三菱造船所 白妙シロタヘ/第二十三號 神戸川崎造船所 初春ハツハル/第二十四號 横須賀海軍工廠 若葉ワカバ/第二十五號 同 初雪ハツユキ』
  3. ^ a b c #幕末以降p.93『松風(起工)38-9-25(進水)39-12-23(竣工)40-2-16(建造所)三菱造船所』
  4. ^ #海軍制度沿革(巻8、1940)p.55『明治三十九年十二月二十六日(達一七五)艦艇類別等級別表中驅逐艦ノ欄内「水無月」ノ次ニ「長月、松風」ヲ加フ』
  5. ^ #達大正13年4月p.2『達第三十二號 驅逐艦 白雪 仝 松風 仝 野分 仝 霰 右帝國驅逐艦籍ヨリ除カル 大正十三年四月一日 海軍大臣 村上格一』
  6. ^ #達大正13年4月p.2『達第三十三號 艦艇類別等級表中驅逐艦ノ欄内「白雪、松風、野分、霰」ヲ削ル 大正十三年四月一日 海軍大臣 村上格一』
  7. ^ #除籍駆逐艦(3)pp.48-50『舊松風(千噸以下)(略)(大正十三年四月一日除籍)』
  8. ^ a b 『官報』第1900号、大正7年12月3日。
  9. ^ a b 『官報』第2255号、大正9年2月12日。
  10. ^ a b 『官報』第2283号、大正9年3月16日。
  11. ^ 『官報』第2486号、大正9年11月13日。
  12. ^ 『官報』第2801号、大正10年12月2日。
  13. ^ a b 『官報』第2991号、大正11年7月21日。
  14. ^ a b 『官報』第3140号、大正12年1月22日。
  15. ^ 『官報』第3359号、大正12年11月2日。

参考文献

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  • アジア歴史資料センター(公式)(防衛省防衛研究所)
    • 『大正13年達完/4月』。Ref.C12070083400。 
    • 『恩給叙勲年加算調査 下巻 除籍艦艇 船舶及特務艇 昭和9年12月31日/除籍艦艇/駆逐艦(3)』。Ref.C14010006100。 
  • 『写真日本海軍全艦艇史 Fukui Shizuo Collection』資料編、KKベストセラーズ、1994年。
  • 海軍歴史保存会『日本海軍史』第7巻、第9巻、第10巻、第一法規出版、1995年。
  • 片桐大自『聯合艦隊軍艦銘銘伝』普及版、光人社、2003年。
  • 『世界の艦船増刊第107集 日本駆逐艦史』海人社、2012年12月。

関連項目

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