林栄新光駅
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(林栄駅から転送)
林栄新光駅 | |
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地上駅舎 | |
林榮新光 リンロン シンコン Linrong Shin Kong | |
◄豊田 (6.2 km) (2.2 km) 南平► | |
所在地 | 台湾花蓮県鳳林鎮兆豊路800号[1] |
所属事業者 | 台湾鉄路管理局 |
等級 | 簡易駅 |
旧名 | 平林、林栄 |
駅コード |
6200[2] (旧)038[3] |
所属路線 | ■台東線 |
キロ程 | 26.1 km(花蓮起点) |
電報略号 | ㄌㄖ |
駅構造 | 地下駅 |
ホーム | 相対式 2面2線 |
開業年月日 |
1918年9月16日 2018年7月10日(再開業) |
廃止年月日 |
|
乗入路線 | |
所属路線 | ■旧台東線(廃線) |
キロ程 | 27.7 km(花蓮旧駅起点) |
◄渓口 (2.5 km) (3.8 km) 南平► |
林栄新光駅 | |
---|---|
各種表記 | |
繁体字: | 林榮新光車站 |
簡体字: | 林荣新光车站 |
拼音: | Línróng Xīnguāng Chēzhàn |
通用拼音: | Línróng Sīnguāng Chejhàn |
注音符号: | ㄌㄧㄣˊ ㄖㄨㄥˊ ㄒㄧㄣ ㄍㄨㄤ ㄔㄜ ㄓㄢˋ |
発音: | リンロン シンコン チャーヂャン |
台湾語白話字: | Lîm-êng Sin-kong Chhia-thâu(車頭) |
台湾語発音: | リムイン シンコン チャタウ |
客家語白話字: | Lìm-yùng Sîn-kông Chhâ-theù(車頭) |
日本語漢音読み: | りんえいしんこうえき |
英文: | Lingrong Shin Kong Station |
林栄新光駅(りんえいしんこうえき)は台湾花蓮県鳳林鎮にある台湾鉄路管理局台東線の駅。
概要
[編集]廃止前は三等駅であった。再開業後は簡易駅として対号列車の停車は予定されておらず[4]、農場を運営、建設費も負担する新光集団側は自強号の停車を要求していた[5]。そして開業当初は自由行列車[注釈 1] と数本の区間車[注釈 2] のみ停車することが決定した[7]。同年10月12日改正ダイヤで上下2往復の普悠瑪号も停車することになった[8]。
- ナローゲージだった旧線時代に平林停車場として開業し、戦後は改軌と寿豊渓を地下で越える新ルート切替に伴って一度廃駅となったが、2011年に台東線電化、一部複線化に伴う再度のルート変更時に付近の新光兆豊休閒農場が鉄路改建工程局(現・鉄道局)に土地と資金3.35億台湾ドルを提供し[9]、再設置工事が進められた。再開業後は台東線で唯一の地下駅となった[10]。農場内の駅予定地には凱旋門が建っていたが、駅設置に伴い撤去された[11]。再開業時に現在の駅名へと改称されたが、完工後の急な変更だったため報道陣への事前公開時は駅舎やホームの表記が林栄のままとなっていた。
- 台鉄では珍しく企業名が付された。英文表記は高雄市の新光駅(シングァン、Xinguang/Singuang)とは異なり、駅設置に大きくかかわった新光集団の「シンコン、Shin Kong」となっている。また、英文表記が長いため、乗車券にはL.R.S.K.と略して印字される。
- また当駅は主に昼間のみの営業となるため、早朝と夕方以降は区間車も停車しなくなる。
-
英語表記が略称となっている当駅までの莒光号乗車券
歴史
[編集]- 1918年11月1日 - 平林停車場として鳳林鎮林栄里55号(初代花蓮駅起点27.7 km)地点で開業[12]。
- 1962年12月15日 - 保安、菁桐、嶺脚、十分、南平、月眉等の駅と同時に「林栄駅」に改名。
- 1982年3月31日 - 台東線東拓事業(改軌)に伴い渓口駅が新ルートに移転したことにより旧ルート上の本駅が廃止される[13]。
- 2011年6月 - 新光兆豊牧場が駅の再設置について資金と土地提供を表明、鉄路改建工程局も着工前の当駅区間に駅設置を前提とした空間確保を考慮すると言及[14]。
- 2013年11月14日 - 新渓口トンネルが開通[15]。
- 2014年
- 2018年
駅構造
[編集]- 旧駅は現在の林栄国小付近にあり、木造駅舎は廃止後に撤去されているが、駅横に木造倉庫が現存している。
- 新駅は電化開業後の新渓口トンネル(寿豊渓の水底トンネル)内に設置された相対式ホーム2面2線の地下駅である[24]。地下だが一部は自然光が入るように設計されている。地下2階にホーム、地下1階に改札口、エレベーター、エスカレーターが設置される[24]。地上出口は線路方向に南北2ヶ所が設置されている[25]。
地上 | 出入口層 | 出入口(北、南) |
地下 一階 |
コンコース層 | コンコース、窓口、自動券売機、改札口 |
便所 | ||
地下 二階 |
||
2 | →■台東線 花蓮・宜蘭・台北方面(豊田駅)→ | |
1 | ←■台東線 鳳林・玉里・台東方面(南平駅) | |
- 新駅
-
再開業後の駅名標
-
再設置工事中のホーム
- 旧駅
-
1960年代の旧駅舎
-
1970年代の旧ホーム
利用状況
[編集]戦前 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
年 | 年間 | 1日平均 | ||||
乗車 | 下車 | 乗降計 | 出典 | 乗車 | 乗降計 | |
1918年度 | 1,478 | 4,359 | 5,837 | [26] | 10 | 39 |
1919年度 | 9,514 | 17,494 | 27,008 | [27] | 26 | 74 |
1920年度 | 29,084 | 32,799 | 61,883 | [28] | 80 | 170 |
1921年度 | 23,697 | 25,587 | 49,284 | [29] | 65 | 135 |
1922年度 | 21,178 | 22,752 | 43,930 | [30] | 58 | 120 |
1923年度 | 19,609 | 21,160 | 40,769 | [31] | 54 | 112 |
1924年度 | 22,726 | 25,179 | 47,905 | [32] | 62 | 131 |
1925年度 | 28,457 | 30,314 | 58,771 | [33] | 78 | 161 |
1926年度 | 31,206 | 33,392 | 64,598 | [34] | 85 | 177 |
1927年度 | 29,114 | 31,154 | 60,268 | [35] | 80 | 165 |
1928年度 | 32,298 | 33,839 | 66,137 | [36] | 88 | 181 |
1929年度 | 33,521 | 34,688 | 68,209 | [37] | 92 | 187 |
1930年度 | 32,326 | 34,591 | 66,917 | [38] | 89 | 183 |
1931年度 | 25,273 | 26,370 | 51,643 | [39] | 69 | 141 |
1932年度 | 25,182 | 26,193 | 51,375 | [40] | 69 | 141 |
1933年度 | 25,042 | 25,175 | 50,217 | [41] | 69 | 138 |
1934年度 | 24,334 | 25,057 | 49,391 | [42] | 67 | 135 |
1935年度 | 23,177 | 25,228 | 48,405 | [43] | 63 | 132 |
1936年度 | 26,562 | 29,208 | 55,770 | [44] | 73 | 153 |
1937年度 | 34,448 | 37,414 | 71,862 | [45] | 94 | 197 |
1938年度 | 30,348 | 29,953 | 60,301 | [46] | 83 | 165 |
戦後 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
年 | 年間 | 1日平均 | ||||
乗車 | 下車 | 乗降計 | 出典 | 乗車 | 乗降計 | |
1946 | 27,368 | 27,704 | 55,072 | [47] | 75 | 151 |
資料なし | ||||||
1975 | 149,795 | 141,386 | 291,181 | [48] | 410 | 798 |
1976 | 148,900 | 141,560 | 290,460 | [49] | 407 | 794 |
1977 | 128,842 | 119,296 | 248,138 | [50] | 353 | 680 |
1978 | 資料なし | |||||
1979 | ||||||
1980 | 80,425 | 72,421 | 152,846 | [51] | 220 | 418 |
1981 | 67,825 | 59,344 | 127,169 | [52] | 186 | 348 |
1982 | 5,552 | 4,044 | 9,596 | [53] | 62 | 108 |
廃止(1983-2017) | ||||||
2018 | 5,986 | 6,009 | 11,995 | [54] | 34 | 69 |
2019 | 11,721 | 10,993 | 22,714 | [55] | 32 | 62 |
2020 | 10,403 | 10,298 | 20,701 | [56] | 28 | 57 |
2021 | 6,182 | 6,307 | 12,489 | [57] | 17 | 34 |
駅周辺
[編集]台鉄旧林栄駅倉庫 | |
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中華民国 文化資産 | |
1:旧駅、2:新駅 | |
登録名称 | 台鐵舊林榮車站倉庫 |
種類 | 倉庫 |
等級 | 歴史建築 |
文化資産登録 公告時期 | 2016年5月31日[58] |
位置 | 中華民国(台湾)花蓮県鳳林鎮林栄里永安街42号 |
建設年代 | 1918年(大正7)[59][注釈 3] |
ウェブサイト | 台鐵舊林榮車站倉庫 (台鐵舊林榮車站倉庫-1732734236820834) - Facebook |
旧林栄駅
[編集]- 1988年 - 旧駅舎撤去。倉庫や宿舎は保存され林栄公園として生まれ変わる[60]。
- 2016年
- 2019年6月、花蓮機廠から1両のDR3000型気動車が旧駅跡の林栄公園に搬入された[63]。2013年に南迴線で発生した枋山一号トンネル列車事故で休車していた車両だった。当該車両は運転室のあるDR3051で[64]、搬入に際しては花蓮機廠にて客室内を一新する修理がなされている。公園には車両を安置する線路のほか、当時を偲ばせる駅舎風のゲートや車内見学のための簡易ホームが設置され、7月に正式供用された[65]。
-
旧倉庫
-
旧倉庫傍に展示されたDR3151車両
-
駅舎風のモニュメント
隣の駅
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ 運務段/車站聯絡資訊>花蓮運務段 台湾鉄路管理局
- ^ "車站基本資料集". 台湾鉄路管理局. 2021年6月27日. 2022年4月13日閲覧。
- ^ 台湾鉄路管理局. "車站基本資料集". 2018年10月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年10月25日閲覧。
- ^ “花東線擬增林榮站 環差決再審”. 環境資訊中心/中央通訊社. (2012年5月27日)
- ^ “新光捐地林榮站復站有望”. 台湾新生報. (2011年10月8日) 2017年11月17日閲覧。
- ^ "網路訂票系統". 2018年10月10日閲覧。
- ^ “【定期車】配合【林榮新光站】啟用,自107年7月10日起調整部分列車時刻與行駛區間(107/06/14)”. 台湾鉄路管理局. (2018年6月14日)
- ^ 『林榮新光火車站,班次時刻參考!!』(プレスリリース)新光兆豐休聞農場、2018年9月7日 。
- ^ a b “花東唯一地下化火車站揭秘 預計後年啟用”. 台灣蘋果日報. (2014年9月29日)
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- ^ “林榮新光站細說從頭”. 更生日報. (2018年6月8日)
- ^ 台湾総督府 (1918年10月27日). "台湾総督府告示第134号". 官報. 1918年11月07日 (第1879号 ed.). 大蔵省印刷局. p. 129.
大正七年十一月一日ヨリ花蓮港廳奉郷林田村に平林停車場ヲ同郷大和村ニ大和停車場ヲ設置シ鐵道運輸營業ヲ開始ス 其ノ哩程左ノ通
国立国会図書館 - ^ 交通部臺灣鐵路管理局 (1983年6月). "大事紀要". 臺灣鐵路統計年報 (Report) (中華民國71年 ed.). 國家圖書館 政府統計資訊網. p. 390.
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- ^ “電氣化更進一步!花東鐵路階段性履勘完成”. 新頭殻. (2018年5月25日)
- ^ “台鉄台東線 初の地下駅、来月末までに開業へ 観光活性化に期待/台湾”. フォーカス台湾. (2018年5月16日). オリジナルの2018年5月16日時点におけるアーカイブ。
- ^ "花東鐵路電氣化計畫 瑞穗至三民間第二階段東正線及林榮站復站履勘". 鉄路改建工程局Facebook. 2018年5月15日. 2018年5月26日閲覧。
- ^ “「最豪華簡易站」 林榮新光站擠滿鐵道迷”. TVBS. (2018年7月10日)
- ^ “台鐵東線林榮新光站七月十日啟用”. 更生日報. (2018年6月13日)
- ^ a b "臺鐵林榮站復站工程設計簡報" (PDF). 鉄路改建工程局/中興工程顧問有限公司. 2019年7月1日閲覧。
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- ^ 台湾総督府交通局鉄道部 (1922年12月25日). "統計圖表 第一五表 驛別乘降旅客人員表". 台湾総督府交通局鉄道年報. 第23(大正10年度). pp. 28–33. 国立国会図書館
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- ^ 交通部臺灣鐵路管理局 (1982年6月). "各站客貨運狀況 Volume of Passenger & Freight Traffic". 臺灣鐵路統計年報 (Report) (中華民國70年 ed.). 國家圖書館 政府統計資訊網. pp. 68–81.
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- ^ "廢站37年 花蓮舊林榮站首次有「火車回來」!". 自由時報Youtube. 2019年6月30日. 2019年7月1日閲覧。
- ^ "柴聯車找到新歸宿 成鳳林地方新亮點". 更生日報. 2019年7月1日. 2019年7月1日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 林榮新光車站 台湾鉄路管理局
- 林榮車站 驛站之旅
- 花東電氣化計畫執行現況 > CL112A標「臺鐵林榮復站工程」第二階段車站建築工程 鉄路改建工程局
- 台鐵舊林榮車站倉庫 花蓮県文化局